アンケート結果をもとに、「アニメ視聴の方法」、そして2015年に大きな注目を集めた「動画配信」の視聴方法について2回にわけて紹介する。今回は2015年末におけるアニメの視聴方法である。
■ 依然利用の多いテレビ視聴とテレビ録画、無料動画配信も積極利用
2015年は動画配信の利用拡大がたびたび言及されたが、アニメの視聴方法で最も利用されたのはテレビであった。特にBlu-ray、DVDレコーダーなどを利用した録画は全体の78.3%、約8割が利用している。
一方で、テレビ放送に合わせたリアルタイム視聴は42.0%にとどまっており、テレビアニメは録画して観るのがアニメファンの一般的な視聴方法である。こうした傾向は男女共通で、また10代、20代、30代と世代による差もあまり見られなかった。
テレビ録画には及ばないが、動画配信の利用も少なくない。無料配信に限れば全体の48.4%、半数が無料配信を利用している。各配信会社が、第1話無料、最新話無料などのサービスを提供しているためと見られる。
一方で、有料配信サービスの利用はまだ少ない。2015年に話題となった定額見放題サービスは全体の11.9%、個別課金サービスの利用は3.4%にとどまった。ボリュームの大きなアニメファン層を考えればそれでも大きな市場であり、かつ成長する余地が大きいとも言える。
映画館の鑑賞、盛況ぶりも昨今は大きな話題を呼んでいる。映画鑑賞をするのは全体の35.0%だった。映画の鑑賞動向も男女で大きな差はみられない。
しかし、年代別では10代が23.9%と全体を大きく下回った。20代の49.0%、30代の47.9%と大きな差となった。10代では有料動画配信サービスの利用も全体の半分以下で、可処分所得の違いが影響しているとみられる。
■ Blu-ray/DVDの購入は全体の44%、男女差はなく、年齢と共に購入率があがる
個別に質問を設けたアニメBlu-rayとDVDに関しては、2015年に購入をしたのは全体の43.7%であった。比較的高額な商品が多いことを考えれば、高い数字である。さらに有料配信サービスの利用率に比べても購入率は高い。映像ソフトが依然、アニメビジネスで大きな位置を占めることが分かる。
ただし購入率は10代が28%、20代で48%、30代で58%と年代が高い層に大きく支えられている。またかつては男性ファンのほうが女性ファンより映像ソフトを購入する傾向が強いとされていたが、今回の調査で見る限りでは、若干男性のほうが高い数字であったが、大きな違いはなかった。
また映像ソフトのBlu-rayへの移行が進む中で、DVDの利用が依然全体の10%ある。Blu-rayとはまた異なる需要があることを感じさせる。
[数土直志]
[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
アニメファンの視聴動向:何でアニメを観ているのか? ユーザーアンケートから
《アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.biz》編集部おすすめの記事
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