一見すると人・人・人だらけに見えるチャイナジョイ会場。しかし、実際はそこかしこで実施されるステージイベントや、コンパニオンの即席撮影会で大量の来場者が移動し、肝心のゲーム試遊台はスカスカというブースも少なくありません。そんな中で終始、一貫して試遊台が埋まっていたのがSnail Gamesです。本年度は武侠モノの『九陰真経オンライン』と、新発表となったスチームパンクものの『黒金』という、二つのMMORPGに絞り込んで硬派に出展。特に『黒丸』はゲーム中に登場するロボットやオートバイの実物大モックアップを会場に展示し、異彩を放っていました。『黒丸』の舞台は蒸気機関レベルのテクノロジーですが、なぜか巨大な工場が点在し、全長3メートルくらいのロボットや、鳥のように羽ばたいて空を飛ぶ乗り物などが登場する、いわゆるスチームパンク風の世界です。一方では魔法世界も存在し、機械文明VS魔法文明という対決がゲームの大きな柱となっています。筆者がトライアルしたのは機械文明側。ライフルを構えた女性キャラクターを操作しながらフィールドを移動し、マップ上でクエストの行き先を確認しながら、お使い任務(表示は中文なので意味はわかりませんが)を進めていきます。もっとも、早々にクエストに行き詰まったので、世界を自由に探索しながら敵キャラクターをバスバスと射撃。移動はおなじみのWASDキー+マウス操作で行い、左右に二回連続押しで横っ飛びもできます。射撃は数字キーで行い、キーによってさまざまな特殊攻撃が繰り出せる仕組み。決してアクション性が高い仕様ではありませんが、比較的ストレスなく操作ができました。また本作の大きな特徴として、ロボットに乗り込んで攻撃を繰り出せる点があります。ロボットに近づいてクリックすると、画面がコクピットビューになり、のしのし移動可能。マウスの左クリックでガトリングガン、右クリックでランチャーが繰り出せました。他に竜のような生物に乗って空を飛んだり、オートバイに乗って疾走したり、といった具合にさまざまなビーグル(的キャラクター)も登場するようです。残念ながら魔法文明のプレイヤーと直接殴り合う、といったところまで体験できませんでしたが、なにより世界観のユニークさに心引かれるタイトルでした。公式サイトでも情報が少なく、まさにこれからリリースといった形ですが、気鋭の大型MMORPGとして注目したいところです。
【China Joy 2013】次世代機に向けて覚悟完了!? バーチャスに聞く中国からみた日本のゲーム業界 2013.8.27 Tue 14:21 中国・上海を中心に世界中のゲーム企業からオフショア開発を受…