
『勝利の女神:NIKKE』や『Stellar Blade』で知られる韓国のゲーム開発会社SHIFT UPが、2025年8月29日付でファンによる二次創作から生まれたキャラクター「Doro」のデザインおよび商標を出願したことが、韓国特許庁の公開情報から明らかになりました。
ファンアートから生まれた謎のマスコット「Doro」
「Doro」は、『勝利の女神:NIKKE』に登場する人気キャラクター「ドロシー」をイメージしたマスコットキャラクターです。その独特で奇妙な表情と姿がコミュニティで話題となり、国境を越えて世界的な人気を獲得しています。
しかし、「Doro」はもともと公式のキャラクターではなく、コミュニティ内で生まれた二次創作のネットミームが元ネタ。さらに、その胴体部分は別のゲーム作品のコミュニティから生まれたミームが元になっているとされ、かなり複雑な背景を持っていたりします。
公式イベントや他作品にも登場、そして今回の商標出願へ
この人気を受け、SHIFT UPはこれまでもファンコミュニティの創作活動を尊重する形で、「Doro」を公式コンテンツに取り入れてきました。エイプリルフールイベントでのサプライズ登場を皮切りに、世界各地のイベントで巨大なバルーンが登場。さらには、自社の家庭用ゲーム『Stellar Blade』にコラボコンテンツとして登場するなど、『NIKKE』を代表するキャラクターとしての地位を確立しつつあります。
今回の商標出願によって「Doro」を、SHIFT UPが本格的にIPとして管理していく姿勢を示したものとみられます。現時点では韓国国内での手続きとみられますが、正式に権利を確保したことで、キャラクターグッズやイベント、コラボレーションといった、今後のさらなるグローバルな公式展開に期待が寄せられます。