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月のホテルで神秘的に語り掛ける「シンデレラガールズ」アイドルマスター楽曲5選を1曲ずつピックアップ Part2

「アイドルマスター」シリーズのサブスク公開に合わせて、各シリーズからオススメ曲を1曲ピックアップ!

ゲーム 音楽
月のホテルで神秘的に語り掛ける「シンデレラガールズ」アイドルマスター楽曲5選を1曲ずつピックアップ Part2
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2022年12月28日、「アイドルマスター(THE IDOLM@STER)」の楽曲がApple Music、Spotify、YouTube Musicなどのサブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービスから配信されました。

これにより、『シャイニーカラーズ』『SideM』『ミリオンライブ!』『シンデレラガールズ』とあわせて、アイマス5大ブランドの楽曲が配信されることになりました。

これまで5大ブランド全てあわせて1300曲以上の楽曲が誕生し、かねてよりファンたちは「アイマス」のサブスク解禁を待ち望んでいました。

今回の流れでは制作されたすべての楽曲が公開されたわけではありませんし、楽曲によっては短いバージョンで公開されていますが、人気曲は軒並み公開され、今後も順次公開されていくことに期待していきたいところ。

今回はそれに合わせて、5つのブランドがこれまで発表してきた数多ある楽曲の中から、1ブランド1曲ずつ、筆者の独断・偏見も込み込みで選んでみました。この記事では『シンデレラガールズ』から1曲、選ばせてもらいました。

ぜひ楽しんでもらえればと思います。

◆Hotel Moonside - 速水奏(CV.飯田友子)

【アイドルマスター】「Hotel Moonside」速水奏

2011年11月28日からMobageで提供されたシリーズ最新作が『アイドルマスター シンデレラガールズ』。お馴染みの765プロダクションではなく、新たな事務所・346プロダクションがこの作品では母体となって動いています。

ゲーム公開当初から96人という膨大な人数のアイドルをプロデュースできるということで驚きをもって受けとめられていましたが、現在は本作発のオリジナルアイドルは190名、全体あわせて200名を超えるアイドルが揃っています。

ユーザー数が100万人を突破したことを記念して製作された『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER』シリーズでは、2012年4月18日に第一弾として渋谷凛、双葉杏、三村かな子、高垣楓、城ヶ崎莉嘉の5名のシングルが発売、4月30日付のオリコン週間シングルチャートにてオリコン史上初となる同一作品での5作同時トップ10入りを果たしました。当時の盛り上がりが伝わるエピソードでしょう。

その後も徐々に認知・人気を高めていくと、2015年1月から4月、同年7月から10月の分割2クールとしてアニメ版「アイドルマスター シンデレラガールズ」が公開され、765プロが中心となって製作された「THE IDOLM@STER」の好印象ぶり、2005年から数えて10周年を迎えるメモリアルなタイミングであったこともあり、同アニメ作品は大ヒットとなりました。

2クール目が放映中だった2015年9月から現在までのメインゲームともなっている『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』がリリースされ、数多くのストーリー・新たなキャラクターが同作を通してデビューすることになりました。

2022年8月8日にMobage版『アイドルマスター シンデレラガールズ』が2023年3月30日にサービス終了がアナウンスされると、「デレマスが終わるのか!?」と震撼する事態となりましたが、今後は『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』がメインとなってプロジェクトが継続していくとのこと。

約11年以上にわたって続いたスマホ向けの長寿ゲームに、多くのプロデューサーだけでなくゲームファンが名残惜しい気持ちを明かしていました。

さて、筆者が同作品から選ぶ曲は、速水奏による「Hotel Moonside」です。

2015年2月4日発売された「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 034」に収録されたこの曲、作曲を担当したのは現在絶大な支持を受けるコンポーザー・Taku Inoueさんです。

2009年にバンダイナムコゲームスに入社し、リッジレーサーシリーズ、鉄拳シリーズなどナムコ関連の作品を幅広く担当。ダンスミュージックのみならず、ロック・ジャズ・クラシックなどの多様なジャンル/サウンドを取り込みながら製作される楽曲には定評があります。

2015年以前のTaku Inoueさんといえば、それまでぶち抜けて有名なアニソンを作曲・作詞したわけではありませんでした。ですが2015年2月の「Hotel Moonside」を皮切りにして、765プロ関連の楽曲として「Pon De Beach」「99 Nights」「Good-Byes」を立て続けにリリースしていき、この時期のコンポーザー・Taku Inoueの才気がいかにみなぎっていたが伝わってきます。

これらの楽曲をキッカケにして、彼は実力派コンポーザー兼DJとして重宝され、あるいはイジられ始めていくのですが、それはまた別の話。

【アイドルマスター】Pon De Beach(M@STER VERSION)(歌:我那覇響)
【アイドルマスター】99 Nights(M@STER VERSION)(歌:星井美希)
【アイドルマスター】「Good-Byes(M@STER VERSION)」(歌:高槻やよい)

「Hotel Moonside」は、Taku Inoueサウンド/センスをハッキリと提示した楽曲です。当時席巻していたEDM直系のバッキバキなシンセサイザーやベースサウンドが押し出され、ドラムロールで気持ちを高めていったうえで「ワン・ツー・キス・キス」の声から一気にブレイクして高揚感が広がっていくのは、EDM~プログレッシブ・ハウスの定型的な曲構成の楽曲。

いくらアニソンといえどもポップス向けとは思えない、攻めすぎだろ!?という楽曲でした。

しかしここまでクラブ向けなサウンドでありながら、キャッチーなメロディラインと飯田さんのセクシーなボーカルと相まって、瞬く間に『シンデレラガールズ』を愛するプロデューサーに広まり、当時のアニソンクラブイベントでは「アンセム」として早くから扱われるようになっていきました。

2015年11月28日・29日に幕張メッセにて開催された「 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 -Power of Smile-」では、ライブ用に仕上げたイントロとバックダンサーを引き連れたパフォーマンスで観客を圧倒。

ライブ後にTwitterでトレンド入りし、リリースから半年近く経過しているのにもかかわらずCDショップやネットショップで同シングルが売り切れし、配信販売サイトでかなり販売された……なんていう噂もあるほどです。

その後、2015年12月24日にライブで披露されたオリジナルイントロや歓声などを追加したライブ風バージョンを突如リリース。粋なクリスマスプレゼントとしてプロデューサーを大いに沸かせました。

「KisS」がアイマスにおけるハウスミュージックとセクシーさの可能性を提示した7年後、EDMサウンドとロマンティックなワンシーンを思わせる歌詞を背負ったこの曲がぶっ刺さったことで、「アイマスはすこし変わった」と思ったのはいまでも鮮明に覚えています。

「Hotel Moonsideは最高のアニソンEDM」

当時筆者は事あるごとに友人にここまで断言していましたが、いま聴いても褪せることのないインパクトをもった名曲です。

【アイドルマスター】「Hotel Moonside(Extended Live Version)」(歌:速水奏)

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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