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尻ゲー?いいえ、シリアスゲーです。背中で魅せるガンガールRPG「勝利の女神:NIKKE」はどのような作品なのか【特集】

ただ女の子が可愛いだけじゃない。『NIKKE』の世界にはゲーマーを魅了する沢山の要素が散りばめられています。

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尻ゲー?いいえ、シリアスゲーです。背中で魅せるガンガールRPG「勝利の女神:NIKKE」はどのような作品なのか【特集】
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毎月たくさんの新作ゲームが出る一方、「スマホゲーム」「ソーシャルゲーム」はサービスから1年足らずで提供を終了することも珍しくなく、まさにレッドオーシャンなジャンルと言えます。

そんな中、この群雄割拠のソーシャルゲーム界隈に風穴を開けに乗り込んできたタイトルがあります。それが今回紹介するタイトルである『勝利の女神:NIKKE(以下、NIKKE)』です。2022年11月4日にサービスを開始した本作は、リリース1ヶ月で約150億円の売上を達成。2022年を代表する、そして2023年のソーシャルゲーム界隈を牽引する期待の新作としてその名を轟かせました。

しかし、なぜそこまで本作『NIKKE』はユーザーを惹きつけたのでしょうか? たかがソーシャルゲーム、そう思う方もきっといるでしょう。しかし『NIKKE』には、他のソーシャルゲームとは色んな意味で一線を画す要素が散りばめられています。それらのポイントを、『NIKKE』サービス初日からほぼ毎日欠かさずプレイしている筆者が余すこと無く解説したいと思います。

地下に追い込まれた人類とヒューマノイド「ニケ」

『NIKKE』は遥か未来の地球を舞台にしています。世界各地に突如、機械生命体「ラプチャー」と命名された謎の機械生命体が出現。その圧倒的な能力と数を武器にラプチャーは地球全土を侵攻し、人類は為す術なく敗北してしまいます。滅亡の危機に瀕した人類はラプチャーの目を欺くため、「アーク」と呼ばれる地下都市を建設し、残った人類を避難させることで絶滅から逃れました。

人類はアークで新たな活動を開始。そうしていくつもの企業が生まれ、やがて大企業が台頭し、協議性の政府である「新政府」が発足。新政府は地上を奪還するため、人間の命令には絶対遵守であり、人類を遥かに凌駕する能力を持った対ラプチャー用人型決戦兵器「ニケ」を開発。そのニケ達を指揮するのが「指揮官」です。プレイヤーはそんな新米指揮官の一人となり、勝利の女神、あるいは復讐の女神と比喩されるニケを指揮し、地上を奪還する作戦に乗り出す……というのが物語の始まりです。

『NIKKE』の戦いの舞台は、すでに滅ぼされた地球です。地上にはラプチャーがあらゆる場所に闊歩しているため、常に死と隣合わせ。それはラプチャーを殲滅するために生み出された「ニケ」も例外ではありません。ニケ自身は頭を吹き飛ばされない限り死ぬことはありませんが、ニケと通常のラプチャーの戦力は互角。ラプチャーには階級が存在しており、上位の階級になるとニケひとりでは到底敵わないほどの能力を有しています。そんな絶望的な状況でも、人類を護るため、あるいは救うためにニケ達はその身を削り、あるいは死を厭わず戦いに赴くのです。

またニケは人類を救う存在として産み出されていますが、アークでの扱いは余り良いものではありません。ニケは人間に危害を加えられない、人間の命令には「人間を危害を加える」という点以外においては絶対遵守しなければならない、故意のニケへの危害を加えることも出来ない……など、ニケ自身もまた人類の奴隷のように扱われている場面も見受けられます。さらにアーク内でも裕福の差が激しく、貧しい者はアークで暮らすことが出来ず、地上で毎日を命がけで生きる人間も存在します。

……と、ここまででも『NIKKE』の世界観のほんの一部しか説明出来ていません。それほどまでに『NIKKE』の世界観は重く深く、そして心に残るものになっているのです。筆者としては、とにかくチュートリアルをプレイすれば、本作がどんな世界観でニケがどんな存在なのかは一瞬で理解出来ると考えています。

実際、筆者も最初は尻ゲーだと思いながらプレイしていましたが、チュートリアルが終わった時には頭をハンマーで殴られたくらいの衝撃を受けました。そして『NIKKE』の世界観にどっぷりハマることに……。それくらい凄いので、実際にプレイしてぜひ自分の目で確かめて欲しいです。

『NIKKE』の実際のゲームプレイとは?

さて、主なゲームプレイの要素について説明しましょう。『NIKKE』は「ガンガールRPG」というジャンルの名の通り、戦闘はTPSで進行していきます。プレイヤーは最大5人までのニケを連れていくことが出来て、その中から1人を実際に操作し、敵を狙って射撃していきます。自動攻撃モードも搭載されていますが、敵の中には危険な攻撃をしてくるものもいれば、体力を回復してしまう厄介な相手も存在しています。そのような敵を優先的に狙う際は、手動で照準を定めることで効率良く戦闘を進められます。

そうなると「スマートフォンで敵を狙うのって難しそう」と思われる方もいるかもしれません。しかしそのあたりは考えられており、ある程度狙うだけで敵に吸い付くように照準が動くようになります。またラプチャーにはそれぞれ弱点が設定されており、照準は基本的には弱点を狙うように動いてくれます。なので、エイムが苦手という人でも十分楽しめることでしょう。

さらに、戦闘中のニケ達は遮蔽物の裏から射撃しています。リロード中は遮蔽物に自動で隠れるので、ダメージを受けずに済みます(遮蔽物にも耐久力が存在するので、遮蔽物が壊される可能性はありますが)。これにより、敵の強力な攻撃は遮蔽物に隠れることでやり過ごすという戦略が可能です。この仕組みは、プロデューサーのキム・ヒョンテ氏が『NIKKE』を企画した当時『Gears of War』にハマっていて「障害物に隠れて射撃するキャラを見せたい」と考えた結果だそうです。

もちろん、ソーシャルゲームお馴染みのスキルの概念も存在します。ニケそれぞれに様々なスキルが設定されており、苛烈なラプチャーとの戦いを手助けしてくれるものとなっています。さらにニケはそれぞれ所有する武器種が異なっています。記事執筆時点ではアサルトライフル、ショットガン、サブマシンガン、マシンガン、ロケット、スナイパーライフルの6種類が存在。それぞれ得意な距離が異なります。

『NIKKE』はただ敵を全滅させるだけではなく、侵攻してくるラプチャーを止める阻止戦、エリアを確保する拠点防衛戦、そして大型ボスとの戦いなどが用意されています。また、戦闘フィールドによって「敵が間近にしか来ない場所」もあれば「遠距離にしか出てこない場所」も存在しているので、適材適所のニケを配置することで敵を倒しやすくなる戦略性も兼ね備えており、自身の実力と戦略によって不利な状況でも覆すことが出来る、そんな奥深い戦闘システムになっています。

ニケはこの世界で生きている

記事執筆時点で、プレイヤーが使えるニケは70人以上実装されています。どのニケも一癖も二癖もあり、また衣装やモーションについてもこだわられています。『NIKKE』では、すでに所有しているニケだけでなく所有していないニケのスキルやモーションをチェック可能。いつでも「魅せる背中」を眺められます。ちなみに筆者が好きなのはミハラ。射撃時の姿は割と普通ですが、真正面から見ると色々と際どいのと、完全無欠のお姉さんと見せかけて実は……というギャップが大好きです。

しかし、それだけ多くのニケが登場するとなると「どのニケを育てようか……」と悩むことになるでしょう。本作ではストーリーを進めることで「前哨基地」なるものが与えられ、そこではニケを育てるための素材が自動で生産されたり、所有しているニケの特別な物語が展開されたり、設備建築でプレイを有利に進めることが出来ます。

その中のひとつに「シンクロデバイス」という要素が存在します。シンクロデバイスは、プレイヤーが所有している最大レベルのニケを自動で5人ピックアップして、その5人の一番低いレベルにデバイスに設定されているニケのレベルを合わせてくれるというものです。つまり、5人だけ育てれば他のニケは一切レベリングしなくても良いということです。

また、昨今のソーシャルゲームと同様、同じニケを何回もガチャで獲得して“重ねる”ことで育成レベル上限が解放されていきますが、シンクロデバイスに設定されたニケはレベル上限を無視出来ます。これにより、新しく獲得したお気に入りのニケもすぐに即戦力として活用出来るのと同時に、ガチャで獲得しやすいSRキャラクターの存在価値が飛躍的に向上しています。

また、「面談」要素も非常に重要です。面談で好感度が高まるとニケ自身の能力も上昇していき、プレイヤーに対する反応も変わっていくので、絆を育んでいく実感を得られます。さらにLINEのようなツールが『NIKKE』内に実装されており、そこに届くメッセージを読むことでニケという存在を更に深く理解出来ます。

そしてメインストーリーの重厚さはもちろんのこと、イベントストーリーも非常に素敵なものばかり。特に去年の12月に開催されたイベント「MIRACLE SNOW」は沢山の指揮官が「先生」としてその物語に心を打たれました。私も同様です。エヌちゃんが健気過ぎる……。

とにかく、『NIKKE』の物語はどの場所を切り取っても非常に高クオリティなものばかり。プロローグを気に入った人は間違いなくその先の物語も楽しめること請け合いです。

試行錯誤を繰り返し、新しい体験を

本作の開発は韓国の「SHIFT UP」。ソーシャルゲーム『デスティニーチャイルド』の開発元でもあります。『NIKKE』は『デスティニーチャイルド』の精神的続編と位置づけていることもあり、先程紹介した女の子の仕草や物語の重厚さはもちろん、それ以外の面においても非常に力を入れています。

例えば音楽面。グローバル主題歌「TuNGSTeN」にはアニメ『進撃の巨人』などのBGMを手掛けた澤野弘之氏を始め、それ以外の楽曲も数々の音楽リズムゲームで楽曲を提供してきたメンバーばかり。特に筆者はFeryquitousが大好きで、楽曲を提供していることを知って『NIKKE』を始めることを決意しました。そのため、音楽面に関しては間違いなしとはっきりと言いきれます。ちなみにゲーム内にはジュークボックスが用意されていて、フィールド上でレコードを獲得することでいつでも収録曲を楽しめます。

また、サービス開始直後に接続障害や大量の不具合が発生していたのは事実ですが、現在はかなり改善されつつあります。未だに残る不具合についても随時対応されていて、また現段階で他の武器よりも強みを発揮出来なかったり、性能が追いついていないキャラクターに対しての上方修正も予定。それらの情報はデベロッパーノートとして定期的に公開されており、ユーザーから受けた要望を積極的に開発側が取り込む姿勢を見せています。

さらにVTuberのアンバサダーを募集したり、2022末に開催されていたコミックマーケットでも出展したりと外部露出を積極的に行いつつ、ニケの世界観を端的に表す特別アニメムービーも定期的に配信されています。これらをチェックするだけでも、ニケ達の可愛らしく凛々しい姿、そして世界観を肌で体験できます。

『NIKKE』はその厳しい世界感を描くように、メインストーリー後半では「ちょっと育成した」程度では進むことが困難になってきます。しかし、まだリリースから3ヶ月も経過していないこともあり、今からプレイを始めても、サービス半年の頃に最前線に立つことも不可能ではありません。また、そうして攻略に苦労するからこそ、ニケ達と歩む物語がより特別なものになっていくと筆者は思っております。ぜひお尻ではなく、彼女たちの覚悟を纏った背中を見届ける指揮官に皆様もなってみてはいかがでしょうか。いや、やっぱりお尻も見たいかも……。


《げーまー哲》
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