日々進化を続けるガンプラ界隈。その波は「SDガンダム」シリーズにおいても例外ではありません。世代によって馴染みがあったりなかったりするかもしれませんが、筆者などはまさに直撃世代のSDガンダム。「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するメカなどを頭身が低めのデフォルメスタイルで表現した一連のシリーズで、昨今では、『ジージェネレーション』シリーズや、『スーパーロボット大戦』シリーズで目にする表現としても親しまれています。今月、そんな「SDガンダム」のスタイルに一石を投じるガンプラシリーズ「SDガンダム クロスシルエット」が発売されました。これは、共通する内部フレームに外装を装着していくというSDスタイルではあまり見られなかったタイプのガンプラ。その内部フレームを換装することにより頭身および可動範囲を変化させることが出来るシステムを採用しているなど、非常にユニークなシリーズとなっています。今回、そのシリーズ第1弾である「RX-78-2 ガンダム」を入手。早速組み立てていきたいと思います!まずはストレートに仮組をしてみます。パーツをランナーから切り離す際にニッパーが不要なタッチゲート方式で、パチパチと組み立てることが出来ました。単体セットに同梱されているのはSDフレームのみ。頭身が低めで従来のファンにも親しみのあるバランスとなっています。成型色での色分けが見事ですね。未塗装、未シールでもかなり見栄え良く出来ています。特に頭部の色分けが凄まじく、頬ダクト内や60mmバルカンなども別パーツ化されています。リアル頭身タイプのガンプラでは省略されがちな細かい部分がしっかり表現されるあたりもSDガンダムの魅力の一つですね。シールドや股間部など、色分けが大胆に省略されている部分もありますがこれらはシールで補うことも可能となっています。股関節懸架構造体の中央部などはV字マークの黄色ではなく、その外側の赤色が省略されているなど塗装派への配慮も感じられる仕様です。ふむ……せっかくなので!今回は一工夫をしつつ仕上げていきましょう。まずはバルカン部分。実は黄色が指定されていますのでサクッ塗ってしまいましょう。今回はベースが濃い色なので隠蔽力の高いシタデルカラーを使用しました。ついでに、ビームライフルのセンサー部分も合わせて塗っておきます。続いて、頭頂部メインカメラ。わざわざ別パーツになってはいますが非クリアパーツなのでちょっと物足りません。ここはお手軽にラピーテープを貼ってワンポイントのアクセントにしてしまいます。シールドの十字部分。こちらはシールが付属していますが、面積が広めで立体的な部分なのでなるべく使用は避けたい部分です。いっそ、マスキングをしてちゃっちゃと塗装してしまいましょう。ここで使用したのは「ガンダムマーカーエアブラシシステム」。ガンダムマーカーで簡単にエアブラシ風塗装ができるスグレモノです。準備いらずでちゃちゃっと使えてさらに掃除いらずと、ズボラモデラーには嬉しいツールです。仕上がりもバッチリですね。最後にスミ入れ塗料を全体的に流し込みます。はみ出した部分はウエスなんかで拭き取ってしまいましょう。ライフルのセンサー部分などの塗装部分は、下地を侵さないようエナメル系のうすめ液を綿棒で塗布するなどして、なんとなく配慮した感じになっておきます(それでも落ちるときは落ちるのが塗料なので)。なんやかんやでぱぱっと完成!ここまで乾燥時間込みの30分位です。なんとお手軽なことか。とはいえ、手を入れた分だけ見栄えもぐっと引き締まった感じがします。あくまで、感じが。もちろん、工夫した箇所の分だけ愛着もひとしお。ぜひこの夏は、ガンプラをただ組み立てるだけではなく、一工夫して「自分だけの作品」に仕上げてみてはいかがでしょうか?(C)創通・サンライズ
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