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作品のダークな雰囲気は今の時代ならもっとユーザーに“刺さる”と思う―名作RPG再構築作品『ドラゴンクエストVII Reimagined』プロデューサーインタビュー

新たな職業システム「かけもち」や、アートスタイル「ドールルック」で再構築された『ドラクエ7』!

ゲーム PS5
作品のダークな雰囲気は今の時代ならもっとユーザーに“刺さる”と思う―名作RPG再構築作品『ドラゴンクエストVII Reimagined』プロデューサーインタビュー
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スクウェア・エニックスは、新作RPG『ドラゴンクエストVII Reimagined』を、PC(Steam/Microsoftストア)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ向けに2026年2月5日発売予定(Steam版は2月6日)です。

本作は、2000年に発売された『ドラゴンクエストVII』の魅力をそのままに、より遊びやすく“Reimagined(再構築)”した作品。孤島に住む少年少女たちの小さな好奇心が、やがて海を越え、時を超える大冒険へと発展していくストーリーが展開していきます。

新たなアートスタイルとして、温かみのある3DCGで描く「ドールルック」を採用。職業システムでは、固有の能力「職業とくせい」や、2つの職業につくことができる「かけもち」などが登場し、バトルでも新たな魅力を楽しむことができます。

Game*Sparkでは、本作のプロデューサーを務める市川毅氏へのインタビューを実施しました。再構築されたゲームの魅力や作品に込めた想いなど、さまざまなことにお答えいただきました!

『ドラゴンクエストVII Reimagined』プロデューサーインタビュー

――『ドラゴンクエストVII Reimagined』企画立ち上げの背景について、お聞かせください。

市川毅氏(以下、市川氏):2000年にプレイステーションでオリジナル版『ドラゴンクエストVII』が発売されて、今年は25周年となる節目の年となります。

この作品の持つ独特の空気感や雰囲気は、今の時代だからこそ刺さるのではないかと考えて、今回の『ドラゴンクエストVII Reimagined』を企画させていただきました。当時は他のシリーズ作品に比べて暗く悲しいエピソードが多いと言われていた本作ですが、昨今は少しダークな雰囲気の作品も多く、現代のプレイヤーの皆さんに触れていただくことで、『VII』の物語やキャラクターたちの感情をより鮮明に感じてもらえると思います。

――オリジナル版はボリュームが多くプレイ時間も長いことでシリーズファンの間でも知られています。 『ドラゴンクエストVII Reimagined』の想定プレイ時間はどのくらいでしょうか?

市川氏:オリジナル版のプレイ時間は100時間超でしたが、本作のプレイテンポはかなり向上するよう調整しています。具体的には石版をより見つけやすくしたり、戦闘のテンポ感を高めたりすることで、より濃密な物語を体験できるようになっていると思います。

もちろんプレイヤーの方々のプレイスタイルによっても実際の時間は異なると思います。でも、オリジナル版をプレイした人であれば、今回のテンポの良さをしっかりと体感して遊べると思いますよ。

――『ドラゴンクエストVII』は導入部の先の「冒険が始まる!」というワクワク感が印象的です。一方でオリジナル版での導入部の長さも有名ですが、今作ではどうなっているでしょうか?

市川氏:オープニング部分に関してはオリジナル版でも賛否があって、ユーザーの皆さんからは「長い」という声もあれば「これがいいんだよ」という声もありました。我々としても作品を再構築する上で、良い調整になるようにしっかり作っています。

――『ドラゴンクエストVII Reimagined』ではキャラクターにボイスが付きました。主人公の声優にも大鈴功起さんが起用されていますが、どのようなシーンで主人公がしゃべるのでしょうか。

市川氏:「ドラゴンクエスト」シリーズでは基本的に「主人公=プレイヤー(あなた)」という考え方があるので喋らないようになっています。

本作でもストーリー上で発言をするということではなく、バトル中の掛け声などで主人公の声を聞くことができます。

――“Reimagined”と銘打つにあたって、特に重点を置いた部分、今の時代に合わせて変えた部分を教えてください。逆に、変える必要がなかった部分・絶対に変えてはいけないと考えた部分はありますか?

市川氏:大きく変えた部分としては、今のユーザー層が遊びやすくなるためのゲームのテンポ感や手触り感があります。

その上で物語の根幹部分でもあるシナリオの大枠や、堀井雄二さんが表現しているような「不条理」が散りばめられた作品独自の空気感は変えずに、再構築を行っています。

――イベントの会話などの表現に関してはどうでしょうか?

市川氏:繰り返すようですが根幹となる部分では変わっていません。ただし、プレイヤーがゲームにより没入できるような調整を加えています。

――トレイラーでは、シリーズファンにも有名な“とあるキャラクターの離脱”が示唆されていました。キャラクターの脱退に関するゲーム難易度の調整などは行われますか?

市川氏:本作はバトルについても全体的な再構築を行っています。そのため、ストーリーに合わせた難易度の調整も行っているので、かなり遊びやすくなっていると思います。

――『ドラゴンクエストVII』は“他シリーズとの繋がりが薄い作品”とされています。今作は、これまで全シリーズをプレイしたファンにとってどのような作品となるのでしょうか?

市川氏:おっしゃるとおり『ドラゴンクエストVII』は、シリーズの中でも他の作品と物語上の繋がりのない作品として作られています。もちろん「ドラゴンクエスト」シリーズは、どの作品もそれぞれ“単品で完結した物語”を楽しめるので、どこから始めても問題ありません。

今回の『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、オリジナル版と比べ、より再構築された物語となっているので、シリーズファンでも一味違う冒険を楽しめる作品になっていると思います。

――職業システムの新要素「かけもち」の概要を教えてください。また、モンスター職を廃止した背景についてもお聞かせください。

市川氏:職業の「かけもち」は本作で導入した新しいシステムです。物語を進めると、1キャラクターが同時にふたつの職業につくことができるようになります。かけもち中のどちらの職業も、特技や呪文などを覚えられます。

本作はかなりボリュームが大きく、本作をプレイするにあたって最適なボリューム感として人間職のみをかけもちできる形に再構築しております。オリジナル版でモンスター職の転職に用いた「モンスターの心」は本作でアクセサリー枠のアイテムとして登場します。

かけもちシステムとモンスターの心を組み合わせることで、色々なバトルを楽しめるようになりますよ。本作では人間職の個性がより際立つような調整をしているので、万能職を目指すことも、トリッキーな育成も目指せると思います。

――『ドラゴンクエストVII』は難しい戦闘も多いイメージがありますが、例えば全員トリッキーな育成をしてもクリア可能でしょうか?

市川氏:職業の育成だけでなくレベルも重要だとは思います。また、ゲームの難易度自体も調整できるので、いろいろと試したうえで楽しんでいただければ嬉しいですね。

――原作で体験できた「LRボタンで画面を回転させるシステム」は、今作では用いられていないのでしょうか。

もちろん本作でもLRボタンを用いた視点の回転は可能です。ただし、一部のダンジョンなどは遊びやすさの視点から回転ができないように制限されています。

――本作では「ドールルック」というアートスタイルが大きな話題になっています。実際の人形をスキャンしてゲームに落とし込む際、苦労した点があったのでしょうか?

市川氏:鳥山明先生の手がける「ドラゴンクエスト」の素晴らしいキャラクターデザインをベースに「どうやってこの可愛さを人形として立体化するか」というのは、今回ドールを制作いただいたスタジオ・ノーヴァさんとも綿密に協議していきました。

立体化したものを、ゲームモデルとして落とし込むためには実際に動かさなくてはなりません。アクションの際に違和感が生まれないように、開発側としてもしっかりと調整を行っています。

――メインキャラクターだけでなく、モンスターや他のNPCの人形もすべて作られているのでしょうか?

市川氏:実際に人形を制作したのは、今回の「TGS2025」で展示したメインキャラクターの分だけですね。

NPCやモンスターは人形を作っていません。ただし、どのキャラクターも「ドールルック」の質感を活かし、メインキャラクターに合わせた雰囲気で制作されています。



――「ドールルック」は『ドラゴンクエストVII』という題材だからこそ合うと考え、生み出されたのでしょうか?

市川氏:鳥山先生のイラストの中で『ドラゴンクエストVII』のデザインは他のシリーズ作品と比べても、キャラクターの頭身が低いという特徴があります。

この頭身が低いという特徴に合わせた表現を模索していく中で、作品の持つ独特の空気感にぴったりのものとして「ドールルック」の方向性に着地しました。

――最後に、これまでに原作や3DS版などの『ドラゴンクエストVII』をプレイした経験のあるゲーマーと「今作で初挑戦」となるゲーマーに向けて、メッセージをお願いします。

市川氏:『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、今の時代だからこそ楽しんでもらえるよう、一から再構築した作品になっています。

プレイステーション版や3DS版などをプレイしてくださった人はもちろん、過去に石版探しで挫折した人や、これから新しく物語を体験してみようと思う人も、きっと満足できるような冒険が待ち受けています。

初めての方も、再び遊んでみたい方も、ぜひとも『ドラゴンクエストVII Reimagined』の発売をお待ち下さい!


『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、PC(Steam/Microsoftストア)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ向けに2026年2月5日発売予定(Steam版は2月6日)。現在は各プラットフォーム向けの予約も受付中です。

早期購入特典として、主人公の見た目が『ドラゴンクエストVIII』主人公の服になる「トロデーンの服」と、職業レベルが上げられる「熟練のたね×3」が付属。また、ダウンロード版のデジタルデラックス版では、ゲームを48時間先行でプレイできるアーリーアクセス権も付属します。

そのほか、購入するエディションやプラットフォーム、購入店舗による特典などの違いもあるので、詳しくは公式サイトをご参照ください。


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¥7,469
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Mr.Katoh》
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