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気になるあらすじから、本作独自の新要素まで多数公開 ─ 『俺の屍を越えてゆけ2』あの「黄川人」も登場

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、PS Vitaソフト『俺の屍を越えてゆけ2』の最新情報を公開しました。

ソニー PSV
気になるあらすじから、本作独自の新要素まで多数公開 ─ 『俺の屍を越えてゆけ2』あの「黄川人」も登場
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ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、PS Vitaソフト『俺の屍を越えてゆけ2』の最新情報を公開しました。

一族にかけられた呪いに立ち向かう子々孫々に渡る長き戦いと、それを表現した高い戦略性が大きな評判を呼び、ユーザーから絶大な支持を受けた個性的なRPG『俺の屍を越えてゆけ』の、待望されていた続編がPS Vitaにリリースされることは、既に皆さんご存じのことと思います。

前作のファンのみならず、着実に進化を果たしている本作に惹かれた新規の方も含め、多くの方から期待と関心を集めている本作が、発売年となる2014年を迎えて早々、最新情報を公開したので、こちらで紹介させていただきます。

まず発表されたのは、本作の初報アート。「拘束された謎の女性“夜鳥子(ヌエコ)”」と補足されたイラストには、拘束され、周りを骸骨が飛び回る様が描かれており、少なからず狂気めいた異様な印象を見る者に与えます。

現段階では、この“夜鳥子”が作中でどのような役割を果たすのかまだ明かされていませんが、今年初の情報公開に置いて先陣を切るこの印象的なイラストは、重要な意味を持つ可能性が少なくありません。

自由を奪われ、視界も覆われ、口も塞がれ、衣服は身体の最低限を覆う程度しか許されていない女性、“夜鳥子”と、そんな彼女を中心にして取り巻く不気味な骸骨たち。本作に纏わる重要な鍵を担うかもしれない一枚ですが、仮にそうでなかったとしても、このインパクトは忘れられそうにありません。

しかし今回の情報公開は、意味深なものばかりではなく、明らかになった点も多々あります。そのひとつが本作の「あらすじ」です。前作と同じく「世代交代」をテーマに描く点は本作が、どのような経緯でその物語を紡ぐことになったのか。気になる方は、下記をチェックしてみてください。

◆ ~あらすじ~

時は平安中期。
突如発生した大地震を皮切りに、都を天変地異が襲い次々と荒れ果てていった。

そんな中、天変地異を神の祟りと恐れた者たちの手により、帝に使える武家一族が人身御供の名の元に、一族郎党、女子供まで無実の罪で惨殺される。

無残にも川原に並べられた、一族のされこうべ。
そこへ“黄川人”(きつと)と名乗る天界の使いが現れ、一族のされこうべに問いかける。

「こんな目にあわせてくれたヤツに復讐したいよな?」

“黄川人”はさらに、一族に二つの呪いが掛けられていることを告げる。
ひとつは、常人の何倍もの速さで成長し、わずか二年ほどしか生きることが叶わない『短命(たんめい)の呪い』、もうひとつは、人との間に子を成すことができない『種絶(しゅぜつ)の呪い』。

一族は惨殺を図った者への復讐をするべく、一族に掛けられた二つの呪いを覚悟した上で“黄川人”に蘇ることを望む。復活を遂げた一族のされこうべは、それぞれに復讐への力を蓄えるべく、全国へと散っていった。
いつの日か京へと攻め上ることを胸に誓って…。

わずかな希望は『種絶の呪い』のため人間と子孫を残せない代わりに、神々と交わることで血を残せること。
二年ほどの命を神々の力を借り親から子へと繋ぎながら、一族を手に掛けた者たちへの復讐と二つの呪いからの解放という宿命に一族は立ち向かう。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

一族郎党、その全ての命を奪う人身御供。それを画策した者は誰なのか。ひとつの事実が新たな謎を呼ぶプロローグですが、復讐を果たすためにはまず力を身に着け、そして黒幕の存在を突き止めるのが、当面の目標となりそうです。

前作に引き続き、本作においても「短命の呪い」と「種絶の呪い」に縛られていることは既に明かされていましたが、PS Vitaのカメラ機能を用いた新たな要素が本作には取り入れられています。それは、プレイヤー自身の顔を取り込み、生き写しとなる一族の初代当主を作成できるという点です。

プレイヤーさながらの当主から一族は連なっていくため、その子や孫が生まれ、成長し、そしてわずか2年ほどで命を失うその姿は、いっそうの没入感を味わわせてくれることでしょう。最新携帯ハード機による新たなプレイ体験が、本作では用意されているのです。

また本作で、当主や子が選べる職業は、基本8種類。それぞれに異なる特徴を持つため、一族の能力やバランスを考えながら職業を選ぶのが、攻略の糸口と言えます。そして今回は基本8種の中から、前線を支える「剣士」と遠距離攻撃が得意な「弓使い」が発表となりました。

◆剣士

強固な防具に未を包み、前線で敵で敵を切り捨てる、攻守の要。
武士と名乗るなら「一家にひとり」が美学。

◆弓使い

敵がどこにいようと関係なく、敵一体を射る。遠距離=攻撃力弱めのイメージがあるが、その攻撃力は剣士に次ぐ。ある程度強固な防具を装備できる為、多少の攻撃にも耐えられる。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

そして、本作を彩る重要なキャラクターも正式に明かされています。一族の行く末に大きく関わり、様々な面で補佐しれくれる愛らしい少女「コーちん」と、前作ではキーパーソンとして物語に深く関わった「黄川人」が、イラストとともにその詳細を明らかとしています。

加えてこの他にも、プレイにおける基本的なサイクルや街や戦闘といった要素などのゲームの進行や、全国の一族との繋がりを楽しめる独特のシステムなど、多彩な要素も発表されているので、こちらも併せてチェックしてみてください。

◆コーちん

(声:福圓美里)
蘇った主人公一族の元に、“黄川人”が連れてくる。一見人間のように見えるが、“黄川人”が言うにはイタチらしい。
プレイヤーがゲームを進めるにあたり、各種アドバイスをくれたりと、様々な形でサポートしてくれる主要人物。
一生懸命サポートしてくれるものの、言葉遣いはかなり雑。

常に一族の側にいるということは、常に一族の死の側にいることになる。
二年ほどで訪れる一族の死を見守り続ける唯一の存在。

◆黄川人(きつと)

(声:高山みなみ)
惨殺された主人公一族の前に現れ復活へと導く。
一族のお手伝い役の“コーちん”を連れてきたのも彼。
一族のサポート役は“コーちん”に任せっぱなしだが、事あるごとに一族の前に現れ、案内をしてくれる先導役。

前作に引き続いて登場する“黄川人”だが、主人公一族を蘇らせた理由など、本作における行動目的は謎のまま。

◆ゲームの進行

■基本的なゲームサイクル
限られた時間の中、一族を育て、能力を後生に継ぎ、物語を進行させていくのがゲームの基本となる。
屋敷・街で準備を整え、鬼の巣食う迷宮へと討伐に繰り出し戦闘を重ねて 一族を強化し、前述の「交神の儀」を行い子孫を残し命を繋いでいく。
わずか二年の寿命を、いかに生きるか。
プレイヤー次第で十人十色の一族が育っていく。戦闘と成長を繰り返しつつ、自分の
一族が強くなっていく喜びを楽しんで欲しい。

■屋敷、街
主人公の一族の拠点となる屋敷と街。
屋敷では“コーちん”のアドバイスを聞きつつ、鬼の待つ迷宮へ挑む一族の装備などを整えたり、「交神の儀」によって子孫を増やしたりと様々なことが行える。
また、今まで育てた一族の家系図を眺めたり、歴代の勇士を確認するなどといった、プレイヤーの一族を愛でることも可能だ。

街では、武器屋、雑貨屋といった商店で一族の強化や迷宮の探索で必要となるアイテムを買い揃えることができるほか、神社や娯楽施設など、一見、育成や討伐と関係無いような施設も存在する。街の各種施設にも成長要素が取り入れられているなど、一族の宿命を断つ為には、街をどのように育てて行くかも重要な要素となる。一族だけでなく、プレイヤー次第で街の表情も変わっていくことだろう。

■迷宮・戦闘
屋敷と街で準備を整えたら、いよいよ鬼の巣食う迷宮へと出陣だ。
木版画のように描かれた迷宮の種類は様々。森や川辺といった自然の中から、お祭りでもしているかのような神社まで。様々な迷宮がプレイヤーを待つ。
迷宮に巣食う鬼たちと戦闘を繰り返すことで一族は成長。
成長の過程で技を習得すれば、ド派手なアクションで敵をなぎ倒せるようにもなる。
屋敷・街と迷宮を行き来しながら、個々の成長、一族全体の強化を楽しもう。

◆全国の一族との繋がり

宿命を背負った一族はあなただけではない。復活を遂げるも全国へ散っていった一族たちは、それぞれの地方で国を発展させていて、同じ呪いと闘いながら宿命を断つために力を蓄えている。物語を進めていく中で、他の一族が活動している地方へ訪れることができる。自国とは全く異なる形で発展している様を多く見ることができるだろう。

他国の各施設では、自国にはない武具や道具を買うことができ、他国の迷宮では、まだ見ぬ鬼に遭遇し、知らない宝を手に入れることができる。他の一族と協力することが、自分の一族を強化する近道になる。本作では、同じ呪いを受けている一族たちが交流することで、別の楽しみが生まれるのだ。

さらにこれらは、一人でもリアルなプレイヤー同士でも楽しめるようになっている。プレイヤー同士が「親戚付き合い」をするような感覚で、お互いのプレイ状況を確認して違いを楽しむことができるのだ。

■他国遠征による一族強化の楽しみ
プレイヤーは他国へ遠征することができる。他国では、街の発展の仕方や表情もがらりと変わり、購入できる武器などにも特色が出る。また、拠点を取り巻く環境にも違いが現れる。
出現している迷宮の違い、自国だけでは手に入りにくい宝が入手できるなど、千差万別の違いを楽しみつつ、一族のさらなる繁栄を図ることができる。

■同じ呪いを受けたもの同士の魂が交わる時、新たな生命を宿す「結魂(けっこん)」
呪われた一族同士の魂を交わせ、新たな生命を誕生させる「結魂(けっこん)」 。
お互いの一族の血脈が交わることで、相手の一族の素質や容姿を受け継ぐ。
「結魂」はリアルなプレイヤー同士でも行うことができる。
同じ宿命に立ち向かう一族同士の間に生まれた子供は、思い入れが実感としてより強くなるだろう。

■「確かに生きていた」という一族の証を残し、様々な形で派生していく『俺屍2』
ゲーム内では、わずか二年ほどで死期を向かえる一族の生きていた証をゲーム外へ残す仕掛けが施されている。
かっこいい・かわいい子供が生まれた時、鬼を倒した決定的瞬間などの場面は自動で写真に残せ(自動で撮影する場面のカスタマイズも可能)、シームレスにSNSに投稿し披露しよう。一族の歴史をオンライン上に残すことで、他のプレイヤーとのコミュニケーションにもつながるだろう。

また、一族キャラクターや特殊武具のデータをQRコードに残し、あらゆるメディアに貼ることでそのデータはずっと残っていき、PS Vitaのカメラで読み込むことで他のプレイヤーにデータが継承される。プレイヤーが辿った一族の轍は、リアルタイムでプレイしているユーザーへ、はたまた時を越えて未来でプレイするユーザーまでも届けることができるのだ。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

前作のシステムを基本的に踏襲しつつも、カメラ機能やオフラインでの他の一族とのつながりやオンラインプレイといったPS Vitaならではの新たな要素も加わり、堂々とした正統進化作といえる『俺の屍を越えてゆけ2』。新たな物語に関わる黄川人の存在など、ファンならばいっそう楽しめそうな仕掛けも用意されており、本作への興味は増すばかりと言えるでしょう。新たに届くであろう、更なる続報に期待が高まるばかりです。

『俺の屍を越えてゆけ2』は2014年夏発売予定。PS Vita TVにも対応しており、価格は未定です。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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