ピアノコンサートであれば鍵盤楽器だけが舞台にあるシチュエーションは馴染み深いものですが、この日舞台に並んでいたのはピアノ(竹本隼也さん)、ハモンドオルガン(水城賢二さん)、エレクトーン(堀越美沙さん)、シンセサイザー(成田勤氏)と種類も違う鍵盤楽器が4つ。ただただ、重厚に存在を主張しています。
「レストラン」の言葉通り、白シャツにタイを締めたソムリエ風の出で立ちで颯爽と席につく奏者たち。それをつんざくようにイントロが「ズンドコズンズン……」と慌ただしく始まると、「タラリラーリラリ」とユニゾンでメロディが響いていきます。第一曲目は『FFIV』より「ゴルベーザ四天王とのバトル」が4人のシェフからふるまわれました。
白と黒の鍵盤が並んでいる風貌はどの楽器も同じですが、アカデミックな音色から電子音まで、さまざまな粒が入り乱れて交わり1曲が完成していることがわかります。といいますか、どのパートもメロディはもとよりドラムやベースなどもこなすその忙しさは、まるで4つの打楽器を見ているかのようです。途中、奏者ごとにソロを回すシーンもみられ、その鍵盤楽器が持つ音色を比較しながらひしと味わうことができるのは本公演ならではですね。
曲が終わり、「いきなりステーキが来ちゃった感じでございますね(笑)」と笑いを誘ったのは司会も務める竹本さん。MC中には、この日の総鍵盤数が632鍵にもわたるという話で盛り上がりました。内訳は、ピアノ88鍵、ハモンドオルガン(+シンセベース)232鍵、エレクトーン117鍵、シンセ(×3台)195鍵。水城さんのハモンドオルガンに至っては持ち運び用にも関わらず重さが110kgあり、大人4人で運ばないと腰を悪くするというエピソードが飛び出しました。
作曲家としても活動しているメンバーがほとんどなため、すべての楽曲が4つの楽器に落とし込めるようにキチンとした形で編曲されており、原曲に近い響きのまま遊びを楽しむようなテイストになっていました。そんななか、ピカイチに輝いていたのがYMOテイストでおくられた『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』メドレー。かつてはスピーカーから聴こえていた『ゴエモン』サウンドに、そのまま入りこんでしまったような楽器の特性と相性バッチリのアレンジでした。ゴエモンやエビス丸はこういった最先端のチンドンを聞きながら町を駆けていたのではと思いを巡らせ、情景を描くために思わず目をつぶりましたが、また目をあけるとそれらのサウンドがたった4人で奏でられていることに驚くばかりです。
終盤で演奏された『サンサーラ・ナーガ2』メドレーは動画が公開されていますので是非チェックを。
アンコールは『FFVI』より「ジョニー・C・バッド」。ブギウギサウンドに観客の手拍子が見事にはまり、奏者も手拍子に合わせノリノリで移動し、楽器を入れ替えて演奏するなど視覚的にも楽しい一曲で公演を締めくくりました。次回11月に行われる第2回「ピアノレストラン」では、ゲーム音楽の作曲家である谷岡久美氏と坂本英城氏にピアニスト中山博之さんが加わり、3人のシェフが腕をふるいます。
■セットリスト
M1:ゴルベーザ四天王とのバトル/『ファイナルファンタジーIV』
M2:呪い地、暁の戦士、メインテーマ/『ファイナルファンタジーV』
M3:下水道/『ロマンシング・サガ』
M4:ラストバトル/『ロマンシング・サガ3』
M5:闇の奥、聞き、八点鐘、そのひとつは希望、祈りと囁き、子午線の祀り、君を忘れない/『聖剣伝説2』
M6:Dearly beloved、Traverse Town/『キングダム・ハーツ』
M7:Moon Over The Castle/『グランツーリスモ』
M8:はぐれまち旅情、黒豆頂戴!、黒豆くいねぇ、燃える義賊たち、おいでやす/『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』
M9:フィールド、遊泳、ギルド、空中庭園、戦闘/『サンサーラ・ナーガ2』
EC1:Follow the Master!~神の試練/『アンテェインブレイズ レクス』
EC2:ジョニー・C・バッド/『ファイナルファンタジーVI』
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
その他 アクセスランキング
-
マツキヨココカラが「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボか?歴代主人公の要素散りばめた“分かる人には分かる画像”で匂わせ
-
【お知らせ】抽選で5名様にAmazonギフトコード5,000円分プレゼント!読者アンケートにご協力ください
-
「アサシン クリード」シリーズおすすめ5選!爽快で鮮やかな暗殺アクションと平原から砂漠まで探索が楽しいオープンワールド体験
-
【今日まで】高性能モニターはプロ専用という常識が変わりました。ゲームライフの質が上がる「Dell S3225QS-A」
-
【特集】閲覧注意な「最も過激なバイオレンスゲーム」TOP10
-
『ポケカ』新弾「Pokémon GO」に驚きの仕掛け―表面のシールを剥がせば…「メタモン」だー!
-
『FF7 リメイク』初歩的なプレイの心得9選! 覚えておくとプレイがちょっと快適になる、かも?【特集】
-
なぜ『名探偵プリキュア』が盛り上がっているのか? 親世代を狙い撃ちした最新作に乗り遅れるな!
-
Switchで遊べるヴァンサバ系ゲーム5選!強化しまくって大量の敵を一掃する「俺TUEEE!」が超気持ちいい
-
2,000人の読者が選んだ“『FF7 リメイク』ヒロイン”ベスト10を発表! バレットがまさかの7位、女装クラウドの順位は?【アンケート】












