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ゲーマーよ、これがトレーディングカードゲームだ ― 再び流行するTCGに注目

トレーディングカードゲーム、通称TCG。90年代後半から、00年代初頭に空前のブームを巻き起こしたTCGが、今再び注目されています。そもそも「TCGとはなんぞや?」というところから、現状について、そして今オススメのゲームまで、余す所なくTCGをご説明します。

ゲームビジネス 開発
トレーディングカードゲーム、通称TCG。90年代後半から、00年代初頭に空前のブームを巻き起こしたTCGが、今再び注目されています。そもそも「TCGとはなんぞや?」というところから、現状について、そして今オススメのゲームまで、余す所なくTCGをご説明します。

■トレーディングカードゲームとは?
では、そもそもトレーディングカードゲームとはなんぞや?という読者のために簡単にご説明したいと思います。TCGとはトレーディングカード、つまり交換や収集を目的とした「トレカ」をもとに、それを使用して行うゲームのことをさします。現在発売されているTCGは、収集や交換目的よりもゲームに特化している商品が多くなっています。

そもそも、TCGの起こりは1993年にアメリカで発売された「マジック:ザ・ギャザリング」です。このゲームが日本のテーブルゲーム愛好家から注目され、そもそも日本においてTCGは大人が最初に注目した遊びでした。こうした流れの中で、1996年に日本で初めて国産のTCGが製作されます。そう、インサイド読者にも馴染みの深い任天堂のゲーム『ポケットモンスター』を題材にしたTCG「ポケモンカードゲーム」です。同時期に「マジック:ザ・ギャザリング」の日本語版の発売、週刊少年ジャンプでの「遊☆戯☆王」連載と、1990年代後半から2000年代初頭のブームが生まれました。

ところが、雨後の筍のごとく多くのTCGが開発され、アーケードゲームと融合した市場は徐々に縮小。2006年には市場規模が400億を下回るなど、冬の時期を迎えます。ところが、近年再び市場規模は拡大し、日本玩具協会の発表よれば、2011年には初めてその額が1,000億円を突破しました。現在、TVゲームを除く玩具の中では最も市場が大きく、2012年も市場規模が前年を上回ることは確実視されています。

■実際どんな人が遊ぶの?
カードゲームという響きだけを聞くと、どうしても子供の遊びのように感じる方もいるかもしれません。実際に、世界中で人気のある「ポケモンカードゲーム」や「遊☆戯☆王」カードは低年齢層をターゲットにしています。しかし、発売当時から続けているプレーヤーは、当時5~6歳くらいでも現在20代半ばですから、一概に子供だけの遊びと言い切ることはできませんし、高年齢向けのTCGも多く発売されています。そして、何よりもそれぞれのゲームが独自の世界観やルールをもち、それに対する理解を深めながら自分なりの遊び方ができるという点が、広い年齢層を惹きつける理由の一つになっているのではないでしょうか。

■「昔はやっていたけど・・・」「なんか複雑そう」というあなたに
ここまでの内容を読みながら「昔はやっていたけど、最近は全然触っていないなぁ」と昔を思い出したり、「興味はあるけど色々複雑そうだし、ルールが難しそう」と思ったりされる方も多いのではないでしょうか。そんな方にご紹介したいのが、今秋発売予定の「Force of Will(FOW)」です。

■FOWとは?
太古より神々や悪魔が争いを繰り広げる、「光」「炎」「水」「風」「闇」の5属性から恩恵を受けた地「ヴァルハラ」を舞台とする神話ファンタジー、それが「Force of Will」です。永きに渡って戦いは繰り返され、ヴァルハラに生きる全ての生き物を巻き込んだ戦いが繰り広げられています。人は神々の戦いに翻弄されながらも、自らの意思で未来を切り拓くために、自身の魂を媒介として神々と契約する力(ジャッジメント)を手に入れます。ある者は神々のために、そしてある者は自身の思いのために戦う、それがFOWの描く世界です。



ゲームは1対1で行われ、互いのライフ4000点を先に減らすことを目的にバトルをすることになります。プレイヤーは魔術師として、自分の分身である「ルーラーカード」と共に魔石を集め、「ウィル」の力でモンスター召喚、スペルによる攻撃や防御で相手と戦います。モンスターのみならず、神や悪魔でさえも味方として共闘することが可能です。正統派TCGと銘打っているだけあって、馴染みの深いシステムになっています。

最初に説明したとおり、TCGに使われるカードははあくまでトレーディングカード。有名な絵師が手がけた魅力溢れるイラストが施されたFOWのカードは、ゲームの世界観を楽しめるだけでなく、イラストそのものも非常に美麗に仕上がっています。そんな素敵なイラスト中で厳選されたものを、10月27日に発売される光、炎、水属性の特徴とともにご紹介します。

■高い志は皆の希望!結束の光で進むべき道を照らす「光属性」
光属性は、聖なる魔力によるライフの回復や、天使の祝福での防御力向上など『護り』の力に特化した属性です。光のもとには多くの同士が集い、たくさんのウィルを生み出すことが可能です。円卓の騎士や王、修道士などの優秀な小型キャラクターから天使や神族など大型のキャラクターまで万遍なく属しています。
神託の騎士 ガラハット(BANG-YOU)純白の白鷹 ルフ(ケルビン)
太陽の騎士 デルピニオ(石商)大天使 ミカエル(ぽちはる)
光明神 アポロン(石商)
※カッコ内は作者名
こんなあなたにオススメ!
・志高く、奇をてらわないまじめな人
・ややまじめすぎて、融通の利かない人

■圧倒的な攻撃力が魅力!炎の力で戦場を爆ぜる「炎属性」
炎属性はまさに、イメージ通り攻撃力が高く、防御するよりも圧倒的な力で敵をねじ伏せる属性です。炎の力でダメージを与えるスペルや、紅蓮の悪魔達による攻撃力上昇などの『侵略』の力に特化しています。ドラゴンなど宙を舞う大型リゾネイターや火焔無視、紅蓮獣といった火山や荒原を好むモンスターがいます。
紅蓮の方天画戟(Azusa)火山の王者 レグルス(ヒロモト森一)
火焔武刀士 ウシュア(碧風羽)猛火の進撃者 アザゼル(匈歌ハトリ)
※カッコ内は作者名
こんなあなたにオススメ!
・攻撃こそ最大の防御!な熱血的な人
・すぐ熱くなりすぎてしまう短気な人

■美しき水流も全てを飲み込む濁流をも操り、全てを幻惑する「水属性」
水属性は、その力で攻撃を無効にしたり、フィールドから除去したりすることができる一方、相手を疑心暗鬼にする能力コピーや、場のコントロールを行うスペルもある、二面性があり、ややクセのある属性です。水の中を主な棲家とするマーメイドや水竜など相手のプレイングを妨害する小~中型リゾネイターが多く登場します。
ミラージュナイト(ezusuke)精霊 ウンディーネ(やすゆき)
王宮守護魔道 フレイア(やすゆき)高波の踊り子(奥来)
※カッコ内は作者名
こんなあなたにオススメ!
・誰にも見せない一面を持つ人
・勝利のためには嘘をついたり、騙すことも厭わない人

■お金もかかりそうだし、1人で始めるのは不安という方もご安心を!
とはいえ、本格的にTCGを始めようと思っても、未経験の方はなかなか簡単に参加できないでしょうし、かつて遊んでいた方も、今から1人で遊び始めるには少しハードルが高いように思います。しかし、ご安心ください。現在FOW公式サイトにて「マイページ登録キャンペーン」を実施中です。戦歴の管理や全国ランキング、大会への参加申込などができるマイページに登録すると、抽選で1,027名にさきほど説明した光属性と水属性の混合ハーフデッキがプレゼントされます。こちらのキャンペーンは10月28日締め切りとなっていますので、奮ってご応募ください。
応募はこちらから

そして、来る10月20日に大阪、21日に東京で「ヴァルハラ前哨戦」という発売直前イベントが開催されます。現在参加者募集中で、マイページ登録後に応募することができます。午前の部で開催される初心者体験会に参加すると、ハーフデッキがプレゼントされます。さらに懇切丁寧な解説もされるということで、初心者もカードを持っていない方にもオススメのイベントです。なお、午後も対戦イベントが予定されるなど、イベントは1日開催されており、そこで多くの仲間を見つけることもできますので、周りにTCGをやりたいという人がいなくても、全く問題ありません。

「ヴァルハラ前哨戦」詳細
<大阪>
・日時:10月20日(土) 10時(受付開始)、10時30分対戦開始予定
・場所:梅田スカイビル
・内容:ガンスリンガー&初心者体験会(午前の部)、チーム内順位戦&チーム対抗戦&FOWスタッフ対戦(午後の部)

<東京>
・日時:10月21日(日) 10時(受付開始)、10時30分対戦開始予定
・場所:ベルサール神田
・内容:大阪と同じ

今はTCGから離れている人も、初心者も、経験者も、新たに始まるトレーディングカードゲーム「Force of Will」で、華麗なデビューを飾りましょう。

トレーディングカードゲームアワード2012投票はこちらから

(C) 2012 Force of Will Co.,Ltd. All Rights Reserved.
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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