「悔い、改めろっての！」のかけ声と共に繰り出されたホーリーナックルが相手の不信心を打ち砕く。ステゴロで宣教をするのは現代に召喚された聖女マルタ。鋼のガントレットが今日も眩い光を放っています。
歴史上の偉人や伝説上の存在、神話に出てくる神霊などが活躍する大人気スマフォ向けRPG『Fate/Grand Order』（以下、FGO）の中で、筆者が一番好きなのがマルタ。先日、聖杯を注ぎ込んだ水着マルタ（マルタ〔ルーラー〕）のステータスと絆が共にレベルMAXになったので、彼女が英霊になった背景を特集記事でお伝えします（強引）。
■『FGO』におけるマルタ～修道服と水着どちらが好きですか？～
人気イラストレーターの坂本みねぢ先生がデザインし、人気声優の早見沙織さんが声を担当するマルタ。作中で悪竜タラスクを鎮めた（拳でノックアウトした）一世紀の聖女として登場する彼女には、ゲーム配信初期のライダークラスの修道服姿と、2016年夏の期間限定イベント「夏だ！ 海だ！ 開拓だ！ FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー」にて実装されたルーラークラスの水着姿の2つのバージョンがあります。
水着マルタは、数少ないルーラークラスにおいて、唯一の星4（2018年6月現在）という低コストに加え、バスターカード3枚の火力特化型。水着姿になったことで、ライダークラスでは猫を被っていた彼女の素が解き放たれました。
ライダークラスのマルタは聖女として召喚されたこともあって、本来の勝ち気な性格を抑えて“聖女らしく振る舞う”ことを心がけていました。原作者の奈須きのこ先生は竹箒日記にて、「マルタは拳で戦うモンクだったけれど、“あの人”に弟ラザロを助けてもらう交換条件でお淑やかになり、以後は譲り受けた杖を持って宣教した」というエピソードを明かしています。
実際、ライダーでの召喚時には「私はマルタ。ただのマルタです。きっと、世界を救いましょうね――」といかにも聖女なセリフを見せながら、バトルで熱くなると、「何、やる気なの？ ……んんっ。いいえ、嘆かわしいことです」「怒らせるなっての！」と隠しきれない素を垣間見せるなど、「最後は拳で解決する人」と評されていました。
そういう経緯もあって、水着マルタでの拳解禁に歓喜したファンは多かったと思います。コマンドカードを選択する時の「重くいくのね」「鋭くいくのね」「激しくいくのね」といった一連のセリフなどは、まさにファイターそのもの。ライダークラスではどこか窮屈そうでしたが、聖女になる前の活動的な町娘だった時に戻ったように活き活きして見えます。もちろん、どちらのマルタも人々を愛し守り抜く信念を持ち、姉御肌気質ゆえに人を惹きつける魅力を持っているのは変わりません。
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