『gogh: Focus with Your Avatar』のPC版に待望のマルチプレイアップデートがやってきました。
本作はかねてから人気の作業支援ツールです。アバターや自分だけの部屋を作って、そこでチルな音楽を聴きながら作業に集中することができます。
9月30日に追加されたアップデートで、自分の部屋に友達を呼ぶことができるようになりました。それぞれのアバターがPCに向かって作業していたり、ギターを弾いていたり、ソファーでうたたねをしていたりするなかで、現実世界の自分たちも思い思いの時を過ごす……そんな感じのユルい体験ができちゃいます。

まずは部屋を作ろう
何はともあれ、友達を呼ぶための部屋がなければ始まりません。とはいえ、本作は「お手軽」にプリセットのイイ感じの部屋が用意されているので、一旦はそちらを選べばOKです。

もちろん、こだわりたい人はイチから作っても結構です。ラグから本棚、小物まで大量にアイテムがあるので、ルームメイクが好きという人も楽しめるでしょう(マルチプレイ用の部屋を作っている作業をするときのための作業支援ツールが欲しい気持ちもありますが……)。ちなみに、モニターには自分のPC内の好きな画像を当てはめられます。
というわけで、筆者もラージサイズの部屋を作ってみました。PC作業やゲーム機が置いてある、人と人との距離感の近いコワーキングスペースをイメージしております。ネットには繋がっていないようですが……。

友達も何人かやってきて、各自好き勝手にやっております。アバターを左クリック長押しで好きなところに移動させられるので、部屋の中のアイテムにインタラクトしてる感じが自由に演出できます。
それでは、しばし『gogh: Focus with Your Avatar』を起動しながら『gogh: Focus with Your Avatar』の記事を書きます……。

友人の部屋にも行ってみました。「お手軽」に用意された激狭カフェにバンバン人がやってきます。椅子がふたつしかないので、筆者と友人以外の野良プレイヤーは皆床に座り込んでしまいました。

作業支援ツールとしての出来
本作にはポモドーロタイマー、To-Doリスト、日課など作業支援ツールとしての基本的な機能はすべて詰まっています。
もちろん、外部アプリなどにメモを移すことはできませんが、ちょっとした用事を書いておいてこなしていくという使い方は充分にできます。

ただ、マルチプレイモードではすべて非同期であり、あくまで同期されるのはキャラクターの位置だけ。当然皆のやることは異なるのでそれで問題ないのですが、ポモドーロタイマーは同期できる設定にしておいてほしかったです。
他にも、クッションに座り判定がなかったりとか、その空間のコンテキストに沿ったアニメーションを逐一選ばなければいけないとか、ラージサイズの部屋には「お手軽」が用意されていないとか、マルチプレイ中は部屋を編集できないとか、まだまだ痒い所に手が届いていない印象はあります。

しかしながら、皆でひとつの空間を共有しつつも、それぞれ何をしていてもいいというこのユルい楽しさは、オンリーワンの魅力があると思います。どうしても作業をしたくないときに友達に見張ってもらう意図で使うのも良いでしょう。配信できる音楽もたくさんあるし、視聴者も参加できるという意味では、ストリーミングにも向いています。
ルームメイクやアバター作りの楽しさと、皆で楽しく集まれるマルチプレイヤーの良いとこどりのようなアップデートでした。
『gogh: Focus with Your Avatar』はPC(Steam)向けに配信中。コンテンツが異なるスマートフォン版もApp Store/Google Playにて配信中です。