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無機質な街に音楽と色を取り戻せ『ブロブ カラフルなきぼう』レビュー

Wiiリモコンとヌンチャク。3D空間を操るのに最適なデバイスなはずが、真っ当なアクションゲームと言うと『スーパーマリオギャラクシー』を除くと目ぼしいタイトルはなし・・・。そんな中、THQより発売予定の『ブロブ カラフルなきぼう』は久々に期待できる新作3Dアクションとなりそうです。7月にE3でのプレイレポートを掲載しましたが、今回はTHQにお邪魔して、完成に迫った日本語バージョンを体験することができましたのでその内容を紹介します。

任天堂 Wii
ブロブ カラフルなきぼう
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Wiiリモコンとヌンチャク。3D空間を操るのに最適なデバイスなはずが、真っ当なアクションゲームと言うと『スーパーマリオギャラクシー』を除くと目ぼしいタイトルはなし・・・。そんな中、THQより発売予定の『ブロブ カラフルなきぼう』は久々に期待できる新作3Dアクションとなりそうです。7月にE3でのプレイレポートを掲載しましたが、今回はTHQにお邪魔して、完成に迫った日本語バージョンを体験することができましたのでその内容を紹介します。

「色は犯罪だ!!」ハッピーな音楽と色でいっぱいのレインボーシティが、ブラック会長率いるインキーコーポレーションによって、音のしないむ白と黒だけの世界に変えられてしまいます。住民レイディアンたちもインキーコーポレーションに捕まってしまい退屈な仕事ばかり・・・、グレイディアンになってしまいました。街は色を奪うインキーたちに占拠されてしまっています。そんな所に颯爽と現れたのが本作の主人公・ブロブ。少し豪快過ぎる性格で一度は街を追い出されたブロブが故郷の危機を救います。

街はインキーたちに占拠されてしまった・・・! 個性豊かで可愛らしいキャラクターたちにも注目


なんてストーリーはアクションゲームには余り意味はなく、「クッパにさらわれたピーチ姫を救いに行く」程度の意味しかないのですが、冒頭に展開されるストーリーの導入は見もの。Wiiでは最高峰と言ってもいい綺麗なグラフィックで、ピクサー並みに作られた可愛らしいキャラクター達に注目です。(絵作りは任天堂的で、Wiiが得意であろう表現がされています)

ブロブは7色に染まることのできる筆のようなキャラクターで、街中を歩くイロボットに触れたり、地面に流れているインクに触れることによってその色を獲得できます。イロボットは「赤」「青」「黄」が存在し、ブロブが青の状態のときに赤を獲得すると紫になるなど、色を合成することもできます。水たまりに入れば色を落とすことも可能です。ゲームを進めてくると、攻撃し、ブロブを黒く染めようとするインキーが登場し、黒に染まってしまうと、水で色を落とさなければブロブは倒されてしまいます。

ゲームの各ステージは広い3D空間が広がっていて、かつては音楽と色で彩られていた街が舞台です。今は白黒で味気ない世界ですが、ぬり絵のようにブロブが駆け巡ることによって色と音楽を取り戻していきます。ブロブは建物に触れることで、その建物をブロブの色に染めることができます。ミッションの場合は指定の建物を塗る、グレイディアンを解放する場合は閉じ込められてるエリアの建物全てを塗ることで、その建物は解放され、閉じ込められていた住人が解放され、タイムボーナスが得られます。

ブロブが街を行くと、色と音楽が戻ってきます


ゲームはミッションクリア型となり、ステージの各所で与えられるミッションを一定数クリアしていくことで先のステージに進めるようになります。ミッションは「この建物を昔のように青に染めて」「中のグレイディアンを助けて」(建物すべてを塗る)といった風なもので、基本的には色をどう塗るか、というものになります。ミッションには制限時間があり、インキーの妨害や、必要な色のチョイスなどの要素があり、アクションの腕が求められます。

ブロブのアクションは多彩で、一度に全てをマスターするのは少し難しいかもしれませんが、ゲームではステージを徐々にプレイしていくことで自動的に習得できるようになっていて、特に戸惑う事はありませんでした。種々のアクションはWiiリモコンとヌンチャクに良くマッチしていて、操作しているだけで楽しいアクションゲームがきちんと作られていて非常に好感触でした。

レインボーシティはブロブの活躍によってどんどん色と音楽を取り戻していきます。無機質だった建物には人の気配が戻り、枯れた草木には綺麗な花や葉が咲き、静かだった音楽が豪華になっていきます。プレイヤーのアクションに対しての反応が賑やかで、プレイしていて飽きません。ステージの初めに死んでいた街が、最後には鮮やかで賑やかな街に変わる様子はとても美しい光景でした。操作の楽しさ、見た目の楽しさ、Wiiユーザーは年末期待して良い作品だと感じました。

『ブロブ カラフルなきぼう』は11月13日に発売が予定されています。
《土本学》
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