過去にもニンテンドーDSを含む、複数のハードから同シリーズが発売されており、それぞれルールやカードの種類などが少しずつ異なっています。なお、今作では多数の新カードに加え、前作までのすべてのシリーズのカードが厳選して収録されており、さらに楽しめる内容となっているようです。
3DS版『カルドセプト』は、ユーザーサポートの機能が非常に充実しており、初心者でも迷わず遊べることが売りのひとつになっています。そんな『カルドセプト』を初心者の目線で、レポートしてみたいと思います。
■まずは「アバター」と「ブック」の選択から
ゲームの中で自分の分身となるアバターは、戦士や呪術師、商人などをはじめ数十種類の中から選ぶことができます。もちろん能力に差はないので単純に好みのアバターを選んでしまって大丈夫です。
次にブックの選択です。ブックとは対戦時に使うカードをひとつにまとめたもので、手持ちの中から50枚までをセットすることができます。最初はそれぞれの特徴を持つブック数種類が用意されているので、その中から好きな1冊を選ぶことになります。プレイする前は50枚もいらないんじゃないかと思うかもしれませんが、これが実際にプレイをはじめると、もっと多くの枚数を選択できればいいのにと、もどかしく思うようになるので不思議です。
■充実のユーザーサポート機能を搭載
主人公と行動を共にする「ゴリガン」は、杖に人間の頭がついているという奇抜なビジュアルですが、プレイヤーを常にサポートしてくれる頼もしい存在です。これは「ゴリガンチュートリアル」という機能で、初心者プレイヤーにとっては説明書がわりになる存在です。説明がいらない場合は、設定で機能をオフにするとゴリガンは無口になるのでご安心を。
その他にも、次に何をすればいいかを教えてくれる「アドバイスカーソル」やカードを引いたときに効果や特徴を表示する「カードアドバイス」など、説明書がなくてもゲームを進められるようなシステムが搭載されていました。いずれもわかりやすい説明になっているので、予備知識ゼロのプレイヤーでも、すぐにゲームを楽しむことができそうです。
■ルールとマップの特徴を覚えられるストーリーモード
『カルドセプト』はストーリーがチュートリアルがわりです。ストーリーモードを進めていくうちに自然とルールが覚えられる構成になっています。登場するマップも、最初はシンプルで簡単なものからはじまりますが、プレイヤーがルールを把握してくる頃になると、勝つために戦略が必要なものへと変化していきます。つまり最初はルールを覚えることに専念し、次の段階ではプレイヤーが戦略について意識して学べるような展開になっているというわけです。
ストーリーを進めていくと、対戦に勝っても負けても新しいカードが増えていきます。これらのカードのどれを残して50枚以内にするかを、頭を悩ませながら考えるのも楽しみの一つになりそうです。なお、対戦に負けると攻略アドバイスが表示されるので、次にどう攻めるかの参考になりました。
■みんなで遊べば楽しさ倍増!
ストーリーモードを進めていくだけでもかなり面白く、ついつい時間を忘れてプレイしてしまうのですが、他にもAIを相手に行う一人対戦や、ローカルやインターネットを通じての対戦プレイなど、楽しみ方は多数用意されています。ローカル通信では協力プレイなどもあるので、もし周りにカルドセプトの経験者がいれば、一緒に遊んで戦略を研究するのもいいかもしれません。
■結論:はじめてでも安心でした
今作はゲームのシステムもそうですが、公式サイトで初心者向けにルールの説明をするなど、はじめての人が入りやすい環境が用意されています。実際にほとんど知識がないままプレイしてみても、すんなりとゲームを楽しめることができると感じました。
カードゲームやボードゲームは覚えるまでが大変そうと思っている人は多いと思いますが、そんな先入観が吹き飛んでしまうぐらい、今作のユーザーサポート機能は至れり尽くせりで優秀です。興味があるけど難しそうだから・・・と躊躇している人もぜひチャレンジしてみてください。
『カルドセプト』は、好評発売中で価格は4,800円(税込)です。
(C)1997-2012 Omiya Soft.
(C)2012 Nintendo
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