人生にゲームをプラスするメディア

ノートPCとNESコントローラでプリウスが運転可能に

現代の自動車は運転席で操縦しなくとも、エンジンの制御システムに接続したノートPCなどからの操作でも運転できてしまうことを、BBCなど海外メディアが伝えています。

任天堂 Wii
現代の自動車は運転席で操縦しなくとも、エンジンの制御システムに接続したノートPCなどからの操作でも運転できてしまうことを、BBCなど海外メディアが伝えています。

現在市販されている自動車は走行に関するかなりの部分がECU(Engine Control Unit)によって制御されています。そしてはECUは機関や機器の異常などを検知する自己診断機能(OBD、On-board diagnostics)を兼ね備えていて、診断データを他の機器とやり取りのためのポート(diagnostics port)が搭載。

このポートにノートPCなどの端末を繋ぎ、特別に設計されたプログラムを作動させることにより、運転席以外でも車の運転が可能になることが今回明らかになりました。

このプログラムを作成したのは、セキュリティー専門家のCharlie Miller氏とChris Valasek氏の2人で、 端末としてノートPCとファミコンのコントローラを用いました。動画ではまさにマリオカートのようにコントローラの操作でプリウスが走行する模様が収録されてます。

いわば車体の制御システムを「ハイジャック」できてしまうことが今回明らかになったわけですが、こうなると次に懸念されるのは遠隔操作で自動車が運転できてしまうのかどうかという点です。もしそれが可能であれば、テロなどにも悪用されかねない重大な問題となります。

今のところワイヤレスリモートコントロールで自動車を「ハイジャック」できる可能性は現実的にはあり得ないと不問にされていますが、この2人のエキスパートはこの問題はもっと世に知れ渡らなければならない問題であり、「人々の間でもっと議論が交わされなければならず、そして自動車メーカーはそれを聞く耳を持ち安全性を向上させなければなりません」と述べています。

今後もさらに自動車の各機能の電子制御化は進んでいくと思われますが、このニュースは自動車がどんどん便利になっていく一方、その代償として今までは考えられなかった問題が生じ得るというひとつの例ではないでしょうか。自動車の安全性は日常生活に直結するだけに我々一人一人が常に問題を把握し、ウォッチし続けていくことが求められていると思います。

動画タイトル「マリオカート的プリウス(mario cart prius)」
《小寺信夫》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 【ネタバレは最小限】『UNDERTALE』を最大限楽しむヒント集 ─ これを読めば良作が超名作になる!

    【ネタバレは最小限】『UNDERTALE』を最大限楽しむヒント集 ─ これを読めば良作が超名作になる!

  2. 『あつまれ どうぶつの森』これは気付いてた?博物館の魅力が垣間見える魅力を再チェック─アンチョビは時々襲われるし、ムカデが脱走することも

    『あつまれ どうぶつの森』これは気付いてた?博物館の魅力が垣間見える魅力を再チェック─アンチョビは時々襲われるし、ムカデが脱走することも

  3. 『ライザのアトリエ』ガストショップでの購入者全員に「トリダモノ氏描き下ろし壁紙」プレゼント決定!フューチャー部門受賞記念企画実施

    『ライザのアトリエ』ガストショップでの購入者全員に「トリダモノ氏描き下ろし壁紙」プレゼント決定!フューチャー部門受賞記念企画実施

  4. 任天堂の“プリンセス”10選 ─ 実はディズニーにも負けてないほど多い!?

  5. 『スマブラSP』照れ顔(?)からケモミミ姿まで! 大乱闘で見られる様々な「ミェンミェン」を紹介

  6. 『ポケモン スカーレット・バイオレット』ではメガシンカが「テラスタル」として実装!? 全ポケモンが使えるタイプ強化+個体によってタイプが変わる“めざパ”的な側面も

  7. 『スマブラSP』ファイターたちの“寝顔”特集!女神と魔女の美しさに見蕩れ、気づけば数時間が経過していた・・・【特集後編】

  8. 『ポケモンユナイト』設定、いじってる?「アドバンス操作」や「エイムアシスト」等の確認は必須

  9. 『モンハンライズ』これでカムラの里マスター!?勲章「歩き疲れない下駄」入手への道&カムラの里人物名鑑

  10. 世界観を忠実に再現した23年前の名作『スターウォーズ 帝国の影』を振り返る─『バトルフロント』の礎とも言える名作、スノースピーダーの操作性が絶妙…!

アクセスランキングをもっと見る