
ゲームだけでなく、アニメ・マンガの展示も非常に濃いものとなっており、『攻殻機動隊』シリーズが掲出されたエリアでは、『イノセンス』に登場した草薙素子が操るガイノイド「ハダリ」のレプリカがひっそりと佇んでいたり、『けいおん!』の部室をイメージした展示が行われていたりと、ファンであれば記念撮影したくなるような展示となっています。

また、アニメーター・板野一郎氏によるスピード感のある独特な表現“板野サーカス”をピックアップした展示では、『マクロスプラス』の印象的なシーンのひとつである“ガルドが操るYF-21を襲うミサイル群を描いたシーン”を1コマずつ切り出したパネルや、しっかりとした色が残っているセル画を見ることができます。

マンガと漫画家をフィーチャーしたエリアでは、『編集王』『岳 みんなの山』『め組の大吾』『3月のライオン』など、さまざまなジャンルから選りすぐった作品の扉絵や原稿などが展示されていました。なかでも『GANTZ』で知られる漫画家・奥 浩哉をピックアップした展示で公開されている迫力満点の巨大なアートワークは必見です。

このように、本展はマンガ・アニメ・ゲームという3つのコンテンツ群を網羅した展示というわけではなく、各章のテーマにあわせて総合的な観点で作品を集めた構成になっています。
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「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」は6月24日から8月31日まで、国立新美術館にて開催。毎週火曜日が休館日となっており、入場料は大人1,000円、大学生500円です。
9月19日からは兵庫県立美術館でも開催される予定です。