戦争を題材としたゲームに対する否定的な意見はこれまで多く耳にしてきましたが、ICRCの提言はそのどれとも異なるもので、「現実の世界で適用される武力行使に関するルールは、リアルな戦場シーンを描写したビデオゲームに対しても適用されるべき」といったものでした。
つまりこれは、たとえゲームの中でも誰彼かまわず殺してしまうことは重大な違反行為で戦争犯罪にあたるため、国際人道法に基づいて罰するべきだという主張です。ストーリーに国際人道法を盛り込み、戦争犯罪を犯したプレイヤーには「賞賛」ではなく、ゲームの中でなんらかのペナルティを与えるべきだとICRCは考えており、具体的な例として、尋問の際の拷問や一般市民への意図的な攻撃、捕虜や負傷者の殺害、医療従事者や施設・車輌(救急車等)への攻撃などの描写、戦場にいる者であれば誰でも殺害していいというようなシナリオをあげ、これらはすべて国際人道法に違反しているとしています。
しかし、戦争犯罪の描写自体を禁じることは現実的ではなく、また、違法行為は実際の戦場でも起きているのでゲームに取り込むことにも意味があり、プレイヤーにはゲームを通じ戦場で許されていることと許されないことを学んで欲しいということです。
なお、ICRCがあげている「戦争のリアリティーを追求したゲーム」の中には空想の世界が舞台になるファンタジーやSF物は含まれておらず、あくまでも現実の戦争をモデルにしたリアリティのあるゲームのみが対象です。つまり、『バトルフィールド』や『コールオブデューティ』シリーズのようなタイトルが対象で、『Halo』などはこれにはあたらないと考えられます。
なお、全文がICRCのサイトで公開されていますので、ぜひこちらもご一読ください。
赤十字国際委員会(ICRC): 戦争のリアリティーを追求したゲームに関するQ&A
http://www.jrc.or.jp/ICRC/news/663.html
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