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仏パブリッシャー、アタリが存続の危機

フランスに本拠を置く大手パブリッシャー、アタリ(インフォグラムス)は第3四半期の業績で500万ドル近い赤字を計上し、最高財務責任者が辞任を表明するなど今後の存続が危ぶまれています。融資を受けていたHSBC Business Creditも今後の取引を見直すことを表明しています。

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フランスに本拠を置く大手パブリッシャー、アタリ(インフォグラムス)は第3四半期の業績で500万ドル近い赤字を計上し、最高財務責任者が辞任を表明するなど今後の存続が危ぶまれています。融資を受けていたHSBC Business Creditも今後の取引を見直すことを表明しています。

2005年12月31日までのアタリの第3四半期業績は売上高が1億80万ドルに対して順損失は480万ドルに登りました。発売したタイトルも『ドラゴンボールZ』や『The Matrix:Path of Neo』など昨年までと比べると小数に留まりました。同社では業績悪化の要員として昨年末の米商戦の全体的な不振を挙げています。

またアタリは上級副社長最高財務責任者(CFO)のDiane Baker氏が「他のチャンスに取り組むため」辞任することも発表しています。

これまで融資を受けてきたHSBC Business Creditとの関係も悪化していて「関係を継続する対象の企業としての能力に本質的な疑い」を持っていることを表明しています。HSBCは今後の融資を継続しないものと見られています。

アタリはこの経営危機を脱出するために、保有しているフランチャイズなどの資産や開発スタジオの売却などの「決定的な手段」を検討しているとしています。買収に次ぐ買収で巨大化していったアタリ(この名前も購入したもの)ですが、今後解体に向かう可能性は大きそうです。会社は第4四半期の業績予想を発表していません。
《土本学》
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