「誰でも遊べる新しいマリオが登場!巨大になったり豆粒になったりの新要素と対戦モードやミニゲームでもりだくさん」
※このインプレッションにはネタバレが多く含まれます
ゲームを始めるとメニューは「マリオ」・「マリオVSルイージ」(対戦モード)・「ミニゲーム」・「オプション」の4つがあります。メインとなるアクションは「マリオ」になります。「マリオ」をタッチすると、ゲームの操作方法が表示されます。操作は至って簡単です。左右への移動は十字キー、Yでダッシュ、Bでジャンプ、Aでファイアマリオであればファイアを放ちます。
マリオシリーズのストーリーはほんと単純なものですが、今回も同様です。ゲームを始める際に簡単に流されるムービーによれば、マリオとピーチがピーチ城(マリオ64に登場したアレ)の前のほとりでのんびりしていたら、城に突然雷が落ちます。驚いたマリオが城に駆け寄ってみると、そのスキにクッパがピーチ姫をさらっていってしまいます。さあ!ピーチを救う冒険の始まりです。
ゲームシステムとしては1つの巨大な世界の中に8つのワールドマップがあり、ワールドマップの中にはそれぞれ10程度のステージが用意されているという形です。ちょうど『スーパーマリオワールド』や『スーパーマリオブラザーズ3』のマップを思い浮かべて貰えれば良いと思います。ステージをクリアすると新たな道が出来て、次のステージに進むことができます。中にはスターコイン(1ステージに3つある?)を集めることで開くことのできる分岐点もあるようです(例えば「WORLD1-3」から上方向に5枚のスターコインで分岐可能でした)。
さていよいよ最初のステージをやってみます。「WORLD1-1」は初代マリオの最初のステージを彷彿させるような明るい雰囲気の地上ステージです。クリボーが居て、3並んだブロックがあって、その上にある1つのブロックを叩くとキノコが出てくる。何から何までマリオです、帰ってきたんだという実感を与えてくれます。少し違うなと思う点は、動きが滑らか過ぎる点と背景が綺麗過ぎる(というかテカテカしている?)という点です。ま、何度か遊んでいると違和感は無くなっていきますが。幾つかのドカンや穴を越えて、ステージの最後は、これも初代と同じようにアスレチック風(ピラミッド?)になってフラグポールに向って大ジャンプ!クリアです。
続いて「WORLD1-2」はこちらも初代マリオの2ステージ目を思わせる地下ステージです。その次はこちらも初代にあったような空中の(キノコのような足場のある)ステージです。そこをクリアすると砦のステージです。「WORLD1-砦」で、これは上に上に進んでいくようなステージです。足場が用意されているのでそれを伝っていきます。一番上には扉があり、そこに入るとコクッパとの戦いになります。3回踏みつけるかファイアで攻撃すると倒せます。ただ、倒した後もまだまだワールド1は続きます。が、体験版は10分間で、私の場合はこのくらいで終わってしまいました。
マリオシリーズのお約束盛り沢山のステージ達です。とりあえずは過去のシリーズを思い起こして貰えば雰囲気は分かると思います。特に遊んでいると初代『スーパーマリオブラザーズ』を思い起こさせます。一番最初にざっとゲームを通してみた時の私の感想は「良く出来たアクションゲームだ」というものでした。特に新しい所みーも目に付きませんでした。しかし、マリオが他の数多あるアクションゲームと違う点は、何度か遊んでくると見えてきました。が、その前に新しいシステムについて書いていきたいと思います。
今回確認できたアイテムはキノコ、ファイアフラワー、巨大キノコ、青甲羅です。豆粒のようなマリオは確認できませんでしたが、小さいマリオ→大きいマリオ→アイテムマリオという風に変身していくようでした。気になる巨大マリオは、ブロックから出てきた巨大キノコを取ることで変身できました。巨体でフロックや敵はおろかドカンさえも吹き飛ばしていく姿は爽快です。青甲羅は、「WORLD1-2」をクリアするとマップ上に登場し、取るとマリオが甲羅を背負います。Aボタンで殻に篭ることができ、坂道で加速している時などに使うと、すーっと滑っていき敵を一網打尽にできます。
アクション的な新システムとしては壁キックとヒップドロップが確認できました。壁キックはジャンプして壁に当たる解きにタイミングよくBボタンを押すと、弾くように逆側の上方向に飛べます。ヒップドロップはジャンプで空中にいる時に十字キーの↓とAボタン(だったかな)で出すことができ、地面に敷かれているブロックを破壊することができます(スーパーマリオ以上のサイズの時のみ)。巨大マリオの時にヒップドロップをすると上空からクリボーやらコインやらがざくざく降ってきます。
ステージ上にある仕掛けは通常のジャンプ台や乗ると傾く足場など今までのシリーズに登場したものから、入ると上に飛ばしてくれる変わったドカンや、プロペラが付いたように飛ぶジャンプ台などちょっと新しい物が確認できました。
システムとしては基本的には右に右に進んで、時間内(400秒)にゴールのフラッグに到達することが目的です。コインを100枚集めると残機数が1人増えるという世界の常識は今作でももちろん踏襲されています。新しい部分では、下画面にアイテムを1つストックできるというものがあります。ストックされているアイテムはタッチすることで画面上に登場し、取ると変身できます。もう1つ下画面には、ステージ中でいまどのくらいまで距離として進んだかを示すメーターがあります。あまり必要ない気もしますが、便利といえば便利です(ステージの長さはこれまでのシリーズと一緒です、決して長い訳ではありません)。
さて、変わった部分を幾つか列挙してみましたが、変わらなかった点ももちろん多くあります。上のほうで初代を彷彿とさせるゲームだと書きましたが、それはステージ構成もありますが、もっと重要な部分でこのゲームは「ザ・マリオ」です。それは、何度遊んでもその度に発見がある、驚きがあるという部分です。宮本氏はマリオは自分の子供の頃の体験を描いたものだと様々な場で話していますが、正に子供が見知らぬ町を探検した時のように、行くたびに色々な発見がある、そういう感覚です。ちょっとブロックに乗ってみたら、上に行く道が見えた、新しいアクションを身に付けたら、さっきは取れなかったコインが取れるようになった。マリオが単なるアクションゲームと異なるのは、ステージをクリアするのではなく、本当に探検をしている、それを実感できるという点ではないでしょうか。
そういう意味で『New スーパーマリオブラザーズ』は初代に忠実です。1つ先を覗きたくなるような好奇心をそそられ、挑戦する度に今までにない表情を観察させてくれる、速くクリアしようとすれば一直線にゴールに進めば簡単ですし、それとも、世界を隅々まで見ようとすれば色々な姿を覗かせてくれます。選ぶのはプレイヤー次第で、遊び方は人それぞれ、性格が反映される懐の深いゲームです。『New スーパーマリオブラザーズ』というタイトルを私はこう解釈します。伝説の『スーパーマリオブラザーズ』の精神を受け継ぎながら、「New」新しい要素を盛り込んだ、それがこのゲームです。
ネタバレを気にしないのであれば、DSステーションで是非体験してみてください。
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