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任天堂、「マリオ」で新規・復帰層を狙い撃つ? 映画「スーパーマリオ」の大成功後にゲームラッシュで猛攻する先見性

2024年3月期第2四半期の決算も好調に推移した任天堂。映画の成功を予見し、この秋から始まる「スーパーマリオ」関連作のラッシュが始まります。

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任天堂、「マリオ」で新規・復帰層を狙い撃つ? 映画「スーパーマリオ」の大成功後にゲームラッシュで猛攻する先見性
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2023年11月7日、任天堂が2024年3月期第2四半期の決算とその説明資料を公開しました。業績は増収増益と好調に推移し、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』1,950万本や、『ピクミン4』261万本など、各タイトルの活躍も判明しています。

数多い成功の中でも、特に目を引いたのが「スーパーマリオ」関連の躍進と今後の展開。その先見性と的確に狙い撃つ同社の動きに、更なる成功への期待が高まるばかりです。

任天堂による「スーパーマリオ」戦略が、どのような成果を上げ、そしていかなる未来に繋がっていくのか。決算資料やタイトルラインナップと共に、「スーパーマリオ」の“今とこれから”に迫ります。

■驚きの興行収入を叩き出した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

2023年上半期における「スーパーマリオ」展開で最も大きかったのは、やはり映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の劇場公開でしょう。4月に幕開けして以来、順調な伸びを見せており、先月時点で国内の興行収入は140億円を突破と絶好調でした。

そして今回の説明資料によれば、全世界累計興行収入は累計で13億6000万ドルを突破。この記録は、ゲーム原作の映画として歴代1位、またアニメーション映画全体でも歴代2位という映画史に残る大ヒットとなっています。

国内だけでなく、海外でも大きく火が付いた「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。この劇場映画の成功は、同社が掲げる「任天堂IPに触れる人口の拡大」という基本戦略に大きな弾みをかけるものと思われます。

これだけの大ヒットなので、あまり「スーパーマリオ」に触れて来なかった新規層の獲得も一定以上見込めます。また、環境の変化でゲームのプレイから離れた層も、この映画をきっかけに復帰する可能性は十分あります。

■映画の成功が、ゲームの盛り上がりを後押し

2024年3月期 第2四半期 決算説明資料より

その見込みは単なる想像だけではなく、9月末までの「スーパーマリオ」関連タイトルのセルスルーは、前年の同時期を上回る勢いを見せています。例えば、ニンテンドースイッチ向けの「スーパーマリオ」関連タイトルの全世界セルスルー(4~9月)は、前年比で1.3倍と明らかな差が出ています。

また、モバイル向けの新規ユニークユーザー数が1.4倍に増えたほか、モバイルアプリのダウンロード数やグッズ販売も増加。新規層の開拓や復帰層の獲得に繋がっていることが、こうした数字からも窺えます。

現時点で、劇場映画の成功は疑うまでもありません。ですが、この結果が出てから新たな行動を起こしても、それが表に出るには時間がかかり、商機を逃してしまいます。しかし任天堂は、優れた先見性でこの成功を事前に想定し、劇場映画をきっかけに新規と復帰層を狙い撃つ展開を、この秋から来年にかけて数多く実施します。

劇場映画の成功を見据え、どんな仕込みを行っていたのか。続いては、増加したユーザーを虜とする更なる「スーパーマリオ」戦略に注目しましょう。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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