国内における家庭用ゲーム市場の規模は年々縮小の一途を辿っていましたが、本著によれば「日本国内の家庭用ゲーム(ハードウェア+パッケージゲームソフトウェア)市場規模は3,734億円」としており、「2014CESAゲーム白書」で報告された4,095億円と比べ300億円超えの減少を記録したことが明らかとなりました。
縮小傾向はこの1年に限ったことではなく、「2013CESAゲーム白書」では4,857億円、「2012CESAゲーム白書」では5,019億円と、近年の右肩下がりに歯止めがかからない状況となっています。なお「2014CESAゲーム白書」における海外の家庭用ゲーム市場規模は2兆8,222億円でしたが、「2015CESAゲーム白書」では3兆5,325億円と拡大しており、国内と海外では真逆の結果を示しています。
国内ミリオン出荷タイトル数は、ここ4年の間では最多となる6本(※同日発売のバージョン違いタイトルは複数で1タイトルとカウント)。この6本のうち最も多く出荷されたものは『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』で、2014年12月31日までに325万本を出荷しています。ミリオンタイトル数が増加しつつも全体の規模が縮小しているという、国内のゲーム事情が伺えます。
さらに本著では、今年5月に退任した同協会第4代会長・鵜之澤伸氏による特別寄稿も収録。また他の寄稿として、「青少年の安心・安全なインターネットを目指す第三者機関の取り組み」「カプコンの教育支援10年史~社会的課題の解決に向けた取り組みの変遷~」とのテーマで、各関係者からの寄稿も収録しています。
「2015CESAゲーム白書(2015CESA Games White Paper)」は、本日7月27日より全国の政府刊行物取扱い書店などで販売されており、価格は7,000円(税抜)です。
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