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イケアはなぜゲーム市場に参入? TGS初出展の狙いは? ブースではゲーミング部屋のスタイルを提案【TGS2021】

今年の東京ゲームショウに、家具などの販売で知られているイケアが初出展。ゲーミングチェアなどを展示していますが、その出展の狙いや、ゲーム市場に参入した経緯などもお届けします。

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スウェーデン発祥のフォームファニッシングカンパニー「イケア」。日本はもちろん、世界各国に店舗を置き、快適な日々を過ごしたいと考える方々に向け、デザインや機能に優れた家具などを幅広く提供しています。

このイケアがゲーミング市場へと参入し、日本には世界で2番目に早く展開。この新たな動きに驚いた方も大勢いましたが、更に同社は今年の東京ゲームショウ(TGS2021)にも初出展。更なる驚愕を与えながら、イケアのブースが幕張メッセに設置されました。

早速足を運んでみると、ゲーミングデスクやチェアがお出迎え。従来のイメージを受け継ぐ、黒を基調としたスタイリッシュなルームデザインを披露しています。

このデスクは機能面も優れており、高さの調整が可能。ゲームプレイにベストなポジションはユーザーごとに変わるため、そうしたわずかな違いをデスクの方で調整できるのは有り難い点です。

どちらの側を正面としても使え、サイズも2種類を用意。据えられているチェアはまだ日本では未発売ですが、2022年1月に販売される予定とのこと。来年頭には、この組み合わせで部屋を整えることができそうです。

その反対側には、ホワイトを軸に明るい色合いで統一されたルームデザインも展示。同じゲーミング家具でも、受ける印象が大きく変わります。この対称的なデザインの提示が、本ブースの大きな見どころ。その違いを直接実感し、また比較できる構成は、イケアお得意の手法です。

展示例として、こちらのデスクには様々なものが置かれており、生活感もありますが、ごちゃついた印象はありません。明るい色味でまとめられているので、全体的に落ち着いている雰囲気を感じられます。

ブースにはこの他にも、様々なゲーミングチェアが置かれており、形状や色味など、多彩なバリエーションを一目で確認できます。

ちなみに、イケアの商品としてお馴染みの「サメのぬいぐるみ」も鎮座。可愛らしい姿は、東京ゲームショウでも映えています。どうやらこの子も、ゲーミングチェアの魅力にまいっているようです。

ゲーミング家具による魅力的な部屋作りや、そのバリエーションの一部を提案したイケアブース。ですが、なぜイケアが今回の東京ゲームショウに初出展を行ったのか。また、ゲーム市場に乗り出した理由なども気になるところです。

そこで今回はブースの紹介だけでなく、興味深い点の数々を、イケア・ジャパンのCommercial PR Specialist Communicationの宇治野 慎吾氏に伺いました。こちらのインタビューも併せてご覧ください。

ゲーム市場への参入は、変わらぬ企業理念から。腰掛けではない、本気の参入で今後も展開


──まずは、イケアがどのような経緯でゲーム業界に参入したのか、お聞かせください。

宇治野氏:弊社がゲーム業界に参入した背景についてですが、時代の流れとしてゲーマーの人口が増えている点や、ゲームをカジュアルな娯楽として楽しむ方々の増加などがあり、「家でゲームをする時間」が全体的な伸びを見せたことで、これまで以上のニーズが集まるようになりました。

弊社には、家での暮らしを充実してもらいたいという企業理念があります。そこから、ゲームを楽しむ方々のニーズを満たしていけば、人々の家での暮らしがもっと豊かになるのでは──と考え、新たな市場に乗り出しました。

──企業としての姿勢が変わったのではなく、むしろその理念に従い、新たな提案を始められたんですね。

宇治野氏:ちなみに、弊社は家具の知識はありますが、ゲーマーの方々がどういったものを望んでいるのかなど、しっかりとしたニーズの知識に乏しい面がありました。そのため、弊社独自でやるよりも、ゲーム業界に属する方々にサポートいただき、一緒に取り組めればと考え、ASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers」さんに声をかけさせていだき、先方がお持ちのゲーマーのニーズや要望を伺い、「どういうデザインがいいのか」「こういう機能が必要だ」などを突き詰めて、商品の開発をさせていただきました。

1番始めは中国で販売を開始し、2番目に日本のイケアで発売を開始しました。そして、この10月から全世界のイケアストアで展開を始めます。

──ゲームを遊ぶユーザーと一口に言っても、コア層とカジュアル層では求めるものも変わってくると思いますが、その辺りのバランスやリリース展開などは、どのように取り組まれていますか?

宇治野氏:コアなゲーマーさんの世界観は、黒がメインになりやすいと思います。もちろん、その層も取り入れるために、従来のイメージに沿ったゲーミング用家具を開発していますが、+αとして白や淡い色、ライトグレーなどの色違いも同時に展開しています。これは、家での暮らしに取り入れやすい色という観点からの採用です。

黒が基調となるコアゲーマーの世界観だと、その世界観を作るために専用の一部屋を用意しなければなりません。ですが、現実問題としてそれができるかと言われれば、現状として厳しいかと思います。特にアジア圏では、居住空間が限られていますからね。

であれば、今住んでいるお部屋の中に溶け込ませることができるようなものとして、色味が明るいラインナップも同時に開発させていただきました。他の家具とケンカをせず、今のお住いに合う家具としての提案ですね。

──今住んでいる家に寄り添う家具、なんですね。そのご提案も含め、実際の販売を通して、予想していなかった反響などはありましたか?

宇治野氏:弊社が、4月末に(国内に向けて)ゲーミング家具を販売し始めた時、ものすごく反響をいただきました。ですが、「ゲーマーが、ゲーミング家具を求めてイケアに来た」というよりは、テレワーク需要の影響で「テレワーク用のチェアやデスクを求めてイケアに来て、選んだものがたまたまゲーミング家具だった」といった面が大きいと感じています。

──ゲーミングチェアやデスクが、テレワークの需要を満たす結果になっていたんですね。

宇治野氏:このように、「ゲーミング」と「イケア」がまだ認識として結びついてもらえておらず、市場に知れ渡っていないように受け止めています。ですので、今回TGS2021に初出展させていただき、メディアやインフルエンサーの方々を通して、広く認知度を拡充させていきたいという狙いもあります。

──「ゲーミング」と「イケア」の結びつきを広く伝えていくと共に、今後はどのような展開が行われますか?

宇治野氏:弊社は年に4回、新商品を出すタイミングがあります。その全てのタイミングにおいて、ゲーミング家具の新商品を必ず世に出して行こうという方向性になっており、よりニーズに応える商品を充実させようと動いております。

──一時の流行りに乗った腰掛けではない、ということですね。

宇治野氏:はい。ゲーマーのニーズも(時間が経つと)変わってくるでしょうし、求めるレベルも上がると思います。そうしたニーズを常に聞き取り、時代にあったものを今後も展開していくつもりです。腰掛けではなく、本気の参入です。

──その意気込みによる今後の展開、楽しみにしています。ありがとうございました。
《臥待 弦》
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