プラチナゲームズの英語版公式Blogは「MADWORLDの敵たち」と題した記事を掲載。「敵を殺すこと」と「笑い」を繋げるための開発秘話が明かされています。
『MADWORLD』には敵を殺す様々なバリエーションが用意されており、「信じられないくらいにフレキシブルで自由なシステム」を搭載。
「例を挙げましょう。お金で一杯のブリーフケースを敵に投げると、敵は空中に舞ったお金を手に入れようとしてお互いに争うでしょう。そこにJack(ゲームの主人公)が近づいてチェーンソーをスイングすればどうなるでしょう?ガソリンで一杯のドラム缶を投げつけたら?これらのケースを列車に投げ込んだら?」と様々なリアクションがあることを紹介。
これらのリアクションを見ることで「あなたがすぐに笑うことを保障」するが、いかに敵を殺すことと笑いを繋げるかという点において、敵のAIが重要な働きをしているとしています。
敵は弱くしてあるが、その理由は「敵を殺すことが面白いゲームで難度を上げるのは面白くなくなることに繋がる」ため。そのかわり、敵をどのように殺すかで評価が変わるシステムを導入しており「AIが異なった反応や笑える反応を見せるかも知れないので、できるだけ多くのポイントをゲットすることに焦点を当てる」遊び方ができるようにされています。
もちろん、高い難度を好む人もいるため「grunt leaders」と呼ばれる強力な敵を用意。これには特殊なAIが準備されており、真剣なチャレンジを楽しむことができるようになっています。このゲームには大別して「grunt」「leader」「boss」の3タイプのAIが用意されており、ステージを遊ぶたびに様々な変化が見られるようになっていて、「私たちはあなたを忙しくすることを確認している」と締めくくっています。
先日公開された動画「MADWORLDスタジオツアー」では、お金に群がったり敵が倒されるのを見て笑ったりと「欲望丸出しの人間くさい挙動がAIとして盛り込まれている」というコメントが公開されていましたが、今回の記事で具体的なところがついに明かされた形。
ビジュアル面が注目されがちな『MADWORLD』ですが、屋台骨を支えているのは殺しと笑いを繋げるための確固たる設計思想である……といえそうです。
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