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【ガチレポ!】第33回 個性派タイトル『ドラッグ オン ドラグーン3』を紹介―謎めいたストーリーに思いを馳せる、ダークファンタジーARPG

あけましておめでとうございます、2014年最初のガチレポ!の時間になりました。今回紹介するのは、スクウェア・エニックス発売の『ドラッグオンドラグーン3』。マルチバッドエンドとの悪名も高い、カルト的人気シリーズの最新作となる本作の魅力と紹介してみたいと思います。

ソニー PS3
片目に花が突き刺さった姿が印象的なゼロ。ミハイルは立派なドラゴンに見えるが・・・⇒
  • 片目に花が突き刺さった姿が印象的なゼロ。ミハイルは立派なドラゴンに見えるが・・・⇒
  • ビックリしてお漏らししてしまうような子供ドラゴン。とっても可愛い
  • なぜか股間を抑える使徒デカート。ドMな妄想で元気になる紳士
  • 見た目はイケメンな使徒セント。喋り方が非常にうっとうしいのが珠にキズ
  • 敵の数は多め。大型の敵もガンガン登場し、行く手を阻んでくる
  • 武器は4種。格闘装具(ナックル)は一体一で威力を発揮する使いやすい武器だ
  • 戦輪は広範囲の敵を攻撃できる。その分威力は低く、動きも遅めだ
  • ジャストガードでカウンター攻撃が可能に。狙って使えるとなかなか強い
あけましておめでとうございます、2014年最初のガチレポ!の時間になりました。今回紹介するのは、スクウェア・エニックス発売の『ドラッグオンドラグーン3』。マルチバッドエンドとの悪名も高い、カルト的人気シリーズの最新作となる本作の魅力と紹介してみたいと思います。

◆意外にコミカル!謎めいたキャラと世界観


ウタウタイと呼ばれる絶大な力をもった6人の姉妹。その長女であり、性に開放的で乱暴者のゼロが本作の主人公。ピュアな心の幼いドラゴン・ミハイルをパートナーに、他のウタウタイたちを皆殺しにし、彼女らの性のはけ口である男性・使徒を奪いながら旅を続けていくことになります。

どこを向いても救いがない、鬱な気分全開のダークファンタジー……と思いきや、今回は意外なほどにコミカル路線なのに驚きです。メインストーリーのダークな路線は保ちつつも、ギャグアニメ的なお約束の(ある意味サムい)展開でクスッとしたり、性に開放的な主人公と妙な性癖をもつ使徒らとの「夜の営み」ぶっちゃけトークなど、これまでは見られなかった会話シーンが見ものです。正直、この雰囲気は独特なものがあるため、シリーズファン、未経験者関係なく人を選びそうではありますが、妄想の余地を大いに残したミステリアスなストーリー展開には少なからず先が気になってしまうハズ。

キャラクターは個性派ぞろいで、ゼロとミハイルの周りにはドSで頭もキレる美少年、ドMで妄想力に長けた紳士、夜のエンジョイに全てをかける爺さん、ウザすぎる口調が残念なイケメンなど変なメンツが勢ぞろい。個人的には、何よりも子供ドラゴンのミハイルが可愛くて仕方ありませんでした。予想を大きく上回る幼児っぷりで、純真無垢という言葉がピッタリ。怒られてお漏らししてしまったり、お尻をピッタリ地面につけて座ったり、両手(?)を広げてドタバタと騒がしく走ったりと無邪気な動作がたまらなくキュートで、ゲームを進める上での最高の癒しになってくれました。


◆楽しみが異なる3つの戦闘シーン


ゲームはステージクリア制のアクションRPG。主人公ゼロを操作する「地上戦」とドラゴンに乗って地上の敵と戦う「地上決戦」、ドラゴンに乗って上空の敵と戦う「上空戦」の3つがあります。

基本はオーソドックスな地上戦で、アクションゲームといってもボタン連打である程度戦えるため臆することはありません。レベルの概念もあるため、ツライと思えば簡単なステージを繰り返し遊んでレベルを上げるのもいいですし、コンティニューした回数に応じて敵の攻撃が弱くなっていく救済措置も用意されていて、比較的間口は広い印象です。もう少しガッツリ楽しみたい人向けには、いつでも実行できるシームレスな武器チェンジや、ギリギリでガードすれば有利になるカウンター攻撃、空中回避などもアリ。こうした動作は連続攻撃中に組み込めるので、攻撃を組み立てていくテクニカルな面白さも味わうことができます。

変わって地上決戦ではドラゴンの圧倒的な力をもって弱者を踏みにじる、背徳的な爽快感が気持ちいい!炎を吐いて走り回り、クルッと尻尾を振り回せば大抵の敵は吹っ飛んでいってしまいます。地上決戦時に発生するボス戦は迫力もGood。そして上空戦では奥スクロール型のシューティングゲーム仕様に。画面奥から次々現れる敵を片っ端から撃ち落としていく、他と異なるアーケードライクなプレイ感覚が楽しめます。

なお、どのモードでも攻撃などで多くの返り血を浴びればゲージがたまって「ウタウタイモード」が発動可能になります。無敵状態のまま猛烈なスピードと攻撃力を発揮する上、ロックオンした敵まで一瞬でワープできるオマケつき!規格外の性能のワリにゲージのたまりは早く、中ボスであってもウタウタイモード1発で討伐出来る事もあるほど。積極的に狙えば爽快感もアップします。

主人公は剣や槍など4種ある武器を扱え、これらは金色の宝箱や購入などで入手可能。数は膨大で、同じ種類でも武器によってコンボの繋がりやSP攻撃が違っているので、お気に入りの1本を見つけるのも楽しいです。また、シリーズお馴染みのウェポンストーリーも健在。武器に秘められたお話や、世界観を知る手掛かりとなる情報、全く関係ない小話などが記された「読み物」で、素材とお金を払って武器を強化していけば、話の続きを読めるようになります。これが読みたいがためにヤリコミプレイしてしまう人も多いハズ。


◆気になるところはあるが、独特のストーリーが魅力的


難易度は最初こそ簡単ですが、最後に近づくにつれてかなりキツめのバランスになります。同時に出現する敵の数が総じて多いためバサバサなぎ倒していくタイプかと思いきや、比較的1体1体がカタく、後半は鋼体持ちで怯まない敵キャラも増えてきます。アクションに自信がない人は武器強化とレベル上げをしつつ、安全重視のヒット&アウェイで難しさを抑えることができますので、行き詰った時は試してみてください。

サブクエストが単純なお金稼ぎ手段になってしまっている点や、進行に支障はないがやはり目に付く細かなバグ、フラストレーションが溜まる一部のカメラアングルなど気になる点が多いのは確かですが、謎めいたストーリーにアレコレと思いを巡らせつつ楽しみたい人にはオススメできるかと思います。さらに本作では、1度エンディングを見たあとも、引き続きプレイし続ければ2つめのエンディング、3つめのエンディング、と次々ストーリーが展開していきます。これら全てを見ることではじめて、物語の核心にたどり着くことができるので、ぜひじっくりと遊び進めてみてください。



★こんな人にプッシュ★
・謎めいたお話に妄想を膨らませたい人
・コツコツ進めていきたい人
・アクションが好きな人

★その他備考★
・戦闘中のかけあいが楽しい

『ドラッグオンドラグーン3』はPS3を対象に現在好評発売中。価格は通常版が7,980円(税込)です。

(C) 2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
Character Design : Kimihiko Fujisaka.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。おもらしドラゴンに首ったけ。
ゲームは雑食で、国産から海外、RPGからFPSまでなんでも遊ぶ、食い散らかし系です。とりあえず、ゲームができればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
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