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PS5と3年間向き合いったライターが「入手難」「プレイ体験」「×ボタン問題」「不満点」を忖度なしの本音で語る

発売開始から、早くも3年が過ぎたPS5。この新ハードと向き合った3年間を通した実感を、赤裸々にお届けします。

ゲーム 特集
PS5と3年間向き合いったライターが「入手難」「プレイ体験」「×ボタン問題」「不満点」を忖度なしの本音で語る
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■PS5最大の不満点

PS5と2年半付き合った上で一番大きな不満は、「独占タイトルの少なさ」でした。発売時点ではPS5のみというタイトルも、発売後に別のプラットフォーム向けに発売される場合が多く、ラインナップの独自性が弱いのは個人的に残念です。

ユーザーによっては、プラットフォームの選択肢が多いマルチタイトルの方が嬉しい、という人もいるでしょう。特に、使うゲーム機をできるだけ絞りたい場合、各ゲーム機ごとに独占タイトルがあるよりも、自分が持っているゲーム機に全部集まる方がベストのはず。

これは個人的な考えになりますが、ゲーム機ごとに違う強みがあれば様々なゲームが生まれやすくなり、刺激的な体験も自然と増えます。例えば、スイッチの強みを生かしたゲームと、PS5の性能を駆使したゲームは、まったく別の面白さがそれぞれに宿ることでしょう。

プラットフォームが拡散しすぎるのも困りますが、一極集中だとゲームの広がりがなくなりそうなので、それぞれのゲーム機が独自性を掲げてくれると嬉しく思います。その意味で言えば、現状のPS5は独自性がやや薄く、物足りない面があるのは否めません。

■PS5の性能は、必要十分

一方で、PS5の性能にはおおむね満足しています。もちろんゲーミングPCには勝てません。コストパフォーマンスを度外視するなら、性能面で最もハイレベルな体験を味わえるのは、ゲーミングPC一択です。

ですが、そのコスパこそPS5が持つ強みのひとつ。同程度のゲーム体験でも、ゲーミングPCは(ゲーム以外の用途にも使える分だけ)高くつきます。大雑把な概算ですが、PS5の2~3倍の出費になるでしょう。ゲーミングPCとPS5は「優劣による上下関係」ではなく、「性能と価格のつり合いで判断する選択肢」と捉えた方が適切かと思います。

少し話が逸れてしまいましたが、ここまで付き合った中で、PS5の性能に不満を覚えたことはほとんどありません。ミドルプレイヤーまでなら、PS5の性能でも十分満足できるでしょう。

また、PCと違って統一規格なので、ゲームの安定性が高いのも魅力的です。ニンテンドースイッチなどでも同様ですが、起動やプレイの安定性には一定の信頼が置けます。個人的にはこの安定性を重視し、PC版が出ているゲームでも、PS5版を購入しています。

■容量の物足りなさもネック、ただしプレイスタイル次第で印象も変わる

「PS5の性能にほとんど不満はない」と記しましたが、性能面で不満をひとつ挙げるとすれば、ストレージの容量は全く足りません。インディー系を除くPS5のゲームは、数十GBもざら。大作を中心にインストールすると、20本入れるのも難しいラインです。

仕事の関係もありますが、筆者は気に入っているゲームならクリア後も消さず、いつでも起動できる状態にしてあります。周回プレイやマルチエンドがあるなら尚更です。そうした作品が積み重なると、初期型の825GBはもちろん、新モデルの1TBでも補いきれません。

ここに、後方互換機能で遊べるPS4ソフトが加われば、やりくりは更に厳しくなります。筆者は諦めて外付けSSDを購入し、PS4ソフトのインストールはそちらにまとめました。その上で内蔵SSDをPS5専用にしましたが物足りず、対応しているM.2 SSDの購入を検討しています。ゲームのデータサイズは年々増加しているので、容量不足はやむを得ない話ですが、やはり不満は不満として感じざるを得ません。

ただしこの部分は、プレイスタイルで印象が大きく変わる部分です。数本のゲームをインストールするだけで十分、遊び終わったらデータを消して次のタイトルを入れる、という人なら、内蔵SSDだけで事足りるでしょう。


各項目ごとに、PS5に対する印象や実感、魅力や不満などをお届けしました。意見が分かれる内容もあるかと思いますが、いずれも忖度なしの率直な感想です。

現状、ハイクラスなゲーミングPCという存在もあるため、最高級の体験とまでは言えませんが、価格と性能のバランスを考えれば、PS5で十分以上のゲームプレイが味わえます。独占タイトルは少ないものの、安定性は大きな利点。PS5で大作系を中心に楽しむことで、スイッチとの住み分けも可能です。

独占タイトルの少なさは、特にゲーミングPCを所持している人にとって大きなネックと言えるでしょう。同時発売もしくは後発でPC版が出る場合も多いので、慌てて購入する必要はないかもしれません。

PS4からの乗り換えは、お勧めしたい選択肢のひとつ。特に、今持っているPS4の調子があまり良くなければ、その状態が悪化する前に乗り換えた方が、データの移行などがスムーズに行えます。

「PS5は欲しいけど、値下げするまで待つ」のもひとつの手……ですが、PS4までの流れとは異なり、新型モデルの投入と同時に値下げるケースは、PS5ではまだ訪れていません。むしろ段階的に値上がりしているので、先延ばしにしてプレイする機会を失うよりも、このあたりで買うのもアリでしょう。

円安の影響もあって普及に時間がかかり、独占タイトルもまだ限られているPS5。その苦難の道が終わってから買うもよし。苦難を早く乗り越えられるよう、後押しも兼ねて購入するもよし。メリットを感じられるなら、PS5の入手はゲームライフを充実させる一助となることでしょう。

※画像のPS5は、初期モデルと新モデルのものです。


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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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