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日本舞台のオープンワールドレースゲー『Forza Horizon 6』先行プレイで突っ走れ!リアルな田舎だからこそ破壊が映える。電柱は折っていろは坂では空を飛ぶ

都市と田舎がシームレスに繋がる日本のオープンワールドで、電柱を折ったり田んぼを蹂躙したり。ゲームだから良いんです。

ゲーム PS5
日本舞台のオープンワールドレースゲー『Forza Horizon 6』先行プレイで突っ走れ!リアルな田舎だからこそ破壊が映える。電柱は折っていろは坂では空を飛ぶ
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この春に発売予定の大作ゲームとしてもっとも注目を集めているのは、5月19日にリリースされる『Forza Horizon 6』で間違いないでしょう。

『Forza Horizon』シリーズとはオープンワールドレースゲームの代表格であり、今回のシリーズ最新作では、ついに待望の「日本」が舞台となりました。本稿ではそんな本作の発売に先駆け、Xboxより先行ビルドを提供いただいたので、プレイレポートをお届けします。

なお注意点として、この先行プレイは開発中のゲーム内容を一部プレイできたものとなっています。そのため、今回はカスタマイズ要素やグレードアップといった点への言及は行いません。またXbox Series S版をプレイしており、スクリーンショットはすべて画質優先モードの30FPSで撮影しています(60FPSのパフォーマンスモードは製品版に収録予定)。

そもそも『Forza Horizon』とは?

『Forza Horizon』は、Playground Gamesが開発、Xbox Game Stuiosが2011年からリリースし続けているレースゲームシリーズです。元々は『Forza Motorsport』というレースゲームシリーズがあり、そのスピンオフとしてオープンワールドになったものが『Forza Horizon』でした。

『Forza Horizon』シリーズはこれまでアメリカのコロラド州、南ヨーロッパ、オーストラリア、イギリス、メキシコを舞台にしていて、実は6作目の日本を含め、シリーズの半分は左側通行の国でもあります。

そんな『Forza Horizon』のゲーム性は至ってシンプル。雄大な自然と道路にあふれたマップ各所に、ミッションやレースが用意されています。該当地点まで車で走り、レースに勝ったりギミックをこなしたりすれば、報酬をもらったりランクが上がったりして、さらなるカスタマイズ要素やレース、ギミックが解放されていくというもの。

その一方、レースやギミックを気にせず、オープンワールドらしくフィールドを車でドライブするだけでも雄大な景色のドライブ体験を楽しめるのが、『Forza Horizon』の良さです。

また、レースゲームの経験がなくても尻込みする必要はありません。操作はシンプルで、アクセルとブレーキ、ハンドル操作の3つだけ(ドリフト操作もありますが、慣れないうちはあまり気にしなくても良いでしょう)。

そして『Forza Horizon』といえばリワインド機能であり、うっかりコーナーを曲がり切れずにコースアウトしてしまっても、ボタンひとつで時間を巻き戻して好きなタイミングからやり直せます。

「レースゲームにおける巻き戻し機能」は必ずしも本シリーズが発祥ではありませんが、「ユーザーが無制限で好きなときに使える時間の巻き戻し機能」を普及させたのは、『Forza』シリーズで間違いありません。ただしオンラインでのマルチプレイ時には制限がかかるので、ご注意を。

日本が舞台になった6作目

そして、いよいよ発売する『Forza Horizon 6』は、なんと言ってもついにシリーズファン待望の日本が舞台になったことが大きいでしょう。

近年は多くのAAAタイトルで日本がモチーフに採用されるブームが相次いでいますが、その中でも『Forza Horizon 6』の日本は、「現代日本の都市と田舎が一体化したオープンワールド」という点が唯一無二。

日本の都市部を走るレースゲームはもちろん、日本の田舎を舞台にしたレースゲームだってあるものの、両方をオープンワールドで途切れなく走れるのは、『Forza Horizon 6』ぐらいでしょう。

こういったゲームの楽しみのひとつとして、「日本っぽさがどれだけ再現されているか(あるいは、ずれているか)」があります。それでは早速、見ていきましょう。

まずはこんな風景……と景色に入るまえに、筆者が一番驚いたのが、「プレイヤーのニックネーム」についてです。『Forza Horizon』シリーズでは、音声案内でプレイヤーを呼ぶための“名前”があらかじめプリセットで用意されています。

本作では、『Forza Horizon 5』では収録されていなかった「Senpai(先輩)」と「Sensei(先生)」という名称がありました(これらのプリセットのニックネームは基本的に英語圏の名前と単語しかないので、日本語が入っているのは日本舞台の『6』ならでは)。

なお今回のプレビュービルドは字幕・吹き替えともに英語のみ収録されているため、自分で名前を選んだのに、英語ネイティブで「Senpai」という声が聞こえてきて驚きました。製品版では、自動音声ガイドももしかしたら日本語で収録されていて、「先輩」と声をかけられるかもしれません。

それでは、風景を見ていきましょう。「日本といえばコンビニ」みたいな認知は日本内外ともに結構強いもので、『Forza Horizon 6』で見られるのは「365」というチェーン店。

都市部はもちろん、田舎にもありました。田舎の店だとオーナーの車庫と思わしき建物や、近所のご老人がたむろする場になっている様子が、わりとそれっぽい雰囲気を醸し出しています。

また、コンビニの中でもうっすらと看板が見える、「中家」と書いてある店もあります。ラーメンが描いてあるので、いわゆる“家系”でしょうか。

とりあえず動物とマスコットをロゴに入れると日本っぽく見えるというのも、わりと海外系でよくあるパブリック・イメージです。

街中で見つけたタイヤ企業のロゴ&マスコットキャラクターも、なかなかに可愛げがありました。

何とは言いませんが、タイヤメーカー「ブリヂストン」が直営するタイヤ販売店「ミスタータイヤマン」では、「スピーディー」と「セーフティー」という兄弟のキャラクターがいます。そして、それとは別にブリヂストン広報キャラクター「アロー君」もいるようです。意外にも、『Forza Horizon 6』のようにタイヤモチーフのマスコットキャラクターではないという。

建物の看板だけでなく、道路やインフラ面も、日本らしさのアピールに多大に貢献しています。

なぜならちゃんと、路面に「速度おとせ」があるからです。しかし、実際のところ現実世界の日本では「速度落せ」表記が主流のようで、ひらがなの「速度おとせ」はあまりないとか。

トンネルの前には、「トンネル/Tunnel」と書かれている看板があり、その下には「AM・FMラジオ」と書かれている(わりには、大分文字がかすれている)看板があります。近年ではインターネットラジオが普及しているため、AM・FMがサポート対象外のトンネルも増えているようですが、高速道路に乗っているとき、こういうのよく見かけますよね。

そして文字の下にある、トンネルに入る前のヘッドライト点灯を促す絵もちゃんとあり、「こういうの見たことあるな~」という感じが絶えず発生するのです。やっぱり、日本の再現はよくできているのではないでしょうか。こうしてゲーム世界をリサーチするたびに、現実世界のことを学び直すこともできます。

このようにすでにいくつかお見せしていますが、『Forza Horizon 6』は日本の都市がリアルであること以上に、“田舎と山間部のそれらしさ”が高いことに価値があると信じています。なぜなら、日本の都市部がリアルなゲームはわりとあるからで、田舎はその逆だからです。

たとえば田舎にありそうな家が、本作にはちゃんとあります。ほら、瓦屋根の家の隣に桜の木と松の木が!

山奥には、杉を切ってできた丸太を溜めておくための小屋もちゃんとありました。筆者は大学生の頃に、実家の近くにある杉の木を毎週のように切って運んでヒィヒィ言っていたので、それを思い出します。

なお日本の山にある杉の木は、かつて1950年代から1960年代に政策として植林されたものですが、それらが成長した頃には海外の材木のコストが遥かに安くなったため、政策で国内に植林された杉の木は活用されることなく、そのまま杉の木の花粉が国民的病気になったという、戦後日本の負の歴史の象徴でもあります。

そして、当然のように小屋の前にいるマスコットキャラクターは何なのでしょうか。本作ではプレイヤーの収集要素として、各地に点在するマスコットキャラクターに正面衝突することで、スコアをゲットできるという要素があります。

スコアのために、可愛いキャラクターを無慈悲になぎ倒して壊しましょう。そう、『Forza Horizon』シリーズはリアルな風景を“破壊”することも楽しみのひとつなのです。

リアルな風景だからこそ“破壊”が映える

『Forza Horzion』シリーズではただレースをするだけでなく、ドライブも大きな楽しみのひとつです。

本シリーズのすごいところは、プレイヤーのあらゆる行動をすべて褒めてポイントに加算してくれることであり、つまり車が障害物にぶつかったり道路から落っこちたりするような、“破壊行為”が正式な楽しみとして推奨されていることでしょう。

ガードレールやポールはどこの国にもありますが、世界でも随一の電柱大国と呼ばれる日本では、電柱だって車で衝突してぽっきり折れます。もう何者もプレイヤーを止められません。

そして、『Forza Horizon 6』には「いろは坂」をモチーフにしたヘアピンカーブがいくつか収録されていますが、そういったヘアピンカーブを無視し、突っ切って空を飛ぶ自由もプレイヤーにはあります。

車体はベコベコになりますが、とくにゲームプレイへの支障はありません。日本アルプス(飛騨山脈)の岩でひっくり返っても、いいんです。

筆者の実家はかつて米農家をやっていましたが、水の張った田んぼを車で爆走して蹂躙する際には、たまらない愉悦がこみ上げてきます。米農家でなくとも、きっとわかるはずです。

ビデオゲームというのは、現実でやれないことをやってなんぼなのですから(それにしても「GREAT CLEAN RACING」とは、上手いこと言いますね)。ビデオゲームだったら、白川郷で爆走しても良いんです。

なお、フィールドをドライブしているときに軽トラックを見かけたので、ぜひゲーム本編でプレイアブルで登場してほしいところです。軽トラで爆走するのは、間違いなく楽しい。

リアルな都市と田舎、そして自由(もとい暴走)

日本を舞台にしたゲームは増えていますが、都市と田舎のコントラストをひとつのマップでシームレスに表現していて、かつフォトリアルな作風のビデオゲームは滅多に存在しません。

田んぼ道の向こう側すぐにビル街が広がっている光景は、まさに本作が表現する日本らしさが詰まっているのではないでしょうか。

日本の田舎と都市にそれぞれ強い思い入れのある方は、ぜひ5月19日からは『Forza Horizon 6』で気ままにドライブしてみてください(ちなみに、日本の「田舎」「都市」「軽トラ」そして「ゆるキャラ」という共通の要素が含まれるゲームとしては、『プロミス・マスコットエージェンシー』も外せません。『Forza Horizon 6』の予習!?にオススメです)。


《渋谷宣亮》

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