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32年続くアクションRPG『イース』シリーズ! 新海誠氏が映像を手がけたことも─挑戦と意外性が織りなす歴史を、最新作の発売を記念して振り返る

同じ主人公の活躍を、30年を超えて描き続けているアクションRPG『イース』シリーズ。それは、数多くの驚きとチャレンジが織りなす歩みでもありました。最新作『イースIX』の発売を機に、その歴史を振り返ってみたいと思います。

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◆2作品が存在した『イースIV』、後の『セルセタの樹海』で一段落



シリーズ作の中でもかなり特徴的な展開を迎えたのが、4作目となる『イースIV』です。というのも、『イースIV MASK OF THE SUN』(スーパーファミコン)と『イースIV The Dawn of Ys』(PCエンジン)が、それぞれ1993年の11月と12月に登場。これは単純なマルチプラットフォームの展開ではなく、同じ原案を元に作られた別々の作品なのです。

この2作品は共通する部分も多い一方で、ゲーム性の一部やストーリーで異なる面があり、その違いを直接確かめるという楽しみ方もできるほど。開発した会社が違えば、同じ原案でもこれだけ変わるのかと、実感できる出来事となりました。

こうして2作品の『イースIV』が生まれましたが、後にPS2ソフト『イースIV MASK OF THE SUN -a new theory-』が登場し、シリーズの展開としては『MASK OF THE SUN』に重きが置かれるようになります。更に2012年には、日本ファルコムが自ら『イース セルセタの樹海』(PS Vita)をリリース。流れとしてはリメイクですが、『イースIV』の名を冠する作品を日本ファルコムが直接開発したのは、この『セルセタの樹海』が初。ファンの中には、この『セルセタの樹海』の登場で『イース』シリーズの歴史がしっかり定まった、と安堵した方もいました。


今『イースIV』を遊ぶならば、前述のPS Vita版か、PS4に最適化された『イース セルセタの樹海:改』がお勧めです。ちなみに『IV』の時間軸は、『I』『II』の後で、『III』の前。ナンバリングと作品の時系列が一致していないのも、『イース』シリーズが持つ特徴のひとつです。

◆剣を振るアクションに舵を切った『イースV』! 新たな展開も切望



1993年に2作品が登場した『イースIV』に続く形で、1995年に5作目となる『イースV -失われた砂の都ケフィン-』が、スーパーファミコン向けにリリースされました。スーパーファミコン向けの『イース』作品は複数ありますが、この『イースV -失われた砂の都ケフィン-』がシリーズ最後のスーパーファミコンソフトとなります。

これまで、『III』を除いて継承されていた“体当たり攻撃”を止め、「剣を振る」というアクションをベースにした『イースV -失われた砂の都ケフィン-』。更に、高低差を初めて導入し、ジャンプや盾による防御など、新たな要素を意欲的に搭載しました。現在主流になっている3Dバトルに、少し近づいた作品と言えるかもしれません。


その挑戦的な姿勢が評価された一方で、ゲームシステムにはやや甘い面もあり、惜しい点も見受けられる作品でした。しかし本作で挑んだ要素は、後のシリーズ作に色濃く受け継がれており、シリーズが迎えた転換期のひとつでもありました。

シリーズにおいて欠かせない作品となりましたが、これまでの『イース』シリーズとは異なり、プラットフォーム展開はおとなしめ。『イースV エキスパート』を含むスーパーファミコン以外には、『イースV -Lost Kefin, Kingdom of Sand-』がPS2に登場したのみ。『イースIII』や『イースIV』がリメイク済みの今、順番通りならば『イースV』がリメイクされてもいいはず。今後の動向に期待したいところです。

◆PCユーザーに長く愛され続けた『イースVI』



『イースV』が1995年に発売されましたが、ここからシリーズのナンバリング展開はしばらく休止となります。ファン待望の『イースVI -ナピシュテムの匣-』が登場したのは2003年と、約8年の時を経て続編のリリースを果たしました。

本作の躍進的な面のひとつとして、シリーズ初となる3D作品という点が挙げられます。今現在の活躍を見れば分かる通り、近年の『イース』シリーズは3Dで世界を表現し、迫力溢れるバトルを描いています。その表現の第一歩は、この『イースVI -ナピシュテムの匣-』が刻みました。


攻撃手段も、「ジャンプ斬り」「突き」「ダッシュ斬り」「ダッシュジャンプ斬り」などが追加され、立体的なバトルを更に盛り上げます。また本作は、3本の「エメラス剣」を使いこなして戦うため、剣士としての楽しさがより強く感じられる作品でもありました。


前作の『イースV』と合わせ、近年のシリーズ作に大きな影響を与えた『イースVI』。こちらも『イースV』と同様、プラットフォーム展開は割と控えめでした。その反面、PC版は後のOSに対応したバージョンが続々と登場し、Windows 8までフォローされています。PCから始まった『イース』シリーズの中でも、特にPC向けに活躍したタイトルとして印象深い作品です。



近年の『イース』作品で、アクション性が大きく進化! JRPGの底力を見せつける
《臥待 弦》
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