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キミはもう1人のスネークを知っているか?猿だけど蛇な『サルゲッチュ』×『メタルギア』コラボ「メサルギアソリッド」をご紹介

こっちも何とか復刻して欲しい…!本家オマージュが各所に見られるミニゲームをご紹介。

ゲーム コラム
キミはもう1人のスネークを知っているか?猿だけど蛇な『サルゲッチュ』×『メタルギア』コラボ「メサルギアソリッド」をご紹介
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2025年8月の発売が近づきつつある『メタルギア』シリーズ最新作『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATERMGSΔ)』。同作は『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER(以下、MGS3)』のリメイク版であると同時に、移植・リマスター版などでカットされていたコンテンツ「猿蛇合戦」を再集録しています。

こちらはソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のアクションゲーム『サルゲッチュ』とのコラボにより実現した、『メタルギア』の「ソリッド・スネーク」が各ステージ内の「ピポサル」たちを“ゲッチュ!”していくミニゲームです。

Game*Spark掲載の前回特集では「猿蛇合戦」(の完全版)を含めた様々な『MGS3』コンテンツを紹介しましたが、実は『サルゲッチュ』側にもコラボゲームが収録されており、その名も「メサルギアソリッド」。「猿蛇合戦」が『サルゲッチュ』に寄せた内容になっているのに対し、本作は『メタルギア』シリーズを模した本格的なゲームとなっています。



「猿蛇合戦」が復活した今だからこそ“こちらにもスポットライトが当てたい!”というわけで、本記事では「メサルギアソリッド」のゲームプレイからストーリーまでご紹介します。

「メサルギアソリッド」はセーブデータまでも本家をオマージュ!

なお、本記事に掲載しているスクリーンショットはPlayStation2実機をキャプチャーデバイスで録画したものから取得しています。『メタルギア』シリーズのネタバレも微量ながら記載しているため、閲覧にはご注意ください。

もう1人の蛇…というか猿?の物語―シリーズ作品を彷彿させるこだわりのミニゲーム

「メサルギアソリッド」とは、2005年7月14日発売の『サルゲッチュ3』にてゲーム内通貨で購入・プレイできるようになる「ひみつゲーム(ミニゲーム)」の一つです。時期としては「猿蛇合戦」を収録した『MGS3』が2004年11月17日に発売されているため、後発の作品となります。

舞台はどこかの“ひみつきち”、最新型「メサルギア」を強奪した「ピポサル兵」がバナナ100億本の要求と共に“72時間以内に要望が通らなければメサルギアからナマケモノ砲を発射する”と脅迫。メサルギア破壊のため「スネーク」が基地に潜入したものの音信不通となり、ピポサルのスペシャリストである「カケル」達に白羽の矢が立つも、夏休みの林間学校で不在なうえ、“ゲッチュ!”に必要な「ゲットアミ」も故障中と判明してしまう。

しかし“ピポサルをもってピポサルを制す”、「スネーク(CV.大塚明夫)」の戦闘データをインプットしたピポサル「ピポ・スネーク(CV.大塚明夫)」が現地に送り込まれ…というストーリーが展開されます。

本作はあらすじの時点で『サルゲッチュ』の「ハカセ」が『メタルギア』風のタッチで描かれたり、軍事産業に関わっていそうな過去が示唆されたりと、両シリーズのファンにとっては興味深いネタが豊富です。

ゲームプレイに話を移すと、操作方法は右スティックを倒して武器を使用する『サルゲッチュ』ベースとなっているものの、内容は概ね『メタルギアソリッド』のように敵兵に見つからないよう目的地へ進んでいくステルスアクション。

UIやビジュアルは『メタルギア』シリーズ作品(主に『MGS1』以降)を混合した作りとなっており、キャラクターデザインにポーズメニュー、そしてゲームオーバー画面などから本家の影響を確認できます。

敵兵から収集できる『MGS2』の「ドッグタグ」ならぬ「モンキータグ」や、俗称…ではなく“本当に見た目がパイナップルのグレネード”といった遊び心に加え、初代『メタルギア』のような“捕虜救出”の要素も取り入れているため、コアな『メタルギア』ファンでも“おっ!”と思わせられそうなこだわりです。

熱いバトルに未来作品までオマージュ!?オマケで済ませるには惜しいステルス体験

ここからはゲーム本編を見ていきますが、冒頭では“敵基地の最深部近くで身動きできなくなった”という「スネーク」から無線があり、彼を探しながら進んでいくことに。

ステージは「ひみつきち」から始まり、相手を気絶させられる「バナナガン」やホフクによる潜伏で敵兵の目を掻い潜りエレベーターに搭乗、そのまま“雪原”に繋がる『MGS1』風の構成となっています。

これ以降は“地雷”や“監視カメラ”といった障害物も登場しますが、本作はあくまで「全年齢対象」な『サルゲッチュ3』のミニゲームです。

システムこそ『メタルギア』を元にしているものの、暴力表現は抑えられており、残りのステージは“和風の城”、“リゾート地”、“ウェスタン”などシリアス度は低め、全体的に『サルゲッチュ』アレンジが施されたお子様にも安心の仕様となっています。

しかし、難易度も子供向けなのか?と言われると“そこそこ”に厳しく、『メタルギア』シリーズ本家と同様、下手したらそれ以上にゴリ押しは厳禁です。

例えば、施設を巡回する「ピポサル兵」を気絶させる手段はあるものの、本家とは違い約10秒で目覚めてしまうため、敵が複数集まっている区間では、“1人(匹)ずつ無力化してから安全に進む”戦略が使えないほか、正面から戦えば数の暴力で押されてしまいます。

一方、敵に見つかった際は「危険(ゲキヤバ!!)フェイズ」に切り替わり、相手が増援を呼んだり、ステージ出口にロックがかかったりしますが、10秒隠れるだけで“こちらを見失った状態の「回避(マジヤバ!)フェイズ」”に移行。ミスをしても楽に立て直せる仕様となっており、ひとたびステルスの基本さえ守れば簡単になる絶妙なバランス調整です。

また、本作ではステルス要素が中心の各ステージをクリアしたらボス戦に突入します。こちらは大半が『サルゲッチュ3』本編に出てきた敵とのアクション性が強いガチンコ勝負となっており、『メタルギア』シリーズと比べるとギミック要素は薄めなものの、本家の巨大兵器戦に近い雰囲気です。

そうしてゲームを進めていくと“メサルギアの制御コンピュータを破壊”することになりますが、逆に“それ自体がメサルギア起動に繋がるトラップだった”という、どこか『MGS1』を思わせるストーリーが展開。スネークも捕らえられてしまうピンチのなか、メサルギアとの直接対決が始まります。

「シャゴホッド」風形態の「メサルギア」との勝負に。欲を言えば二足歩行形態とも戦いたかった…!

本作のメサルギアは後発の“『MGS3』拡張版”でも登場した形態となっており、本家の核搭載戦車「シャゴホッド」に近い挙動です。大ボスなのもあってか体力が多いうえ、グレネードに砲弾やミサイルを連射。“ナマケモノ砲”という事前情報からは予測できない殺意の高さを見せてきます。

こちらもありったけの火力を注ぎ込むことで何とか勝利…したのも束の間、最後は「おとこのケジメ」と題して今回の黒幕である「ピポ・オセロット」との殴り合いに!

恐らくこの展開は『MGS1』のオマージュと思われるほか、大人の事情か本家で使われなくなった“『MGS』のテーマ”がBGMに採用されているのもファンには嬉しいポイントですが、本作が『MGS4』の発売前であった点を考慮すると、中々に興味深い対戦カードです。

最後の戦いを制した後は“ふたりのスネーク”が感動的なBGMをバックにそれぞれの道を歩み始め、THE END。ここまでプレイ時間にして1時間ほど、筆者は今回が再プレイであり、検証も兼ねて2周クリアしましたが、小ネタの細かさもあって飽きにくく、中々に濃い体験ができる作品でした。

おわりに

これにて「メサルギアソリッド」の紹介は以上となります。『サルゲッチュ3』には他にも小島監督や「小島プロダクション」がクレジットされた短編ムービーも収録されているのもあって、両社スタッフのやる気が感じられる本コラボ。『MGSΔ』で「猿蛇合戦」が復刻されたのだから、こちらも…と言いたいところですが、2025年6月時点で『サルゲッチュ』シリーズに目立った動きはありません。

『アストロボット』より。

近年でもグッズが出たり、公式で発売周年を祝われたり、2024年リリースの『アストロボット』でギミックごと再現されたりするなど、忘れ去られてはいないものの、続編やリメイクといったゲームシリーズ自体の再始動となると先行きは不透明です。

セクシーなウサギ…サル…?

しかし会社の壁という観点では、既に「猿蛇合戦」復刻で乗り越えていると言えるため、“「メサルギアソリッド」に興味があるけどPS2のプレイ環境が無い…”という方は『サルゲッチュ』シリーズの動向にも注目してみるといいかもしれません。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《ケシノ》
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