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【ロコレポ】第17回 8bitセクシーなビジュアルと高難度ダンジョンにドキドキ! 『マドゥーラの翼』

インサイド読者のみなさま、Here we go! ゲームライターのロココ試作型です。

任天堂 3DS
インサイド読者のみなさま、Here we go! ゲームライターのロココ試作型です。

第17回のロコレポは、サンソフトが1月30日から配信しているニンテンドー3DSバーチャコンソール『マドゥーラの翼』のプレイレポートをお届けします。

『マドゥーラの翼』は、1986年にサン電子から発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲーム。セーブ機能は備えていないものの、ステータスの成長やアイテム収集など、アクションRPGの要素もある作品です。

主人公である女戦士ルシアのビジュアルは、SNKの『アテナ』(アーケード版が1986年、ファミコン版が1987年に発売)などと共に、いわゆる「ギャルゲー」の先駆者的な存在として位置付けられるのではないでしょうか。

■ステージクリア型の、正統派アクションRPG
本作ではステージごとに出現する「玉」を入手しないと次のステージへの「扉」が開かない仕組みになっているので、ただ敵を倒して先へ進むだけではクリアすることができません。「玉」のほかにも「パワーアップアイテム」や「マジックアイテム」など回収してクリアすることが求められ、RPG的にきちんとダンジョンを探索する必要があります。

■難易度の高いアクションとダンジョンに、ハートはドキドキ
アクションは通常の「移動」のほかに「ジャンプ」「高くジャンプ」「しゃがむ」「剣」「魔法」「魔法セレクト」とかなり多彩で、当時のファミコンソフトとしては複雑です。特に「しゃがむ」と「剣」を同時に行う「しゃがみ斬り」は序盤の敵から要求される必須テクニックで、ゲーム開始1分からプレイヤーにマドゥーラの厳しさを教えてくれます。

また、全16ステージのフィールドやダンジョンは先に進むにつれて難易度が急上昇し、道に迷ってしまうこともしばしば。特にステージクリア手前でヒットポイントが残りわずかになった時の緊張感は半端ではなく、またそれがプレイの魅力にもなっています。

■「コンティニュー・プレイ」「まるごとバックアップ機能」の組み合わせで快適プレイ
本作ではゲームオーバー後のタイトル画面でセレクトボタンを押しながらスタートボタンを押すことによってステージセレクト画面が表示され、そこからコンティニューすることができます。その際にこれまで取得したアイテムも引き継がれるので、この「コンティニュー・プレイ」はクリアに必須となります。

さらに本作はバーチャコンソールの「まるごとバックアップ機能」に対応しているので、これを使用してステージセレクト画面をバックアップしておけば、いつでも好きなステージからプレイを再開することも可能。ファミコンソフトの中でも難易度が高いことで知られる本作ですが、この組み合わせによってかなり快適にプレイすることができます。

■新しさすら感じさせてくれる、アクションRPGの名作
名作と評価されながらも、その難易度やアクションRPGなのにリセットすれば再スタートが要求されるといった敷居の高さから発売当時ブレイクには至らなかった本作ですが、バーチャコンソールの「まるごとバックアップ機能」に対応したことでとてもプレイしやすい作品になりました。

それぞれ違った攻略法が求められる敵モンスターやダンジョンの構成、そして当時のファミコンソフトとしては複雑で先進的な操作系は今でも通用するレベルで、アクションRPGとしての完成度の高さを改めて感じさせてくれます。

個人的にも、女戦士ルシアの8bitセクシーなビジュアルと軽快なフィールドBGMがとてもお気に入りの作品です。温故知新なアクションRPGの名作として、プレイされてみてはいかがでしょうか。

『マドゥーラの翼』は、好評配信中で価格は500円(税込)です。

(C)1986-2013 SUNSOFT


【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType
《ロココ試作型》
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