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新型Xperiaは「Z」ではなく「X」!Android 6.0&高性能カメラ搭載で全3機種

 「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)に出展するソニーは22日(現地時間)、Android 6.0を搭載し、カメラ機能を強化した新スマートフォン「Xperia X」シリーズを発表。日本でも発売を予定する「Xperia X Performance」を含む全3機種がラインナップに揃う。

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日本国内でも発売を予定する「Xperia X Performance」のグラファイトブラック
  • 日本国内でも発売を予定する「Xperia X Performance」のグラファイトブラック
  • Performanceはグラファイトブラックとホワイトの2色が、背面のメタルパーツがヘアライン処理になる
  • Performanceのライムゴールド
  • Performanceのローズゴールド
  • Xperia X(ライムゴールド)
  • スタンダードモデルの「Xperia XA」。ベゼルが狭額縁デザイン
 「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)に出展するソニーは22日(現地時間)、Android 6.0を搭載し、カメラ機能を強化した新スマートフォン「Xperia X」シリーズを発表。日本でも発売を予定する「Xperia X Performance」を含む全3機種がラインナップに揃う。

■新「Xperia X」シリーズは全3機種展開

 ソニーモバイルは一昨年の「MWC 2014」で「Xperia Z2」を、昨年の「MWC 2015」では「Xperia Z4」をそれぞれ発表してきたことから、今回も続けて最上位シリーズの登場を期待する声もあったが、今年の主役はZシリーズの弟分にあたる新シリーズに代わり、展示のテーマもコミュニケーションツールとしてのXperiaの展開を広げるビジネス戦略に主眼が置かれる格好となった。

 スマートフォンXperiaの最新モデルは「Xシリーズ」と名付けられ、ラインナップは最上位機種の「Xperia X Performance」、続いてフラグシップモデルの「Xperia X」、シリーズのスタンダードモデルとなる「Xperia XA」の3機種。今年の夏以降に世界各市場で発売を予定するグローバルモデルだが、日本では最上位の「Xperia X Performance」のみが発売を予定する。

 Xperiaシリーズ全体での位置付けについては、「Xperia Z」シリーズを頂点として、新しいXシリーズがその下に加わることになりそうだ。アルファベットの「X」には“人と人との交差。ユーザーに寄り添いながら、出会いが育むコミュニケーションをサポートする新しいXperia”という意味が込められている。なお、過去にソニー・エリクソンがグローバルモデルとして発売したXperia Xシリーズから、設計やコンセプトを含めて一新されたシリーズになる。

 Xシリーズ内の価格詳細については今回のイベント時点では明らかにされなかったものの、最もスタンダードな機種の「Xperia XA」が昨年の「MWC 2015」で発表された“スーパーミッドレンジモデル”「Xperia M4 Aqua」の後継モデルに位置づけられるようだ。さらにXシリーズの発売後も現行の最上位シリーズである「Xperia Z5」の販売は継続される。

 画面サイズは3機種ともに5.0インチ。ディスプレイの解像度は“X Performance”と“X”がフルHD、“XA”が1280×720となる。液晶モジュールの内部にタッチセンサーを内蔵するインセルタッチ方式を採用したことにより、画面の視認性を高めた。

 本体の背面素材はメタルとし、フロント側はエッジに緩やかな曲線を付けたカーブドガラスを採用。側面はアンテナの性能を確保するため樹脂素材を使い、全体のデザインもラウンドフォルムとして手のひらに馴染みやすくしている。上位の“X Performance”と“X”は側面の電源ボタンにZ5シリーズから採用が始まった指紋認証センサーを内蔵。“XA”ではディスプレイ周囲の狭額縁デザインにチャレンジしている。

 カラーバリエーションはホワイト、グラファイトブラック、ライムゴールド、ローズゴールドの4色。最上位の“X Performance”については、ホワイトとグラファイトブラックの2色はバックパネルがヘアライン処理、ゴールド系の2色はマット処理として変化を付けた。各機種には本体と同系色のスタイルカバーも発売を予定する。

■最新のAndroid OSと高速プロセッサを採用

 プラットフォームは「Android 6.0 Marshmallow」を搭載する点は共通。CPUは最上位の“X Performance”がクアルコムのクアッドコア64bit対応SoC「Snapdragon 820(MSM8996)」を搭載。“X”は同じクアルコムのヘキサコア64bit対応SoC「Snapdragon 650(MSM8956)」、“XA”はメディアテックのオクタコア64bit対応SoC「Helio P10」をそれぞれ採用した。

 対応周波数帯は公表されていないが、LTEの通信規格は“X Performance”が「Cat.9」、“X”が「Cat.6」、“XA”が「Cat.4」をそれぞれサポートする。Bluetoothは上位2機種が4.2、“XA”が4.1までとし、NFCについては全機種が対応する。

 カメラ機能はZ5シリーズと同様に、ソニーのデジタル一眼レフカメラ“α”のエンジニアと共同で開発を行った高機能を特徴にうたう。上位の“X Performance”と“X”には新たに「Predictive Hibrid Auto Focus」と呼ばれる被写体の動き予測して正確な手ブレを抑えた写真撮影を可能にする自動フォーカス機能が搭載された。

 またソフトウェアのアルゴリズムを見直すことにより、カメラ機能をスタンバイ状態から起ち上げて、シャッターが切れるまでのアイドルタイムをさらに短縮。「Xperia従来機種の2倍」の速さで撮影ができるようになっているという。

 メインカメラ側のイメージセンサーは全機種がソニー独自開発の「Exmor RS for mobile」を搭載。画素数は上位2機種が約2300万画素、ISO感度はISO12800までカバー。上位2機種が広角24mmの「Gレンズ」を内蔵する。“XA”のセンサーは約1300万画素で、オートフォーカスは「ハイブリッドAF」仕様とし、Gレンズも非搭載な点など、上位機に比べると仕様はやや簡易化されている。フロントカメラは上位2機種が約1300万画素のイメージセンサーを搭載し、レンズも広角22mmのワイド仕様、HDRにも対応するなどセルフィ撮影時の利便性を強化した。

 内蔵バッテリーにも“インテリジェンス”を追求した。今回のモデルから新たに搭載された「アダプティブチャージング」では、スマホでは初めてとなるQnovoのバッテリー制御技術を採用。バッテリーの状態に合わせて最適な充電を行うことで、バッテリーモジュールの寿命を約2倍に伸ばせるというもの。また従来のXperiaシリーズからのスタミナ設計技術により、最大2日間の長時間バッテリー性能を実現した。内蔵バッテリーパックの容量は“X Performance”から“XA”まで順に2,700mAh/2,620mAh/2,300mAh。

新Xperiaは「Z」ではなく「X」!Android 6.0&高性能カメラ搭載で全3機種【MWC 2016 Vol.16】

《山本 敦@RBB TODAY》
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