ついに2025年12月16日に配信された『モンスターハンターワイルズ』無料タイトルアップデート第4弾。こちらではコンテンツの追加だけでなく、ゲームの動作最適化も行われました。最適化によってパフォーマンスにどのような変化が起きたのか、ユーザーによる過去バージョンとの比較動画が公開されました。
fpsに大幅な変化はないがGPU負荷は軽減―CPUボトルネックの指摘も

今回実施された比較はPC版でフルHD(1080p/1920×1080)かつ、グラフィックはアップスケーリング&フレーム生成は無し、テクスチャは高、それ以外は基本的に最高設定の環境で行われたものとなっています(PC構築は以下の通り)。
マザーボード: Asus Prime X670E Pro Wifi ー BV:3257
CPU: AMD Ryzen 9 9900X
メモリ: Corsair Vengence (4 x 16GB) 64GB @ CL30 6000MT/s MCLK = UCLK
グラフィックボード(GPU): AMD Sapphire RX7900XTX Nitro+
インストール先SSD: WD Black SN850X
OS: Windows 11 Pro 64bit 24H2
パフォーマンスの検証は各タイトルアップデート配信後の1.020(第2弾)、1.030(第3弾)、1.040(第4弾)のバージョンにて、「隔ての砂原」、「緋の森」、「油涌き谷」をそれぞれセクレトに乗りながら駆け回る形で計測。グラフでは第1弾である1.010と、『ストリートファイター6』コラボが配信された1.011の2バージョンも交えて比較されました。

平均fpsを見ると、公式で「アンチチートのチェック処理を約90%軽減する対応」が明言されていた第2弾時点で既に第1弾から平均20%ほどの向上がみられていましたが、“テクスチャストリーミングにより使用されるVRAMの使用量が調整された”第4弾では「隔ての砂原」「緋の森」にて1% タイルfpsの改善も確認できます。

第3弾と第4弾という観点ではfpsに大きな変化は見られないものの、GPUの使用率を見ると改善しており、20%ほど負荷が減少しているようです。しかし、検証者は「CPUのボトルネックはさらに悪化している」とも指摘しており、“同等のパフォーマンスを維持しているが、CPUボトルネックがこれほど深刻な場合、GPUで改善がどれだけあっても効果は期待できない”としています。
なお、第3弾と第4弾でのパフォーマンス比較は公式でも行われており、こちらでは“、「緋の森」や「油涌き谷」でも概ね5%以上のフレームレート向上が確認できており、「隔ての砂原」よりも高いパフォーマンスとなることを確認しています”とコメント。ただし、“最低環境におけるフレームレート向上は限定的である”といったPC環境などによるパフォーマンス変動の可能性も注記しており、今回のユーザー検証も“あくまで参考の一つ”と考えると良いかもしれません。

また、今回指摘のあったCPU負荷に関しては、2026年1月にCPU処理負荷を軽減する設定項目の追加も予定されているため、設定次第でパフォーマンスの更なる改善に繋がる可能性があります。











