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任天堂・宮本茂氏が語る「マリオカート超え」の可能性。「『なんとか超えよう』と思う人がいるからこそ新しいものが生まれる」

娯楽の世界は「青天井」と語る宮本氏。故・山内溥元社長なら「調子に乗るな」と言う?

ゲーム ビジネス
任天堂・宮本茂氏が語る「マリオカート超え」の可能性。「『なんとか超えよう』と思う人がいるからこそ新しいものが生まれる」
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任天堂は、2025年11月5日に開催した「2026年3月期 第2四半期決算説明会/経営方針説明会 質疑応答(要旨)」を公式サイトにて公開しました。その中では、代表取締役フェローの宮本茂氏が語る「マリオカート」シリーズを超えるヒット作の可能性や、好調な「ニンテンドースイッチ2」の今後の戦略など、注目すべき発言が多数含まれています。

宮本茂氏、「マリオカート超え」の可能性に言及。「娯楽の世界は『青天井』」

質疑応答の中で、「スイッチ2において『マリオカート』シリーズの販売本数を超えるようなソフトが登場する可能性はあるのか」という質問がされました。

これに対し、宮本茂氏は「任天堂は常に『限界はない』と考えて取り組んでいます」と回答。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が他の映画と比較された例を挙げ、「仮にランキングで1位になれたとしても、さらに上があるはずだと考えています。娯楽の世界は『青天井』であるというのが私の最近のテーマです」と述べました。

その上で、「任天堂の何らかのIPや仕組みが、『これまで見たことのない新しいもの』としてお客様に広く受け入れていただければ、エンターテイメントの枠を超えた数字になる可能性もあります」と、新たなヒット作誕生への考えを示しました。

さらに、初代『ポケットモンスター』開発時の逸話として、ディレクターの田尻智氏から「任天堂のマリオを超えようと思ったら1人のお客様にソフトを2本売らないと超えられない」と冗談を言われたエピソードを披露。「このように、『なんとか超えよう』と思う人がいるからこそ、また新しいものが生まれるのだと思います」と締めくくりました。

スイッチ 2とスイッチソフトの両立、映像事業への意欲なども語られる

今回の質疑応答ではこのほかにも、今後の任天堂の戦略を示す発言が聞かれました。

代表取締役社長の古川俊太郎氏は、開発リソースをスイッチ2中心へシフトさせつつも、スイッチソフトの開発も継続する方針を明言。「スイッチ2はスイッチソフトも遊べるので、これから初めてゲーム機を手に取られるようなお客様にもスイッチソフトをおすすめしたい」と述べ、スイッチ2では新作と定番タイトルの両輪でビジネスを進めていく考えを示しました。

また、映像事業については、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の成功を受け、古川氏が「任天堂らしいユニークな提案ができる」として今後さらに積極的に取り組んでいくと発言。宮本氏も、ピクミンのショートムービーのような実験的な制作も続けつつ、それが任天堂の大事なコンテンツ資産になっていけば、と長期的な展望を語りました。

加えて、「もし、故・山内溥元社長がご存命で現状を評価するとしたら」という仮定の質問も。これに対し宮本氏は、「任天堂の社長としての山内は、自分の時代の数字を超えたことにジェラシーを感じるかもしれません」とユーモアを交えつつ、「京都の企業経営者としては、『調子に乗るな、冷静に足元を見つめてしっかりやれよ』と言われるのではないかと思います」と回答しました。

《失野》
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