人生にゲームをプラスするメディア

【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ

2010年の東京ゲームショウ。カプコンの発表会で、リブート作『DmC Devil May Cry』の生まれ変わったダンテの姿が披露されると、シリーズファンからは反発の声があがり、大きな波紋を呼びました。

ソニー PS3
【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
  • 【GDC 2013】ビジュアル系ではなくクールウェスタン-Ninja Theoryが語った『DmC』ダンテのデザインアプローチ
2010年の東京ゲームショウ。カプコンの発表会で、リブート作『DmC Devil May Cry』の生まれ変わったダンテの姿が披露されると、シリーズファンからは反発の声があがり、大きな波紋を呼びました。

ゲームは今年1月にリリースされ、結果的に評判・セールスともに成功を収めた形ですが、新ダンテのデザインを手がけた仕掛け人とも言える、英国スタジオNinja TheoryのアートディレクターAlessandro "Talexi" Taini氏が、GDC 2013のセッションでそのアプローチやインスピレーションの真相を明かしました。

まずは、主人公ダンテのキャラクターデザインです。日本で作られ、既にファンに定着しているデザインをどう作り変えるのか。これはNinja Theoryにとって大きな挑戦だったと言います。最初の試みは、日本独自の“ビジュアル系”デザインを破壊すること。新たにイメージしたのは“クールな西洋”のキャラクターコンセプトです。

もうひとつは、アニメや漫画のヒーロー的な位置づけではなく、現実味があり、ストーリーに説得力が出るような身近な雰囲気にするということ。Taini氏は『DmC』のダンテを“Normal Guy(普通のヤツ)”と表現。それでいて、ひと目でダンテと分かるようにしなければなりません。

Ninja Theoryのデザインチームはダンテのコンセプトを何度も何度も描き直し試行錯誤を重ねます。映画『パフューム ある人殺しの物語』や『クロニクル』、テレビシリーズ『デクスター ~警察官は殺人鬼r』などがインスピレーションになり、“Rebellion(反逆児)”というテーマで最終的なダンテのイメージが固まったそうです。

世界観やステージのデザインアプローチについても語られました。Ninja Theoryは、過去の『デビルメイクライ』シリーズを見て、「なぜステージ上に誰もいなくて空っぽなのだろう」と疑問に思い、ステージ上にNPCの人ごみを配置しようと提案。これはリソース的な問題でカプコンに却下されてしまったそうですが、そこから生まれたアイデアが別世界“リンボ”です。

カプコンからはスクリーンショットだけでデビルメイクライと分かるようにしてほしいと要望があったため、ステージデザインは前作を踏襲したヨーロッパ風のゴシック建築様式に。ステージごとに色調が全く異なる大胆なカラースクリプト、シュールレアリスムを取り入れた地獄の風景も特徴です。ステージ環境がダイナミックに変形する“Malice(マリス)”の演出は、「エピックな瞬間を見せたかったから」とTaini氏。

講演のラストには、3年間(と3分)に及んだ『DmC』の開発を振り返るプロモーション映像が上映。『Heavenly Sword』、『Enslaved』、そして今回のリブートで着実なステップを踏んだニンジャたちの次なる動きに注目です。
《谷理央》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

    PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

  2. 『かまいたちの夜』の舞台となったペンションに宿泊…!あの名シーンを妻と再現してきた【ネタバレ注意】

    『かまいたちの夜』の舞台となったペンションに宿泊…!あの名シーンを妻と再現してきた【ネタバレ注意】

  3. 『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた

    『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた

  4. 『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート

  5. 『閃乱カグラ PBS』35分に及ぶゲームプレイ映像―相手をビショビショのズブ濡れにしろ!

  6. 『バイオハザード ヴィレッジ』の隠し武器はトンデモだらけ!これらヤバい武器の魅力を語らせてくれ【ネタバレ注意】【UPDATE】

  7. 『DOA Xtreme 3』自由に着せ替え/グラビア撮影できるモードの詳細解禁!日焼け度合いを調節したり、スカートをめくることも

  8. PS5の“クリエイトボタン”では何ができる?よりスムーズになった機能を体験

  9. ザックリと説明する『DEATH STRANDING』─「結局どういうゲームなの?」と購入を悩んでいるあなたに届ける、魅力と特徴まとめ

  10. 密着、名もなき配達人たち―『DEATH STRANDING』のNPCポーターたちに同行してみる

アクセスランキングをもっと見る