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【日々気まぐレポ】第99回 「XenobladeX Original Soundtrack」で感じる澤野弘之ワールドと「サントラ」の意義

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第99回目でございます。

任天堂 Wii U
XenobladeX Original Soundtrack
  • XenobladeX Original Soundtrack
  • なぜグイン
インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第99回目でございます。

99回ですってよ!もうすぐ100回を迎えるんですってよ!え?何がって?某声優ラジオですよ!いやぁ、行きたかったです……春の豚祭り。そこで発表され度肝を抜いたアニメ化の一報。ラジオのアニメ化ってなんやねん、とおもいつつ地元の放送局ではオンエアしてくれないのだなぁという悲しみを抱える今日このごろです……。

それはさておき、今週はデフスターレコーズから発売されている「XenobladeX Original Soundtrack」をご紹介。こちらは先月末に任天堂より発売されましたWii Uソフト『ゼノブレイドクロス』のサウンドトラックCDです。ゲームソフト発売から約3週間と絶妙なタイミングでのリリースとなりました。

本作の楽曲を手掛けているのは澤野弘之氏。『ゼノブレイドクロス』の初報付近からアナウンスされ、かなり話題にもなっていましたね。「進撃の巨人」「アルドノア・ゼロ」「機動戦士ガンダムUC」といった名立たるアニメ作品や、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」といったテレビドラマでも絶賛活躍中の澤野氏ですが、ゲーム作品の劇伴を手掛けるのは本作が初。(ニンテンドー3DSソフト『進撃の巨人 人類最後の翼』は、あくまでアニメの劇伴を使用している & 『ゼノブレイドクロス』楽曲は「進撃の巨人」以前に手がけられているそうです。)モノリスソフトの高橋氏からの熱烈なオファーで実現したというこの組み合わせは、本作のSF的世界観とも非常にマッチしていたこともあって、多くのファンに受け入れられる結果となりました。

そして、その本作で使用された楽曲をCD4枚組にまとめたのが「XenobladeX Original Soundtrack」です。このサントラCDにはボーカル曲も含む全55曲が収録。澤野氏の楽曲によく見られる独特で難解な曲のタイトルなど、澤野色全開といった内容で、「ゲームはまだプレイしていないけど……」というファンにも是非オススメしたい1本となっています。しかし、曲のタイトルのアナグラムを読み解くと若干ネタバレを含むものもあるので、全力で楽しむなら是非『ゼノブレイドクロス』本編のメインストーリーだけでもクリアしてから本CDを聞くことをオススメしたいですね。筆者個人的なお気に入りは3枚目ラストに収録されているボーカル曲「Don't worry」。歌詞やタイトルと劇中で初めて流れる際の、とある少女の夢や悲願がシンクロしてなんとも心に来る1曲となっているのです。これは是非、ゲームで一度聞いてから改めてこのCDでゆっくり聞いてみて欲しいですね。

さて、本CDを「サントラ」として見た場合、やや不親切な所も見られます。というのも、作中で使用された曲は網羅されているのですが、一部曲は複数トラックをつなげたメドレー状になっているものがあるのです。例を挙げと、前作のサントラではフィールドの昼と夜のBGMは別々に収録されていましたが、今回は二つをつなげてひとつの曲として編集されています。「ここのフィールドの夜のBGMだけループさせて聞きたい!」といった場合、そこまでシークしないといけないので少々面倒な事に。

もっとも、これはまだ繋がりのあるシチュエーションの曲同士なのでいいのですが、中にはイベント戦で流れるアツい曲と雑魚戦で流れる通常バトルのBGMが一緒にされているものもあります。他にも、ひとつの曲として完結しているでもなく、ただ繋げただけと思われるようなものもあり、「これとこれはトラックを分けて欲しかったなあ」と思うことがちらほらと。それで『ゼノブレイドクロス』の楽曲自体の良さが失われるわけではないのですが、これを本作のサウンドトラックCDとするには、やや疑問が残る出来と言わざるを得ませんでした。

とはいえ、本作の素晴らしい楽曲達を楽しめる、『ゼノブレイドクロス』ファンのマストアイテムには違いがありませんので、是非"本編をクリアした後に"お気に入りの曲を心ゆくまで楽しんでみてください。

「XenobladeX Original Soundtrack」は発売中。価格は3,980円(税抜)です。

(C)2015 Nintendo / MONOLITHSOFT Licensed by Nintendo


■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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