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【E3 2015】チェコの実力派デベロッパー、MADFINGER GAMESの新作FPS『UNKILLED』をチェック

『SHADOWGUN』でモバイルFPSの新境地を切り開いたMADFINGER GAMES。チェコのデベロッパーで、卓越したUnity使いの集団として世界的に知られています。その同社が新作をひっさげてE3に登場しました。

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『SHADOWGUN』でモバイルFPSの新境地を切り開いたMADFINGER GAMES。チェコのデベロッパーで、卓越したUnity使いの集団として世界的に知られており、2012年にはUnity アジア・ブートキャンプ・ツアー:東京で基調講演もつとめました。 その同社がE3 2015でブースを構え、Unity5世代の最新ゲーム『UNKILLED』を披露。本稿では同社PRスタッフへのインタビューをもとに、その内容を紹介します。

ゲームはいわゆる「ゾンビもの」のFPSで、主な舞台はニューヨーク。主人公は米特殊部隊の出身で、現在は巨大企業に雇用されたプライベートアーミー「ウルフパック」リーダーのジョーです。プレイヤーはジョーや5人の仲間達とともに、各地で増殖を続けるゾンビを撃退しつつ、事態を収拾に導いていきます。ビジネスモデルはF2Pで、300以上のミッション、100カ所以上のロケーション、50種類以上の武器、5名の主要NPC、さまざまなボスキャラクターが登場します。





ゲームを遊んですぐにわかるのが、Unity5ならではのコンソールに迫るリッチなビジュアルと、F2P特有のカジュアルなゲーム展開の融合です。個々のミッションは5分程度で終了する一方で、「特定の場所を死守する」「仲間の活動をスナイパーライフルで援護する」など、単に撃ちまくり・殺しまくりのFPSとは一線を画す内容になっています。また主要NPCとの交流で描かれる熱いストーリーも(もちろん日本語で)楽しめるとのことです。

操作はバーチャルパッドに加えて、主要なBluetoothコントローラーにも対応。デモではスマホに加えて、NVIDIAのSHIELDタブレットを大画面テレビに接続し、SHIELDコントローラーの組み合わせでも披露されていました。ただしスマホでの操作を前提としており、移動と照準は手動で攻撃はオートとなっています。また近距離では自動的に「蹴り」攻撃が繰り出されるほか、斧などの近接武器も使用可能。飛び道具を持たないゾンビに対して、近接武器が非常に強力でした。

武器はライト(拳銃など)、ミディアム(SMGなど)、ヘビー(アサルトライフルなど)、近接武器(斧など)の4種類で、これにミサイルなどの支援火器(回数制限あり)や、各種アイテムがあります。アイテムの中には「アドレナリン」があり、これを使用すると一定時間だけ周囲の動きが遅くなる、いわゆるバレットタイム効果が得られます。銃器は基本的に実銃ベースとなっていますが、ゲームを通してカスタマイズやレベルアップが可能です。



最後にボスについても触れておきましょう。雑魚ゾンビに加えて、アメフト選手風のドジャー、あきらかに上半身が肥大化したシェリフ、敵味方みさかいなく殺戮するカミカゼなど、個性豊かなボスが登場します。いずれも特殊攻撃と弱点を併せ持っており、かなりの強敵。気軽な気持ちでシェリフに攻撃したら、固くてなかなか倒すことができず、気がつけば逆にやられていました。ぜひ実際に体験してみてください。

ちなみに2009年に創業した同社はわずか数年で急成長をとげ、いまや社員数70名以上を数えるまでに成長。過去10作を配信し、累計プレイヤーは1億人にものぼるといいます。その一方で本作は10-15人のメンバーで、わずか半年で開発されました(信じられない!)。カジュアルリッチなモバイルゲームの最右翼であり、世界的なベンチマークの一つだといえるでしょう。今夏に全世界で同時リリースを予定しているとのことです。
《小野憲史》
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