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ゲーマーからカードゲーマーへ華麗に転身!初心者だらけの編集部が新TCG「Force of Will」に挑戦(実践編)

10月21日に開催されたForce of Willの発売前企画「ヴァルハラ前哨戦」。「基礎編」ではFOWの基本ルールや用語の解説をしてきましたが、本記事では実際のゲームの流れに沿ってFOWの魅力に迫りたいと思います。

ゲームビジネス 開発
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10月21日に開催されたForce of Willの発売前企画「ヴァルハラ前哨戦」。「基礎編」ではFOWの基本ルールや用語の解説をしてきましたが、本記事では実際のゲームの流れに沿ってFOWの魅力に迫りたいと思います。

「基礎編」でもお伝えしたとおり、本イベントにはスペシャルゲストとして、「けいおん!」のTシャツでばっちりキメ、実際に対戦に参加してその実力をみせた成田童夢さん、声優の伴美さんが登場。また、ハーフ系アイドルユニット多国籍軍の皆さんも歌を披露するなど、対戦以外でも盛り上がるイベントになりました。
成田童夢さん声優の伴美さん
司会も兼任ファンとの距離も近かった
多国籍軍も駆けつけた!
左から滝口成美さん・大崎きらさん・マリチュウさん

■早速ゲームの紹介、まずはターンの流れを覚えよう
FOWの1ターンは「ドローフェイズ」→「リカバリーフェイズ」→「コールフェイズ」→「メインフェイズ」→「エンドフェイズ」という流れで構成されています。これだけでは何がなにやらなので、それぞれのフェイズでできることを体験会の流れそのままにお伝えしていきます。

■「俺のターン!」筆者先攻でゲームスタート
・ドローフェイズ
まずターンの最初は必ずメインデッキからカードを1枚ドローするドローフェイズから始まります。ただし、先攻の場合は最初のターンのみドローできないのでご注意を。筆者は先攻ですのでここでは何もせずに次のフェイズへ。

・リカバリーフェイズ
続いてのフェイズはリカバリーフェイズ。レスト(横置き)のカードをリカバー(縦置き)するフェイズです。まだ場にはレスト状態のカードが1枚もないため、こちらも何もせずに次のフェイズに移りました。

・コールフェイズ
このフェイズでは、ルーラーカードをレストすることで、魔石デッキから1枚カードを引くことができます。もちろんレストは強制ではありません。しかし、 FOWではあらゆる行動にウィルが必要になるため、基本的にはある程度魔石を準備しなくてはなりません。そして、1ターンでの配分を考えて行わないといけ ません。ここは1ターン目ということで、ルーラーカードをレストし光の魔石をゲットしました。ここでコールフェイズは終了です。



・メインフェイズ
そして、ここからが最も重要な「メインフェイズ」です。魔石からウィルを生み出す、リゾネイターの召喚する、Jルーラーを発動する、戦闘をするといった様々な戦略をとることが可能です。早速筆者は光の魔石をレストし、光のウィル1つで「王国魔道錬成部隊」を召喚しました。ちなみにこのリゾネイターは、参戦効果として「魔石デッキの一番上をめくり、確認した後、デッキをシャッフルしても良い」という能力をもっています。そのため、筆者は自らのデッキを確認。特に問題はないのでシャッフルはしませんでした。



ではここで、リゾネイターカード召喚に際して必要なウィルの見方を説明します。カード左上部分に召喚に必要となるウィルの数が記載されています。



左側の大きめの円に描かれた色が属性を表しており、対応したものが個数分必要になります。そしてその円の右に数字が書かれています。これは属性に関係なく、必要なウィルの数です。つまり「王国魔道錬成部隊」は光属性のウィル1つのみで召喚ができるというわけです。

さて、場にリゾネイターを召喚しましたが、基本的に召喚したターンには相手に攻撃をしたり、レストしたりすることはできません。

・エンドフェイズ
ということで、筆者はできることがなくなったため、ここでターンエンドを宣言して、相手のターンに移行します。

ここまでがFOWの基本的な流れになります。1ターン目ということで、戦闘やリゾネイターでの攻撃は行えませんでしたが、カードの組み合わせ次第では1ターン目から相手に攻撃を仕掛けることも可能です。

■相手のターンで早速ルーラーカードの能力発動!
さて、続いては相手のターンです。

・ドロー~コールフェイズ
ドローフェイズで1枚カードをドローし、コールフェイズで魔石をゲット。



・メインフェイズ
筆者と同じく「王国魔道錬成部隊」を召喚し、ここでターン終了かと思われましたが、ここで相手から攻撃があり「戦闘フェイズ」に突入!相手のルーラー「爆炎の大将軍」は「召喚した総コスト2以下のリゾネイターは召喚したターンに攻撃できる」という常時発動能力をもっているため、相手プレイヤーもしくはリゾネイターに対し、即座に攻撃を仕掛けることができます。

恐るべき能力の持ち主!


ここで筆者がとれる行動は「相手のダメージをそのまま受ける」、もしくは「リカバー状態のリゾネイターで防御する」の2つになります。「王国魔道錬成部隊」のATKとDEFの値は【200/200】のため、防御した時点で筆者のリゾネイターは破壊されてしまうので、ここはそのまま受けることにしました。

・エンドフェイズ
不意の攻撃を受けたところで相手のターンは終了し、いよいよ筆者のターン!と、その前に一度FOWの戦闘について詳しく説明します。

■戦闘フェイズって何?
メインフェイズ時に攻撃側のプレイヤーがリゾネイターを使って攻撃を仕掛け、防御側のプレイヤーがリゾネイターでその攻撃をブロックした際に発生するのが戦闘フェイズです。ブロックはリカバー状態のリゾネイターでのみ可能となっています。

戦闘フェイズに突入すると、攻撃・防御側のリゾネイターが互いのATKの数値分を敵にダメージとして与えます。どちらのリゾネイターもDEFの数値以上のダメージを受けた場合は破壊されてしまいます。つまり両リゾネイターのATKがともに相手のDEFを上回っていた場合は両者相討ちとなります。今回の場合は互いのATKとDEFが【200/200】なので、両者相討ちとなり墓地に送られます。



ではATKとDEFが【400/200】のパロットドラゴンで攻撃、【200/200】の王国魔道錬成部隊でブロックしたと仮定すると、結果はどうなるのでしょうか。



まず、攻撃側のATKは400なので防御側のリゾネイターは破壊されます。ところが、同じく攻撃側のカードもDEFが200なので結果としては相討ちになります。

ここで「ATK400でDEF200のリゾネイターに攻撃したのだから、200の差分はどうなるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。筆者も体験会で実際に質問したのですが、この場合は「ブロックした側のリゾネイターは、差分も含めて全てのダメージを受ける」ということです。なお、カードの効果によっては、差分がプレイヤーへのダメージとなる場合もあります。

■詠唱待機カードで相手の様子をうかがう
筆者の2ターン目は前ターンと同様に、ルーラーカードをレストして魔石をカードをドロー。メインフェイズでは「一騎討ち」のスペルカードを詠唱待機エリアにセットし、次のターンに攻撃を仕掛ける準備を整えてターン終了しました。



■「詠唱待機カード」って何?
まずスペルカードについて少し補足しておきます。「詠唱」「詠唱破棄」「詠唱待機」の3種類に分類されるスペルカードは、相手の妨害をしたり、自分のリゾネイターの能力を高めたり、様々な能力を有しています。



使用するには、リゾネイターカードと同じく基本的にはウィルを使用します。詠唱、詠唱破棄は手札から発動可能で、詠唱待機カードはコストを支払って詠唱待機エリアにセットし、条件を満たせばいつでも使用可能な状態になっています。

今回筆者が詠唱待機をした「一騎討ち」は、対象のリゾネイターの能力をターン終了まで【+400/+400】するという強力なカード。しかも発動は任意のタイミングで行えるので、かなり使い勝手の良いカードになっています。ただし、詠唱待機エリアに配置したターンには使用することはできません。

■「一騎討ち」で一気に決める!と息巻いたが・・・
そして筆者の3ターン目。メインフェイズで、先ほど召喚していた「王国魔道錬成部隊」で相手の「王国魔道錬成部隊」に攻撃を宣言。さらに「一騎討ち」使用を宣言し、【200/200】の能力に400ずつプラスされるということで相手を圧倒できるはずでした。しかし、ここで相手はライフブレイクを使用。



出てきたのは「火焔術~修羅~」



なんとこのカード、ライフブレイクで使用すると対象のリゾネイターに500のダメージを与える能力をもっています。こちらは「一騎討ち」のプラス400があるからギリギリセーフと思いきや、筆者のリゾネイターは破壊されてしまいました・・・。

■なぜ筆者のリゾネイターは破壊されたのか?
ここでカギを握るのが、FOWというゲームの最大の特色である「チェイスシステム」です。チェイスシステムとは相手の行動に対して、「チェイス」を宣言することで相手の行動よりも1つ前に行動したこととして割り込むことができるシステムです。

つまり、筆者の「一騎討ちのカードで強化」という行為の前に、相手の「火焔術~修羅~で対象リゾネイターに500点のダメージ」という行動が割り込まれたということになります。つまり、筆者の「王国魔道錬成部隊」は【200/200】の状態で500点のダメージを受けたので、破壊されてしまったということです。

仮に順番が逆になり、筆者が攻撃を宣言した時点で相手が「火焔術~修羅~」を使用。その後に筆者がチェイスで「一騎討ち」を使用したとすると、筆者のリゾネイターは即座に破壊されることはなかったということになります。

以上の説明でお分かり頂けたかと思いますが、チェイスシステムは最後にチェイスしたカードから順にその能力を解決していきます。また、一度解決を始めた後は全ての解決が終わるまでチェイスで割り込むことはできません。「チェイス」を上手く使うことが、FOWの戦いを制するのに重要なファクターになりそうです。

■基本的なシステムは以上、初心者は簡単にプレイできるのか
以上が基本的なゲーム流れ、そしてFOWを遊ぶ上で重要なシステムになります。では実際に初心者は簡単にプレイすることが可能なのでしょうか。

筆者は全くのTCG初心者として参加しましたが、体験会では度々ジャッジの方を呼びルールを確認しながらでないと、ゲームを進めることができませんでした。ただ、スタッフの皆さんのきめ細かい対応で徐々にですが、プレイする感覚を覚え、楽しさも分かるようになってきました。



午後のチーム対抗戦では、他のTCGも遊んでいるという歴戦の強者達とも対戦しましたが、皆さん初心者にも関わらず非常に優しく接してくれ、勝つことはできなかったものの、TCG、FOWの楽しさを体感できるイベントでした。一日イベントに参加し、5戦ほど遊んだ結果、かなりスムーズに遊べるレベルには達したと思います。そして大会終了後にも1戦交えるほどにFOWの世界に入り込んでしまいました。

成田童夢さんと夢の対決さすがに強い!社長も参戦


また、現役TCGプレイヤーの方に話を伺いましたが、「実際に回してみる(≒デッキを使用する)と、かなり面白い」「スターターパックが発売されると、デッキの幅が広がってもっと楽しくなるのでは」「運の要素で勝負が決まるのではなく、かなり戦略が重要」といった感想が次々と聞かれました。

現在他のTCGで遊んでいる方や、かつてプレイしていた方には、かなり満足な内容になっているということは、お話を聞いていて強く実感することができました。一方で、初心者には若干複雑に感じるところが多いと感じられるかもしれませんし、実際に筆者もそう感じていました。しかし、実際に触ってみればそれほど難しいことはなく、運営の方々・参加者の方が非常に丁寧に接してくれるため、アドバイスを受けながらプレイしていけば、それほど時間もかからずにすんなりとゲームに入っていけるのではないかと思います。

まわりにTCGを始める友達がいないので、なかなか一歩踏み出せないという方でも、体験会や大会で出会った仲間とは公式サイトのMy Pageからフレンドになり、メッセージのやりとりなどもできるようになります。一度大会や店舗などに足を運んでみると世界が大きく広がるかもしれません。

My Page登録はこちらから

■スターターデッキは10月27日発売!
そして、いよいよ10月27日に第1弾のスターターデッキが発売になります。炎・光・水の3属性のデッキが発売になるので、今回「ヴァルハラ前哨戦」に参加した編集部3人で1属性ずつ購入し、遊んでみようと思います。気になっている方はぜひお手にとって遊んでみてはいかがでしょうか。



■商品概要
・Force of Willスターターデッキ(炎・光・水の3種類)
・メーカー希望小売価格:各1,365円(税込)
・内容
構築済みデッキ:50枚
初回限定ルーラー:1枚
解説書:1枚
ルールシート:1枚
プレイマット:1枚
初回限定版特典ルーラー用特製トップローダー:1個

(C)2012 Force of Will Co.,Ltd. All Rights Reserved.
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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