ゲームにすべてを懸けた者たちが鎬を削るeスポーツ大会。そこでは時に、思いもよらぬハプニングが起こることも…。7月27日に放送された「水曜日のダウンタウン」（TBS系）では、知る人ぞ知る“伝説のハプニング”が取り上げられ、ゲーマーたちを大興奮させていました。
「水ダウ」でまさかのゲームネタ
この日の「水曜日のダウンタウン」では、「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」という説を検証。そこで「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさんが、格闘ゲームの祭典として知られる“EVO”こと「The Evolution Championship Series」のワンシーンを挙げました。
そのシーンとは、「EVO2015」における『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』の試合で起きた出来事。小川選手操るザトー＝ONEとヲシゲ選手操るミリア＝レイジがぶつかるウィナーズセミファイナルにて発生した、通称「ヲシゲ事件」でした。
優勝候補と目される強豪2人の対戦に、当時の会場は大盛りあがり。小川選手が1ラウンドを先取しましたが、負けじとラウンドを取り返すヲシゲ選手。勝負は最終ラウンドにもつれ込む…と思われました。
しかし、なんとヲシゲ選手が席を離れて観客に向けてガッツポーズ。おそらく、ラウンドカウントを間違えてしまったのでしょう。もちろん、その隙を見逃す小川選手ではありません。
ヲシゲ選手が正しいラウンドカウントに気づいた時にはすでに手遅れ。小川選手が最大コンボを決め、最終ラウンドの勝利を飾っていました。実況者の「オーマイガー！」という声が、悲哀を誘います。
ハプニングの裏で高度な読み合い！？
格闘ゲームファンでなくともわかる珍事件に、スタジオにいた「ダウンタウン」の松本人志さんたちは大爆笑。一方で、事件のことをよく知るゲーマーたちも、SNS上で「水ダウで伝説の神試合放送してた」「ヲシゲ事件が今になってテレビでやるなんて」と歓声を上げていました。
ちなみに一見イージーゲームだったようにも思われますが、その裏には高度な読み合いがあったそう。7月27日に、プロゲーマー・ときど選手のYouTubeチャンネルに投稿された動画では、「ヲシゲ事件」の裏話が話題にのぼることに。
実はヲシゲ選手がギリギリ席にもどり、動こうとしたところで、それを読んだ小川選手がダッシュしゃがみHSを入力。カウンターヒットによりスタンしたことが、勝利の決め手だったといいます。ときど選手いわく、「カウンターヒットじゃなかったら終わってなかった」とのこと…。
運と読み合いが絡み合って生じた、奇跡の一戦。もし将来格闘ゲームの教科書を作る際には、絶対に外せない1ページとなるでしょう。
