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見た目の派手さは擬態のため!『あつまれ どうぶつの森』で釣れる「タツノオトシゴ 」の秘密【平坂寛の『あつ森』博物誌】

『あつまれ どうぶつの森』に登場する生き物を、生物ライターが解説!第47回は「タツノオトシゴ」です。

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見た目の派手さは擬態のため!『あつまれ どうぶつの森』で釣れる「タツノオトシゴ 」の秘密【平坂寛の『あつ森』博物誌】
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※リアルの生物の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください!
今日から4月!ということで、『あつまれ どうぶつの森(以下、あつ森)』の世界でも生き物たちの季節感がガラリと変わりました。虫も魚も一気に登場する種のバリエーションが増えた印象です。

海で釣りをすれば、アジ、イカ、スズキ一辺倒だったところへ、ナンヨウハギやカクレクマノミなど南方系の魚たちに北半球でも再び会えるようになりました。
というわけで、今回はそうした熱帯魚たちの中からこの魚の話を。


はい!みんな大好き、タツノオトシゴです。
タツノオトシゴは海の生き物の中では現実世界でもかなりメジャーな存在ですが、なかなか実物を目にする機会はなかったりします。
名前も姿も知っているけれど、その実どういう生き物なのかよくわからない……。という方も多いのではないでしょうか。

れっきとした魚類です!



その独特かつ奇抜なビジュアルから、爬虫類とも両生類ともつかない謎の生き物…と思われがちなタツノオトシゴ。しかし彼らはこんな見た目でもれっきとした魚類なのです。
たしかに、よ~く目を凝らして観察すると、小さく透明な背びれ、胸びれ、尻びれが確認できます。

また、やたらと色鮮やかだったり、頭にツノのような突起が生えていたりと、かなり派手な姿をしている種が多いのも特徴です。



こうした特徴はタツノオトシゴを単体で見ると、海中でやたらと目立ってしまいそうに思えます。
しかし実際のところは真逆で、海中に茂る色とりどりのサンゴや海藻に擬態するためのものなのです。
実際に海中で観察しようとしても、景色に馴染みすぎてなかなか見つけることができません。

▲反対に、マングローブに暮らすクロウミウマという種は木の根や流木に擬態しているためシックな色合いをしています。

「つかむ」という行動ができる魚!


また、タツノオトシゴたちは行動の面でも他の魚類と一線を画しています。
彼らは素早く泳ぐために必須のパーツである尾びれを進化の過程で失う代わりに、タコの脚のようにしなやかかつ自在に動く尾を獲得しました。これにより、魚類でありながら海藻をつかむ、サンゴに巻きつく、という特殊な動きができるようになったのです。


▲水槽内などつかまる場所が少ない環境だと、一箇所に何匹も巻きついたりも。

これにより、潮流の激しい場所でも周囲に体を固定して背景になじんだり、じっとエサのプランクトンを待ち伏せるができるのです。


そういえば『あつ森』では釣りで捕獲できるタツノオトシゴですが、プランクトンを食べるためのおちょぼ口に釣り針がかかるなんてことは現実ではそうそう起き得ません。

しかし、海藻と間違えて釣りの仕掛けに巻きついて釣り上げ(?)られるという珍事はまれに起こるとか。つくづく変な魚ですね。

そうそう。変といえばタツノオトシゴは「オスが赤ちゃんを産む」という奇妙な生態でも知られています。真相はメスがオスのお腹に卵を産みつけ、孵化するまでオスが保護する、というわけなのですが。

どうです?面白い魚でしょう?
興味を持たれた方は、ぜひリアルのタツノオトシゴ たちについてもっと調べてみてください。ディープな世界が待ってますよ!

『あつ森』博物誌バックナンバー


■著者紹介:平坂寛

Webメディアや書籍、TV等で生き物の魅力を語る生物ライター。生き物を“五感で楽しむ”ことを信条に、国内・国外問わず様々な生物を捕獲・調査している。現在は「公益財団法人 黒潮生物研究所」の客員研究員として深海魚の研究にも取り組んでいる。著書に「食ったらヤバいいきもの(主婦と生活社)」「外来魚のレシピ(地人書館)」など。


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