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【そそれぽ】第84回:指が22年前を覚えている!懐かしくも新しい『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第84回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
この手応えと雰囲気は紛れもなく『神トラ』の続編!
  • この手応えと雰囲気は紛れもなく『神トラ』の続編!
  • 壁画にされた「リンク」だが・・・
  • 偶然自由に壁に出入りする能力を身につけてしまう!
  • 壁の出入りを利用した謎解きも多数登場
  • マスターソードを手にして悪に立ち向かう、それが『ゼルダの伝説』!
  • この兵士むっちゃ懐かしい・・・!
  • 何やら悪いことを企んでいる「ユガ」
  • 「ハイラル」と「ロウラル」2つの世界を行き来せよ
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第84回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

2014年です。あけましておめでとうございます。本年もインサイドならびに【そそれぽ】をどうぞよろしくお願い致します。と、挨拶もそこそこに・・・。前回は、Wii U『スーパーマリオ 3Dワールド』をお伝えしましたが、【そそれぽ】史上あり得ない豪華タイトルの連続で2014年の幕開けを飾ろうと思います。

というわけで、今回プレイするのは任天堂のニンテンドー3DSソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』です。

初代『神トラ』が発売されたのは小学生の頃でした。「出る出る♪ゼルダの伝説♪」とみんなが真似して口ずさみ、早解きなども競い合ったものです。リアルタイムに、ファミコンもニンテンドー64も持っていなかった筆者にとっては、『ゼルダ』=『神トラ』と言っても過言ではなく、今でも筆者の中では間違いなくベストオブゼルダと言える1本です。そんな初代『神トラ』。クラスの友達の兄がテレビ番組「スーパーマリオクラブ」のクイズのコーナーに出演して「ハイラル!」と答えて正解していたのも、もう20年以上前なんですね・・・(実話・遠い目)。

しかし!

22年の時を越えて、まさかの続編が登場ですよ!「出る出る♪ゼルダの伝説♪」とスチャダラパーのCMソングのラップは当時よりもむしろパワーアップ。これ聴くだけでわりと本気で泣きそうで、YouTubeを無限リピート(笑)。もちろん肝心のゲームの内容、グラフィックも謎解きもシステムもパワーアップしてます。

『ゼルダ』=『神トラ』な筆者にとって、22年振りの続編となる『神トラ2』がどんな作品に仕上がっているのか本当に楽しみです。それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS本体画面を撮影したものです。


◆『神トラ2』の基本をおさらい



■初代『神トラ』が伝説として語り継がれる世界が舞台
1991年に発売されたスーパーファミコンソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』で描かれた冒険が伝説として語り継がれる世界が舞台となっている本作。初代『神トラ』をプレイした人にはどこか見覚えのある風景や仕掛けも沢山散りばめられており、懐かしさを感じる場面も多いです。とは言え、世界観は初代と共有しているものの「完全新作」として独立して楽しめる内容なので、初代『神トラ』未プレイの人もご安心あれ。

■壁画になる新アクション
これまでの2D『ゼルダ』にはなかった新アクションとして壁画になって壁を移動するアクションが登場しました。足場のない空中を壁伝いに移動したり、細い隙間を移動したりと、このアクションを使った謎解きも多数登場します。新アクションですが、本作においては最も基本的なアクションとして位置づけられているので、物語をある程度進めれば、アイテムの使用などもなく、壁に向かってAボタンで簡単に壁画になれちゃいます。

■これって出てる?引っ込んでる?どっちもYES!3DS!
ニンテンドー3DSの立体視を意識した「見下ろし視点の2Dアクション」ならではの立体感を味わえる場面や、立体的に感じた方が攻略がスムーズな場面が登場します。しかし「立体視必須」というわけではないので、好みでON/OFFを切り替えて楽しめます。筆者の場合は「ここぞ!」という場面で3DをONにしてプレイしました。


◆初代『神トラ』好きの筆者の視点



■指が感じる手応えは20年前のまま
敵を相手に溜めながら下がり、引き付けて「回転斬り」を繰り出したり、あのときの指の感覚がそのまま出てしまう印象。必ずしもそれが全て役に立つかはさておき、身体が勝手に「これは神々のトライフォースだ!」と反応して、スムーズにプレイに入ることができました。

■あのときの面影
舞台が初代『神トラ』と同じ「ハイラル」と、その表裏一体の世界の「ロウラル」なので、初代でプレイしたときの記憶や場所の位置は十分役に立ちます。ただし「久しぶりに帰った地元」という感じで、面影を残しつつも「ここにこんな道ができてる!」とか、「ここにこんなお店ができてる!」といった新鮮な発見にも多数出会うことになります。

■矢も爆弾も魔法も「がんばりゲージ」に集約
本作には、矢の本数や爆弾の数、魔法のゲージなどの概念が存在せず、その代わりにそれらがすべて「がんばりゲージ」に集約されています。「がんばりゲージ」は、使用しなければ一定時間で徐々に回復するので、やや『ゼルダ』シリーズならではのタイトなシビアさが薄れているようにも感じます。ただし「アイテムの使用=がんばり消費」というシンプルな構造は非常に分かりやすく、また闇雲に連続でアイテムを使用すればすぐにゲージが底を尽きてしまうので、決して難易度が大きく下がっているわけではありません。賛否が分かれそうな部分です。


◆『神トラ2』の気になるポイント



■どのダンジョンから攻略してもOK
「ラヴィオ」からアイテムを借りる(あるいは買う)ことで、好きなときに好きなアイテムを手にすることができます。従来の『ゼルダ』シリーズの場合は、ダンジョンにおいて、次のダンジョンへ進むために必要となる新たなアイテムを入手するケースが多く、一見自由度が高そうで、実はある程度決まった攻略の手順を踏まなければなりませんでした。本作の場合、その手順がほぼなくなっているので、本当に好みで攻略の順番を決めることができます。


■謎解きの難易度は「中の中」
『ゼルダ』シリーズと言えば、謎解きアクションアドベンチャーゲームの金字塔とも言えるタイトルですが、本作の謎解きは、押さえるところは押さえ、考えるところは考え、シリーズ全体で言えば「中の中」といったところ。筆者は「ロウラル」のとあるダンジョンで、一回行き詰まりましたが、気分転換にほかのダンジョンをひとつクリアして、戻ってきて再挑戦したら「こういうことだったか~」と案外あっさりと先へ進むことができました。このあたりは、上記のダンジョン攻略の順番が自由になった恩恵です。アクションの難易度についてもそれほど難しくないと思うので「中の中」といったところ。


■ボタンにアイテムセットなどタッチパネルが便利
YボタンとXボタンに、それぞれ使用したいアイテムをセットすることができます。2つセットできるというのがミソで、自分好みにセットすれば敵を相手に上手く立ちまわることもできるし、ダンジョン攻略向けにセットすればスムーズに奥へと進みやすくなります。

また、アイテムのセットを含んでタッチパネルが非常に便利にできていて、必要な情報の表示はもちろん、ボタンがわりにタッチして地図の表示方法を変えたり、「ベル」アイコンタッチで「アイリン」を呼び出して場所移動したりと、指の動きもスムーズでした。


■携帯機にしてはセーブがちょっと面倒くさい
「ハイラル」「ロウラル」ともに各地に「風見鶏」が設置されており、それに触れることでセーブができます。(上記「ベル」を使った場所移動の移動先も各地の「風見鶏」です。)しかし、途中セーブや中断セーブ機能がなく、ダンジョンの攻略途中でも、ゲームを終了するためにはダンジョンの外に一旦出なくてはなりません。このあたりが、携帯機にしてはやや不便かなと思いました。

ただし救済措置として、各ダンジョンをある程度進行すると入り口付近へのワープポイントが必ず出現し、深部と入口付近が行き来し易くなります。それでも、せめて中断セーブは機能として欲しかったです。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



◆総評


初代『神トラ』ファンも納得の完成度と懐かしさ!
難しい印象を持たれがちな『ゼルダ』デビューにもオススメの1本!


グラフィックが3Dになっていたので、もっと全く新しいものに生まれ変わっているのかと思っていましたが、見た目こそ3Dでも、風景も、遊び心地も、音楽も、作品に漂う雰囲気も、紛れも無く『神々のトライフォース』の続編でした。初代『神トラ』好きの筆者としては本当に感動するばかり。とは言え、完全に独立したストーリーになっているので、初代『神トラ』はおろか『ゼルダ』シリーズ未経験で本作だけをプレイしても全く問題なし。逆にこれをきっかけに初代『神トラ』や『ゼルダ』シリーズをプレイしてみても良いかもしれません。

アイテムのレンタル(買い取り)によるダンジョン攻略順の撤廃や、矢や爆弾や魔法の使用が「がんばりゲージ」集約されるなど、新たな試みも多数盛り込まれていますが、それらについて、筆者は全体的に好感触で、これまでプレイしてきた『ゼルダ』シリーズの中で最も快適にプレイできたのではないかと感じました。その分、謎解きの難易度が下がっているとも感じませんでしたし、「もっと四苦八苦するのがゼルダだろ!」という方は、クリア後も楽しめるやりこみ要素などが多数用意されているのでご安心あれ。地味ですがすれちがい通信による「シャドウリンク」との対戦も楽しいです。

壁画になって壁を移動するシステムについては、小難しくなりそうで、正直プレイする前の紹介映像などではあまり好感を持っていませんでした。しかし、実際にやってみると、ゲームに、システムとしてもストーリーとしてもすごく馴染んでいて、小難しくなるどころか、より自由に謎解きを考えられるようになったという印象です。ただし、ストーリーに大きく関係している都合上、このシステムは今後も本作だけのものになるかもしれませんね。

【こんな人にオススメ】
・初代『神トラ』が特に好きな人
・『ゼルダの伝説』シリーズが好きな人
・『ゼルダ』に興味を持っていたけど、これまで未プレイの人
・1人でじっくりやり込みたい人

結局のところ、「ネコ目」にならくても、見下ろしタイプの『ゼルダ』、まだまだイケるじゃん!!!というのが感想です。ファミコン(ディスクシステム)の初代『ゼルダの伝説』やゲームボーイの『夢を見る島』、スーパーファミコンの『神々のトライフォース』など、その方向性の『ゼルダ』にまだまだ期待したくなる素晴らしい1本でした。『神トラ』のシリーズ化までは言わないけど、ぜひ見下ろしの『ゼルダ』は今後も新作が出てほしいなぁと期待したいと思います。

最後はやっぱり、購入のきっかけにもなったこの動画お別れしましょう!


YouTube 動画URL:http://youtu.be/PweHhaUC8GY


【そそれぽ】第84回、いかがでしたでしょうか?今年もいろいろなゲームのプレイレポートをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします!次回もどうぞお楽しみに!


『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』は好評発売中。価格はパッケージ版・ダウンロード版が4,800円(税込)、「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 パック」が22,800円(税込)です。

(C)2013 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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