
株式会社ポケモンは7月31日、スマホ向けカードゲーム『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』で起きたトレス疑惑騒動について、該当イラストレーターに誹謗中傷が寄せられていると報告。本件の詳しい経緯を説明すると共に、誹謗中傷を控えるようお願いしています。
◆新カードを巡るトレス疑惑騒動
本件は、7月30日に追加された新カード「ホウオウex(★3)」および、「ルギアex(★3)」のイマーシブ演出中に描かれている「ホウオウ」のイラストについて、SNS上でリークされたカードイラストを見たあるユーザーが「自身が過去に描いたイラストとそっくりだ」と指摘し、いわゆる「トレス疑惑」として騒動になっていたというもの。
社内調査の結果、カード制作チームが該当カードの制作を委託しているイラストレーターに誤った資料を正式な資料として提供していた事実が判明。該当カードは「仮のイラスト(ブランク)」でゲーム内に提供されており、準備が整い次第、正しいイラストに差し替えられる予定です。

この騒動を巡り、委託したイラストレーターに一部で批判の声が寄せられているといいます。
◆すべての責任は発注元にある
株式会社ポケモンはまず、「今回のイラストの不備は、株式会社ポケモン・株式会社クリーチャーズのカード制作チームが誤った資料を正式なものとしてイラストレーター様に提供したことに起因するものであり、すべての責任は発注元にございます」と表明。
通常、多くのイラストはイラストレーターのクリエイティビティや個性を強く活かして制作されるのですが、一部のイラストでは、カード制作チームが作成した企画スケッチをそのまま清書するよう依頼する場合もあり、今回は後者のパターンにおける依頼だったといいます。
そこで誤った企画スケッチをカード制作チームから提供してしまったために発生した事態であり、「イラストレーター様は発注元の要望に沿って忠実に制作してくださいました。つきましては、該当イラストレーター様への非難・誹謗中傷は厳にお控えくださいますよう、お願い申し上げます」と説明しています。
最後に「この度は、日頃からポケモンを応援してくださるファンの皆様、そしてポケモンカードの制作を支えてくださるイラストレーターの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。今後とも、皆様に安心してポケモンカードゲームをお楽しみいただけるよう、これまで以上に品質管理の徹底と再発防止に努めてまいります」と報告を締めくくりました。