タカラトミーは、タツノコプロの議決権株式の74.3%を保有する。このうち54.3%を日本テレビに譲渡する。譲渡価格は明らかにされていない。日本テレビはタツノコプロの筆頭株主となり、株式の20%を保有するタカラトミーは株主第2位にとどまる。また株主第3位のホリプロ(株式保有比率:13.5%)、第4位のプロダクションI.G(同11.2%)の変動はないとみられる。
日本テレビは、これまでもテレビアニメや映画を通じて、タツノコプロと多くの事業を行ってきた。2009年の映画『ヤッターマン』、2013年の映画『ガッチャマン』、テレビアニメ『ガッチャマンクラウズ』などだ。
日本テレビは今回の子会社について、タツノコプロが映像、キャラクターの国内外のライセンスを数多く保有することを挙げる。特に自社判断で二次展開やリメイクなどを決定できるオリジナル作品は50以上あるという。これらのリメイクやコンテンツビジネスの戦略的な活用を目指す。日本テレビのコンテンツビジネスの可能性を広げる。
日本テレビは2011年にも、老舗のアニメ製作会社マッドハウスを子会社化している。今回のタツノコプロの子会社化でグループ内に2つのアニメ製作会社を保有することになる。いままで以上に、アニメビジネスに注力することになりそうだ。
一方、タカラトミーは、2005年に当時のタカラが創業者一族よりタツノコプロ(当時竜の子プロダクション)の株式88%を取得した。同社の多角化の一環であった。その後、2013年2月にその一部をホリプロに譲渡した。
タカラトミーでは、これまでもタツノコプロのアニメやキャラクターの関連玩具を発売するなど、株式保有による一定のシナジーはあった。しかし、株式の過半数の保有でなくても、そうした関係は維持できるとの判断が働いたとみられる。むしろ、日本テレビとの連携を強化することで、タツノコプロとそのコンテンツのパワーを大きく出来るとの判断だ。
また、タカラトミーは、2013年7月にビデオゲーム関連商材の卸・中間流通大手トイズユニオンをハピネットに譲渡している。経営資源を玩具事業に集中する姿勢を強めている。こうしたタカラトミーの経営戦略の変化も、今回の決定につながったとみられる。
日本テレビ放送網
http://www.ntv.co.jp/
タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/
タツノコプロ
http://www.tatsunoko.co.jp/
編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」40周年記念!宮下あきら(魁!!男塾)、桂正和(I”s)ら伝説級作家10名によるスペシャルイラストが超豪華
-
『イナズマイレブン』「キャラクター人気投票」結果発表―数々のランキングで頂点に輝いた「五条勝」が1位に!
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
2020年にも脈打つ“ゲームブック”の息吹─「ドルアーガの塔」三部作や「送り雛」などの名作は今も現役! 平成最後の一年に珠玉の作品が登場【電子書籍編】
-
『原神』あのキービジュアルや記念イラストがデスクトップ用壁紙に! 全12種類が無料配布中
-
『真・女神転生V』“美人&美少女”悪魔のオンパレード! お預け小悪魔からチラ見せ美女までお届け【フォトレポ】
-
【特集】『ポチャカワ女子ゲームキャラ』10選
-
【コスプレ】「ラブライブ!」美女レイヤー8選 園田海未、絢瀬絵里、アナタの推しキャラは?【写真32枚】
-
『モンハン』以外の“狩りゲー”も面白い!『ワイルズ』発売前だけど現行機で遊べるハンティングアクションシリーズをまとめてみた
-
新作ストップモーションアニメ「ポケモンテイルズ ネギガナイトとピチューの冒険」2027年公開!製作は「ウォレスとグルミット」のアードマン・アニメーション




