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恋愛ゲームレーベル「epicaria」が目指す「業界の革新」とは?

ソーシャルゲームを手掛けるmore gamesと日本テレビの系列会社であるフォアキャスト・コミュニケーションズが共同で設立した恋愛シミュレーションゲームレーベル「epicaria」。

ゲームビジネス 市場
more games代表取締役社長 田中昌明氏
  • more games代表取締役社長 田中昌明氏
  • 「epicaria」ブランドプロデューサー 青木良氏
  • 恋愛ゲームレーベル「epicaria」が目指す「業界の革新」とは?
  • 恋愛ゲームレーベル「epicaria」が目指す「業界の革新」とは?
  • 第一弾の『肉食男子に恋をする』
  • epicariaのロゴ
ソーシャルゲームを手掛けるmore gamesと日本テレビの系列会社であるフォアキャスト・コミュニケーションズが共同で設立した恋愛シミュレーションゲームレーベル「epicaria」。本レーベルの第一弾となるタイトル『肉食男子に恋をする』が、いよいよサービスインを迎えました。

このタイトルは、一見気弱な「草食系男子」が香水によって強気な「肉食系男子」に変わり、主人公を翻弄するという女性向けの恋愛ゲームです。個性溢れる4人のキャラクターとの、ドラマチックな恋愛を楽しむことができるソーシャルゲームで、豪華声優陣が声を担当するドラマCDの展開も決定しています。

今回は、more games代表取締役社長の田中昌明氏と、「epicaria」ブランドプロデューサーを務める青木良氏にインタビューを行い、今回リリースされた『肉食男子に恋をする』、そして「epicaria」というブランドの戦略や今後の展開などを聞くことができました。

―――まず、「epicaria」という新ブランドを立ち上げた理由を教えていただけますか?

田中氏:ソーシャルプラットフォームにおける恋愛ゲームを我々の力で牽引し、このジャンルをもう一段階上のステップに押し上げたいと考えています。そのためには、ゲームをリリースするだけでなく、メディアミックスという形でより多くのユーザーに触れてもらう必要がある。そのために、新ブランドを立ち上げました。

青木氏:ゲームを一本作るだけでは、業界を変えることはできません。だったら、新ブランドという形で、一本だけでなく継続的にリリースしていくべきだと考えています。そのために、「epicaria」というブランドが必要なのです。

―――お二人の、「epicaria」における役割は何ですか?

田中氏: more gamesはゲームメーカーとしての立ち位置です。

青木氏:まず一つに、メディアミックスを展開するという役割があります。僕はこれまでに日本テレビ系列の番組を手掛けたり、いろいろなコンテンツのメディアミックスを仕掛けたりしてきました。今回はブランドプロデューサーとしての立場ですね。コンテンツの中身が伴わないとメディアミックスは難しいので、クオリティーのチェックなどもしています。

―――おふたりが手を組んだ、そのきっかけは何だったのでしょうか。

田中氏:最初に青木さんと知り合ったのは「epicaria」とは違う仕事だったんですが、その仕事は結局流れてしまいまして。その時にいろいろとお話をさせていただきました。

青木氏:最初に食事をした時に、田中さんが「業界を変えたい!」という憂いを言ったんですよ。僕は新しいことを仕掛けるのが好きなので、その憂いを聞いて、なんとかしようと思いました。

―――「業界を変えたい」というお話がありましたが、お二人に今の乙女ゲームというジャンルはどう映っていますか?

青木氏:いくつかプレイしましたが、粗製乱造が目立つという印象です。シナリオとイラストがあるだけで、世界観を感じない。エンターテイメントとしての完成度は、低いと言わざるを得ません。

田中氏:恋愛ゲームというのは、非常に参入しやすいジャンルだと思うので、それだけに、クオリティーが低い作品も出てきてしまいやすいのでしょうね。

―――では、どのようなゲームで業界を変えていくのでしょうか。

田中氏:テキストと絵を乗せるだけではない、新しい演出やゲーム性を盛り込むことが可能になると思います。

青木氏:メディアミックスを前提としているので、まずはアニメや映画にしても耐えうるクオリティーの作品を作らないといけないですね。今世の中に出ている作品のほとんどは、シナリオの深みがないため、2時間の映画、あるいは30分のアニメにするのは無理だと思います。後はやはり、見たこともない作品を作りたいという思いはありますね。

―――「epicaria」の第一弾となる『肉食男子に恋をする』はどのようなゲームですか。

田中氏:シンプルでストレートな現代劇です。「epicaria」というブランド名が抽象的なイメージなので、最初のタイトルは男らしい男性とストレートな恋愛を楽しめる作品を目指しました。特徴として、キャラクターが「草食モード」と「肉食モード」というふたつの人格を持っているので、そのギャップにキュンキュンしてもらえるものになっています(笑)

青木氏:ストレートとはいっても、シナリオはしっかり作っています。ゲームで描かれるところだけではなく、直接は描かれないところまで作り込むことで、キャラクターの整合性を持たせています。

田中氏:キャラクターデザインにもかなり力を入れていますし、シーンやカットもこれまでの一般的なソーシャル乙女ゲームの倍近いバリエーションがあります。

―――『肉食男子に恋をする』は、ドラマCDも展開されると伺っています。

田中氏:はい。今回は、木村良平さん、鳥海浩輔さん、櫻井孝宏さん、平川大輔さんという豪華なキャスト陣にご出演いただきました。ドラマCDにインタビューが入っているんですが、草食男子と肉食男子の切り替え部分が声優さんによってアプローチが違うのが面白かったです。「別人だと思って演じた」という方もいれば、「あくまで同じ人物の違った一面」と捉える方もいました。ぜひ、聞いていただければと思います。

―――『肉食男子に恋をする』に続く第二弾、第三弾の構想はすでにあるのでしょうか。

田中氏:はい。すでにプロジェクトは進行しています。第二弾のリリースは、春からゴールデンウィークくらいになるでしょうか。

青木氏:『肉食男子に恋をする』も素晴らしい出来に仕上がっていますが、次作は今回の経験を活かしてさらに良い作品に仕上げることが出来ると思います。第三弾は、もちろんそれ以上のクオリティーにしますよ。そうして、業界に「女性向け恋愛ゲーム」のブームを起こします。これまで、僕がかかわってきた作品で常にそうしてきたように。

―――最後に、「epicaria」に期待するユーザーの皆さんにひと言お願いいたします。

田中氏:今までのゲームにはない、新しいものを提供していきます。そして、ブームを牽引していきたいと思っています。期待してください。

青木氏:こういうゲームをやったことがない人に、是非プレイしてほしいですね。

―――本日はありがとうございました。

■青木 良(あおき りょう)

「epicaria」ブランドプロデューサー/メディアプランナー/作家。
92年より番組を始めとする日本テレビ系の事業企画等を手掛ける。
その後ソニー・コンピュータエンターテインメントを経て、99年より漫画原作をメインとした作家に。
ビッグコミックスピリッツ、少年サンデー、ヤングサンデー他多数執筆。
06年より企画・原案・原作を担当するITとメディアを融合させたプロデュースをスタート。
芹沢直樹氏との「セブンズシーフ」藤沢とおる氏との「渋谷ハチ公前」ふなつ一輝氏との
「コック・キング・ロワイヤル」等をメディアミックス展開。
1月25日よりmobageで「セブンズシーフ」(配信元・日本写真印刷)がソーシャルゲーム化。
自身のGREEブログでは小説も提供中。

■田中 昌明(たなか まさあき)

株式会社more games 代表取締役社長。
前職にてモバイルコンテンツ事業を立ち上げ、「新宿の母」等の占いコンテンツをメディアミックス展開でヒットさせ、占いブームを牽引するとともにコンテンツ事業の成長に寄与。
11年2月、株式会社more gaems代表取締役社長に就任。
GREEやmixi等のソーシャルプラットフォームにおいて、「LovePlan~オトナの恋愛ストーリー~」「恋愛ゴシップ~彼と私の裏事情~」といったオリジナル女性向け恋愛ゲームのヒットを創出。恋愛ゲームの次のステージとして、「epicaria」ブランドを立ち上げる。
《恩田竜太郎》
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