ファンやメディアの関心も集まるこのイベントに、日本から3人のマンガ家がスペシャルゲストとして参加する。一人は弐瓶勉、『シドニアの騎士』や『BLAME!』などのハードなSFマンガでお馴染みだ。もうふたりは日下秀憲と山本サトシ、それぞれ『ポケットモンスターSPECIAL』のシナリオと作画を担当している。いずれも米国のファンにお馴染みの作品の作者たちだ。
サンディエゴ・コミコンは、1970年にアメコミのファンイベントとしてスタートした。その後、アメコミだけでなく、映画やテレビドラマ、ゲームなどを巻き込み巨大イベントに成長、開催期間中にはハリウッドの大物の俳優や監督、プロデューサーも姿を見せるまでになった。米国のエンタテイメント業界に絶大な影響力を持つ。日本のアニメやマンガも、コミコンのなかで人気ジャンルのひとつを形成している。
スペシャルゲストはそのなかで主催者が公式ゲストとして招待するものだ。今年は56人が発表された。弐瓶勉、日下秀憲、山本サトシはその中に含まれる。
56人はかなりの数に思えるが、期間中コミコンで設けられる各種イベントは数百単位、登壇ゲストの数は数千人規模とみられる。スペシャルゲストは限られたコミック/マンガの作者だけに与えられる。どんな有名な俳優や監督も、ここでは企業ゲストでしかない。スペシャルゲストはまさにスペシャルな存在である。3人は期間中、パネルと呼ばれるファンの交流イベントに参加、またコミコンの名物でもあるサイン会を開催するとみられる。
弐瓶勉は1971年生まれ、1990年代半ばに『BLAME!』で注目を浴びた。2009年からスタートした『シドニアの騎士』は、その壮大かつ緻密な設定でSFファン魅了した。2014年からのテレビアニメ化され大ヒット、米国でもNetflixで配信され人気だ。
現在は『BLAME!』の劇場アニメ制作が進んでおり、これが関心を集めている。米国のKODANSHA COMICSのサイトでは、コミコンに向けた弐瓶勉のビデオメッセージを紹介している。そのなかで弐瓶は本作の映像の一部も見せたいと話しており、コミコンではファンへのサプライズもありそうだ。
一方、日下秀憲と山本サトシは、『ポケットモンスターSPECIAL』で知られている。日下秀憲はシナリオを、山本サトシは作画を担当する。同シリーズは、数ある『ポケットモンスター』のコミカライズのなかでも、とりわけ長く続き、シリーズを代表する存在だ。
英語翻訳版は『Pokemon Adventures』のタイトルでVIZ Mediaから刊行されている。こちらが現地で人気が高い。『ポケモン』も米国上陸から20年近く、日本と同様その人気は世代を超え始めている。コミコンでは、二人は幅広い世代から歓迎されそうだ。
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