登壇したのはUnity Japanでリージョナルディレクター/プロダクトエヴァンジェリストを務める大前広樹氏。まず大前氏は日本におけるUnityについて概説。日本におけるUnityは過去2年間で50倍に成長し、世界でも2番目の市場となっています。サイバーコネクトツーの『ギルティドラゴン』、KONAMIの『METAL GEAR SOLID: SOCIAL OPS』などスマートフォンの大型タイトルにも続々採用、利用は600社以上に広がっているということです。
さて、「Unity 4 for Wii U」は任天堂とUnityの戦略的パートナーシップに基づき、任天堂とのライセンス契約を結んだデベロッパーであれば、無料で提供され、ゲームの発売時にもライセンス料の支払い等が不要です。Wii Uバージョンは、「Unty 4」で提供される機能を基本的にサポートしていて、今後登場する機能もフォローしていきます。Wii U GamePadでの描画にも対応し、他のプラットフォームと同様にワンクリックでWii U向けのビルドが可能です。
会場では「Unity 4 for Wii U」の実機を使ったデモも行われました。画面は「Unity 4」と変わるところがなく、ビルドターゲットをWii Uに変更するだけでWii U用のバイナリが生成されます。開発機とネットワークで接続されていれば、ビルドから実行まで即座に行えますが、会場ではデータをSDカードでやりとりしてWii Uの実施での動作が行われました。Unityのサンプルゲームにカメラを追加し、その映像をWii U GamePadの液晶画面で出力するように設定。ビルドするだけで簡単にWii Uで動作させることができました。「Unity 4 for Wii U」で生成されたビルドは任天堂の開発ガイドラインに沿うようになっていて、最適化する手間も省けます。
「Unity 4 for Wii U」では描画をWii U GamePadから行えるなど現状では一部の機能のみのサポートですが、Wii Uのネイティブ機能についてはUnityのネイティブプラグインを使うことによって対応が可能です。例えばフレンドリストの取得、Miiverseの情報取得や投稿などです。こうしたネイティブプラグインはUnityとしてもサンプルを提供するなどハードルを下げる努力をしていくとのこと。
「Unity 4 for Wii U」は26日からβ版が提供開始され、5月からは正式版が提供開始される予定。セッションの後半では任天堂の島田氏から本製品に関する詳細が紹介されました。
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