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堀井雄二氏が『ドラクエ』で最初に書いた台詞って? 濃密すぎる対談からアトラス35年の歩みまで詰め込んだ、特別豪華版『メタファー:リファンタジオ』同梱本が胸熱!

『メタファー:リファンタジオ』の豪華版に同梱されたヒストリーブックは、アトラスの歴史から対談まで見ごたえたっぷり!

ゲーム 特集
堀井雄二氏が『ドラクエ』で最初に書いた台詞って? 濃密すぎる対談からアトラス35年の歩みまで詰め込んだ、特別豪華版『メタファー:リファンタジオ』同梱本が胸熱!
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■巨匠・堀井雄二氏との対談はRPGファン必見!

ここまでは、アトラスの歩みと作品に迫る内容でしたが、ヒストリーブックでもうひとつ見逃せないのが、堀井雄二氏と橋野桂氏の対談です。

橋野氏は『メタファー:リファンタジオ』のディレクターとして、堀井氏は自身が生み出し、そして長年関わり続けている『ドラゴンクエスト』のゲームデザイナーとして、それぞれの視点からRPG論を語っています。

このヒストリーブックは『メタファー:リファンタジオ』の限定版に同梱されているため、本作が話題の中心になることも多く、そのテーマや開発時の秘話などが橋野氏の口から語られます。また、本作の要素や魅力について、堀井氏が独自の視点で捉えている点も印象的でした。

そしてもうひとつ、よく話題に挙がっていたのが、『ドラクエ』にまつわる話です。RPGというジャンルを代表する名シリーズを、堀井氏がどのように作り上げたのか。ゲームをクリエイティブするという意味では同じ立場ながら、切り口や手法が全く異なる堀井氏のあり方に橋野氏が強い関心を抱き、いくつもの質問を投げかける形で『ドラクエ』制作秘話なども語られます。

例えば、堀井氏はドラマを“線”として捉えており、一方で「『ドラクエ』は“面”で作っている」と明かしました。町や村にいる人は、“面”で台詞を喋らせて、イベントの進行で事態が変わると「“面”ごとガラッと変える」とし、堀井流の手法を垣間見せてくれました。

さらに、話が進展する重要な台詞よりも、「なんともない町の人の台詞」の方をより熟考して書くと堀井氏は続けます。その理由として、「村人の台詞を適当にしてしまうと、その町だけでなく、物語全体のリアリティがなくなってしまうため」と説明しました。神は細部に宿るという言葉がありますが、その細部からリアリティが伝わってくるものなのでしょう。

また、橋野氏が以前堀井氏からうかがった「RPGの良さは、現実とはまったく違う世界で自分の旅を味わえる“現実逃避”にある」という話を引き合いに“現実逃避”へのこだわりを訊ねたところ、堀井氏から初代『ドラクエ』の制作秘話が飛び出します。

堀井氏が1作目の『ドラクエ』を作った時、最初に書いた台詞は王様が主人公の名前を呼ぶ「おお ○○○○よ」だったとのこと。初代『ドラクエ』の主人公の名前はプレイヤーが任意で入力するため、人によっては本名を入れた方も多いことでしょう。

その名前を、ゲーム内の王様が呼びかけてくれる……それはまさに、現実とゲームが繋がり、知らない世界への“現実逃避”が幕を開けた瞬間に他なりません。その導きを促す台詞が最初に生まれたというのは、ファンならずとも感慨深い話です。

こうした裏話やその意図が明かされた対談は、10ページもの規模で綴られています。『メタファー:リファンタジオ』に関する話はもちろん、両名が考えるRPGの主人公のあり方、堀井氏のアトラス作品との接点や『FF』に対して抱いていた赤裸々な心境など、どのページも見どころたっぷりで、とても紹介しきれないほどのボリュームでした。


ヒストリーブックにはこのほかにも、クリエイターや作家、声優陣などからのメッセージや、ここでしか見られない記念イラストの数々なども収録されています。アトラスブランドの35周年を記念する、これ以上ない1冊と称しても決して過言ではないほどです。

このヒストリーブックを直接読みたい人は、特別豪華版「メタファー:リファンタジオ アトラスブランド35thアニバーサリーエディション」を店頭や通販で購入しましょう。また、ダウンロード版の「メタファー:リファンタジオ アトラスブランド35thデジタル・アニバーサリーエディション」にもヒストリーブックのデジタル版が同梱されるので、お好みでお選びください。

そしてヒストリーブックを堪能した後は、『メタファー:リファンタジオ』の世界で“現実逃避”をどうぞ!


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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