――これは『PSO2』に限った話ではないのですが、セガはメディア展開するタイトルがかなり多いように感じます。その中でアニメというのは、一体どういった位置づけなのでしょうか?
酒井氏:それはもちろんタイトルによってさまざまだと思います。ただひとつ言えることは、ゲームは能動的に楽しむメディアであることに対して、アニメは受動的に受け取れるメディアという違いがあります。そもそもゲームに触れることのない方にまで訴求できることはアニメの良い部分であり、ゲームにないものを補ってくれる存在だと感じています。
――では、酒井さんとしては『PSO2』のアニメをどのような位置づけにしたいと考えていますか?
酒井氏:これはディレクターの木村とも話していることで、「全部でひとつの『PSO2』」であると考えています。それぞれが独立しているのではなく、ゲームを中心にしつつ、アニメ、放送局、コラボ、オフラインイベントが一丸となって盛り上がるようにしていきたいです。アニメはアニメとして育ってくれればもちろん嬉しいことです。しかし、ユーザーさんがすべてのコンテンツを楽しんでくれることがやはりベストですね。
――その思いのもと、アニメを作っていくと。ところで、本格的な制作はすでに始まっているのですか?
酒井氏:ええ。すでに1話の作画に入っているところで、シナリオも後半まで出来上がっています。絵コンテも結構進んでいますね。でも、シナリオの出来も良いとは思うんですけど、時々不安にもなりますよね。
――というと?

酒井氏:自分たちで作ったものなので、どうしても思い入れを深く持って見てしまうんですよ。そうなると、時々客観的に見たとき、これが本当に面白いのか分からなくなる瞬間があるんです。舞台も同じで、みなさんに見てもらうそのときまでずっと不安でしたね。
――しかし、プロデューサーの目線で出来が良いと感じているのであれば、ファンも納得のクオリティになっているのではないでしょうか。
酒井氏:僕自身はアニメをそれほどたくさん見ているわけではありませんが、“王道な展開もありながらも、他にはあまりない”という意外性のある作品をお届けできると思います。ゲーム内のストーリーではない、プレイヤー視点のアニメというだけでも、どんなストーリーになるか予想がつかないはずですし。特にゲームを遊んでいる方は「こうなるんだ!?」と驚くんじゃないでしょうか。
――それでは最後に、期待しているファンの方へのメッセージをお願いします。
酒井氏:『PSO2』をプレイしている方もしていない方も、アニメ作品として楽しめる内容にしたいと思って制作しています。その中でオンラインゲームに興味を持ってもらえたら嬉しいですね。
――ありがとうございました。