とにかくこのゲームの目的は「燃やす」こと。「地球が異常なまでに寒くなってしまい、玩具を暖炉で燃やすことで、寒さをしのいでいく」という一応の設定はありますが、そんな設定が吹っ飛んでしまうような、インパクトのある作品です。思い出の写真も、トウモロコシも、誰かのクレジットカードも、知らない家族の絵画も、様々なアイテムを暖炉に投げ込んで燃やし尽くすことがゲームの目標です。
ゲームシステムの紹介の前に、本作の説明を簡単に。制作したのは「TOMORROW CORPORATION」というインディーメーカー。なんとオフィスもパブリッシャーもなく、資金提供も受けていない100%インディを自称するメーカーです。デザイナーにはWiiウェア『グーの惑星』の担当者を迎えて制作されました。Wiiだけでなく、iOSやSteamでPC向けにも配信中です。
肝心のゲームシステムですが、基本的には暖炉に様々なアイテムを投げ込み、GamePadをなぞることで火を起こして、ひたすら燃やしていくというシステムです。こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、制限時間もなく、ゲームオーバーすらありません。とにかく思いついた時に物を投げ入れ、GamePadをなぞっていきます。
ちなみに、投げ入れるアイテムはカタログから選びます。アイテムを燃やしていると常に手紙が送られてくるので、そのミッションにクリアしたり、「コンボ」と言われる、特定のアイテムの組み合わせを暖炉に放り込んで燃やすことで達成されるミッションをクリアしたりするとと新しいカタログがもらえます。ちなみに新たなカタログの入手や、アイテム購入にはお金がかかりますが、物を燃やしているだけでお金が湧いてくるので、特に頭を使わなくてもお金に困ることはありません。
アイテムごとに燃え方が異なるので、コストの心配をするよりも、それぞれの特性にあわせて、如何に派手に楽しく燃やせるかがポイントです。カタログは新しくなればなるほど、トンデモなアイテムが入手できます。「Small Nukes(家庭用原子力装置)」という、少し危ないアイテムから「Mini Moon(小さな月)」というアイテムまで様々です。
最初はよく分からずにプレイしていたのですが、段々とはまってしまう中毒性の高いゲームになっています。なにが楽しいかと聞かれると簡潔に答えるのは難しいのですが、現実には簡単に燃やせないような物、燃やしてはいけない物をどんどんと燃やし、全てを灰にしていくという背徳感。そして、いかに激しく燃えるかを考え、実際に綺麗に燃え上がった時の爽快感が同時に押し寄せてくる感覚がたまりません。
Miiverseでも絶賛されている本作、日本でもダウンロード可能であればぜひ遊んでみてください。ただ、ゲーム冒頭でも注意されますが、くれぐれも真似はしないように。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
任天堂 アクセスランキング
-
SF人狼ADV『グノーシア』の「ジナ」が魅力的すぎるので話を聞いて欲しい─彼女が深刻に好きなあの人からのコメントも
-
【特集】『ロックマン エグゼ』15周年特別スタッフ座談会!プリズムコンボ発覚から完結の理由まで
-
【特集】『星のカービィ』インパクト大なザコキャラ10選!名前もちゃんと覚えてる?
-
『スマブラSP』勇者の「パルプンテ」は何が起こる!? 100回検証して効果をまとめてみた
-
『スパロボ30』最も予算を注ぎ込んだユニットは?「グリッドマン」「イカルガ」等の“初参戦組”に注目が集まる【読者アンケート】
-
眠れない夜に『あつまれ どうぶつの森』を遊ぶと楽しい8つの理由─夜中にこそ見える世界もある
-
『スパロボ30』ミツバ艦長ら「ドライストレーガー」クルーが集結!キャラデザ担当「FiFS」がイラストを投稿
-
GWは家族でニンテンドースイッチ!簡単操作で盛り上がる、おトクなセールタイトルをピックアップ
-
元ドット職人が教える『あつまれ どうぶつの森』マイデザインお役立ちテクニック!描き方の初歩から独特な「なめらか補正」まで幅広く解説
-
ニンテンドースイッチから始める『荒野行動』!ジャイロ操作の感覚やスマートフォン版との違いをじっくり解説