台湾の内政部警政署保安警察第二総隊刑事警察大隊偵二隊(IPR Police)による家宅捜索では、複製のためのマスターや発送前の在庫、複製前のディスクなどが押収された。DVDやCDは総計5万枚以上にもなった。また製造拠点には、DVDやCDの複製機が108台、パソコン5台、プリンター5台などが置かれていた。
今回の摘発は、日本の一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)に要請に基づいてIPRが実施した。また、この取締りは、日本の経済産業省委託事業の一環でもある。
発表によれば逮捕された男女は「優質多媒体影音館」との名称で海賊版販売サイトを運営していた。日本や米国、韓国などの海外の映画やドラマ、アニメ、音楽などを中心に取り扱っていた。
IPR Pの調べによると、逮捕された男女は毎月80万元(約320万円)以上を売り上げていた。また海賊版販売は2年以上にわたり行い、この間に少なくとも2000万元(約8,000万円)以上の売上げがあったとしている。
かつては台湾での海賊版販売は、店舗や露店など直接販売されることが多かった。しかし2011年末頃より、IPRや台湾の機関、日本の一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)などが協力して路面での海賊版販売の摘発を積極的に行ってきた。この結果、大規模な海賊販売は市中では見られなくなった。
しかし、他方でインターネットの普及やネット販売の普及が海賊版にも広がった。現在は、オークションやオンラインストレージ、販売サイトを通じた海賊版販売に移行している。逮捕された二人も、海賊版の在庫を持たず、注文を受けてから作成、マンション内で製造し、別の場所で発送するなど、ネットの特性を活かした巧妙なシステムを築いていた。
今回の取り締まりも、こうした新しい状況を反映している。IPRは今後もオンライン上の海賊販売を注視していくとしている。ネットを利用した海賊版販売の摘発は、今後も増えそうだ。
[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
売上高約8000万円 台湾で過去最大の海賊版販売を摘発 映画、アニメ、音楽など
《アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.biz》編集部おすすめの記事
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