簡単にストーリーを説明すると、主人公はジョゼフ・グリフィン。アメリカ海兵隊、パールハーバーにあるフォードアイランドのアメリカ海軍航空基地に所属。1941年12月7日7時55分、日曜の静かな朝を過ごしていたジョゼフを始めとする将兵たちは日本軍の襲撃を受けます、燃える戦艦、響き渡る「敵機襲来!これは訓練ではない!」の放送、、、日米決戦の火蓋が落とされたのです。
ゲームは主人公の視点で展開するFPS(First Person Shooter)です。メインのキャンペーンモードは「真珠湾攻撃」や「フィリピン陥落」などの作戦から成ります。1つの作戦の中にはミッションが設定されていて、それらを全て達成すると作戦終了です。作戦中にもミッションは追加されていきます。
操作方法を軽く紹介。主人公の移動はコントローラースティックで、銃の照準はCスティックで、銃を撃つのはRトリガー、の3つを主に使用します。その他、Aは様々なアクションに汎用的に使用し、Zで手榴弾を、Xで武器チェンジ、十字キー右で司令官からのヒントを得られます。両手でスティックを使う操作は最初は戸惑いますが、数時間も遊べば慣れるでしょう。
戦争を体験すること
第二次世界大戦を描いたゲームである。私はもちろん戦争というものをリアルに体験したような世代ではない。もちろんゲームで戦争を半分でも体験出来る事などないだろうが、戦場の緊張感は体験することができる。遠方から近づいてくる日本軍の銃撃をかわし、岩に身を隠して狙い撃つ、一旦見つかってしまうと「皆殺しだー」の声と共に突撃してくる。特に日本刀で切りつけてくるのには恐怖を覚えることでしょう。
このゲームではストーリーが短く、かつ印象深く語られます。詳しくは言いませんが、主人公の身内や仲間の隊員の死など、戦争を感じさせます。更に重厚な音楽と作戦の合い間に挿入されるムービーが盛り立てます。
洋ゲーならでは?
このゲームは米国産のゲームである。しかし、良くある洋ゲーの特徴、そして我々に受け入れられ辛いべたべたなグラフィックや操作性の悪さなどは感じられない。FPSという事で、コントローラースティックとCスティックを同時に操る難しさはあるものの操作性は悪くない。
しかし、難易度は少し高めに感じた。この難易度の高さは作戦の行われるマップの広さに起因するものだと思われる。山1つとは言わないが、かなり広いマップが舞台になる。その分、様々な仕掛けや通路などが設定されていて、面白いのだが、把握するのは大変でなかなか一度でクリアするのは辛いところもある。司令部からのヒントもあったりして、理不尽という程ではないので安心されたい。
ファースト・パーソン・シューター
このゲームは主人公の視点で展開されていきます。未だメジャーではないジャンルで、難しいという印象を持たれると思いますが、慣れてくると銃をガンガン撃つのは単純に面白いと感じてきます。遠くに居る兵士をスコープで狙いをつけて一撃で倒す、そんな快感はFPSでなくてはなかなか味わえないものです。もし食わず嫌いの人が居れば、FPSとしても操作性は良い部類ですので是非ともチャレンジして欲しいと思います。
1つだけ問題点を挙げるとすると酔うという点でしょうか。特にこのゲームはジャングルの狭い場所だとかを舞台にしていますので、視点を回す時の頭のダメージも強めになるようで、少し酔いを感じる事があるかもしれません。
日本が敵
多くの人が引っ掛かるのはこの点ではないかと思う。米国(というより主人公のジョゼフ)の目から見た戦争が描かれているので当然日本軍は敵という事になる。「あくまでもゲーム」という割り切りは難しいかもしれないが、このゲームでは日本軍をブチ殺せ、のような描写は無いので多くの人が許容できるレベルのものだと思う。ゲームとしては非常に面白いゲームなのだが、、、。
しかし、私にも楽しめたというのは大抵の人でもそう不快に感じることはないって証拠だと思います(笑。
歴史を学ぶこと
ゲームの開発者は、「このゲームが第二次世界大戦を知るきっかけになって欲しい」の話していました。ゲームで語られる歴史は一方から見た歴史です。教科書に書かれた歴史も薄い歴史でしょう。そして戦争を学ぶ際にはこのゲームの予約特典になっていたDVDが手引きになるのではないかと思います。自ら考えるだけの知識が無くては何も生まれない、太平洋戦争も単に悪かったというだけの知識では糧になりません。またには小難しい事を考えみるのも良いかもしれません。
まあとにかく、あまり難しく考えなくても、普段あまりゲームをしない自分が何時間もぶっとおして遊んで酔ってるくらいだから面白いってのは間違い無いです。10点で表したら8点は文句なくあげられるゲームですね。
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