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懐かしい? はじめて見る? 知られざるアーケードコントローラーの世界

ゲーム用周辺機器の大手HORIが「レトロゲームコントローラー(仮) ご意見募集」というページをWebサイトに掲載しました。ループレバー、パドル、トラックボールといった懐かしのコントローラーを、当時のゲームとともにご紹介します。

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HORI(公式サイト)「レトロゲームコントローラー(仮) ご意見募集」より

コントローラーにスティックってありますよね。アナログスティックなんて言うこともあります。家庭用ゲーム機にスティックが採用されたのは、ニンテンドー64からでした。そのころゲームがポリゴンによる立体空間、3Dが採用されるようになった為、3Dスティックと呼ばれました。それより前はファミコンの十字ボタンに代表される、方向キーの類が使われていました。

ゲーム用周辺機器の大手HORIは、2022年1月15日に「レトロゲームコントローラー(仮) ご意見募集」というページをWebサイトに掲載しました。そしてこのレトロゲームコントローラ(仮)には、最近ではなかなか見かけない部品がついていました。ループレバー、パドル、トラックボール。みなさんこれ、何のことか分かりますか? これはすべて、今お話ししてきた、スティックのような役割を持った部品です。ファミコンと十字ボタンの時代、あるいはそれよりもずっと前から、主にアーケードで活躍していたゲーム筐体に搭載されていました。

レトロゲームコントローラー(仮) ご意見募集(HORI公式サイト)

懐かしい、と思う人もいるかもしれませんし、ゲームは好きなのに見たことも聞いたこともない、という人もいるかもしれません。そんなレトロなゲーム機とそれが使われたゲームについて、お話してみたいと思います。

■進行方向と射撃方向を1つのレバーで別々に ループレバー

『T・A・N・K』  アーケードアーカイブス(公式サイト)より

THE KING OF FIGHTERS』シリーズや、『餓狼伝説』シリーズなどで有名なSNKが開発したループレバー。

3つの中では1番スティックに近いですね。実際スティックのように8方向に操作して遊ぶことができますが、ちょっと変わっているのは、レバー自体がダイヤルのように回ります。

右にあるスティック状のレバー、倒すだけでなく回しても操作できます

1985年に発売されたアーケードゲーム『T・A・N・K』に搭載されていて、この『T・A・N・K』というゲームは戦車を操るシューティングゲームなんですね。もちろん当時は3Dはありませんから、真上から見たドットの画面です。

レバーを倒すことで8方向に戦車を操りつつ、スティックをダイヤルのように回すことで、砲台の方向を変えることができます。進行方向と射撃の方向を別々に操ることができるように工夫されているのです。いかにも戦車という感じで臨場感がありそうです。

ループレバーはその後同じくSNKのシューティングゲームである『』などにも採用されています。

■縦か横のどちらかにしか動けない? パドル

『アルカノイド』 タイトー(公式サイト)より

パドルというのは、ループレバーのダイヤルの部分しかないような装置です。例えば、右回転させれば右に、左回転させれば左にプレイヤーキャラクターが動きます。おい、それじゃあ左右にしかいけないじゃないか、と思った方いますか? そう、左右とか、あるいは上下とか、2方向しかいけないようなゲームがわりとポピュラーなものとしてあったんです。

パドルって変な名前だと思いませんか? つまみを回すのはどちらかというと“ダイヤル”です。パドルというのは、船を漕ぐ道具とか、アヒルの足とか、ヘラ状の道具なんかをさす言葉なんですが、似たような形のもので、卓球のラケットもパドルといいます。

そして昔、それこそゲーム黎明期、1970年代アメリカで、有名な『ポン』というゲームがありました。世界で初めてヒットしたゲームといわれています。ポンはピンポンのポンで、卓球を模したゲームです。画面の左右に表示された板状のものを上下に動かし、これに球をあてることでラリーをして、ピンポンのような遊びをします。ポンに代表されるようなボールを打ち返すゲームで、ラケットを動かす装置ということで、パドルコントローラーと呼ばれます。

日本では、タイトーの『アルカノイド』がこのコントローラーを使っていたというと「なるほど」と思う人もいるんじゃないでしょうか。自機を左右に動かして、落ちてくる弾を跳ね返し、ブロックにあてて壊していくゲームですね。左右にしか動けなくていいんです。

■自由自在に動かせる トラックボール

セガ(公式サイト)より

最後はトラックボール。埋め込まれたボールを動かすことで、プレイヤーキャラクターや、照準などを操作する装置です。ボールを転がすことで、自由自在に方向を操作できるのが魅力ですね。もしかするとトラックボールは、アーケードゲームよりは、PCで、マウスの代わりに使うものとして知っている人の方が多いかもしれません。

ポンを作ったアタリ社製の『マーブルマッドネス』は、まさしく、トラックボールを動かして、画面の中のボールを操作するゲームでした。同じくアタリ社製の『ミサイルコマンド』では、照準を操作してミサイルを迎撃します。ボールや照準を自由に動かすということで、トラックボールと相性がよさそうです。といっても、そもそもこれらのゲームの名前を知らない人も多いかもしれませんね。

面白いところでは、セガのソニックがアーケード初登場となった作品、『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』にこのトラックボールが採用されていました。ドット時代のソニックというと横スクロールを想像する人も多いと思いますが、本作では見下ろし型のいわゆる“クォータービュー”で、トラックボールを使ってソニックを自由な方向に走らせることができました。

というわけで、古のアーケードコントローラーをご紹介してみました。HORIでは、このアーケードコントローラーを再現した周辺機器の開発において、メールでご意見を募集しています。興味を持った人は、そちらもぜひ見てください。


《田下広夢》

毎週金曜ゲームイベントしてます 田下広夢

1984年5月、埼玉県生まれ。2006年からゲームを専門とするライターに。毎週金曜、ゲームを持ち寄って遊ぶイベント「ゲームルーム」開催、2022年で10周年を迎える。メギド72攻略ブログ「メギド部!」運営。イシイジロウ氏主催のゲームクリエイター人狼会所属。たまにゲーム業界解説でテレビやラジオなどに出演したり、YouTubeなどの人狼ゲーム配信にも登場。2021年からインサイドで執筆。

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